【R-18】吉原遊廓

京月

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第二話

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「今日も働いた、さて行くか」


 藤十郎は商売を終えると一人足早に吉原へと向かう

 吉原に着くと女郎屋の張見世見て回りながら良い女郎がいないか探して回る

 すると一人の女郎が目に留まる

 髪は短めで体も小さく身長150㎝くらいだろうか、顔も幼い感じで可愛らしい

 今日はあの子にしよう


「楼主、あの小さくて顔の可愛らしい子を頼む」


「分かりました、すぐにお連れしますのであちらのお部屋でお待ちください」


「早めに頼むぞ、たぎって仕方がない」


「ええ、ただいま」


 若干すべってしまったがこれからの事を考えて切り替える

 部屋はそれほど広くなく床と食台も区切られていない
 
 数分後、先程の女郎が部屋に入って来た


「失礼します、桜と申します」


 桜はやはり少し幼さが目立つ


「桜、おぬし歳はいくつになるのだ?」


「ふふ、藤十郎様女郎に歳は聞くものではありませんよ」


見た目に反して大人のような態度に少しドキッとしてしまう


「ささ、もっと飲んでください」


桜に勧められるまま酒を飲み続ける


「藤十郎様は金貸しをやっておられるのですか」


「ああ、俺には商才があったらしくな売れそうな店がわかる。そこに金を貸し利息をつけて返してもらう。この流れでわしは儲けている」


「それはすごい、お金持ちなのですね」


「まぁ金には困っていないな、だがこんな商売をしている故敵も多い」


「そうなんですか…」


「そんな日々の疲れを癒しにこの吉原に来ているのだ、悲しい男だろう」


「そんなことは御座いません。藤十郎様は立派に働いておられる素晴らしい方です」


「桜…」


「もっと胸をお張りください」


 そう言って笑う桜は本当に見た目と反して大人な中身を持っている


「藤十郎様、そろそろ床入りしませんか」


「おお、そうだな」


 桜は着物を脱いでいく

 やはり体の方もそこまで育っていない

 だが体だけが全てというわけではない、女郎というのは体と心全てを使い男の相手をしてくれる素晴らしい存在だ

 その点桜は体が幼くても心は十分大人なのでちゃんとした女郎としてこの女郎屋で働いている

 今日は桜に会えて良かった


「何をしているのです藤十郎様、藤十郎様もお脱ぎになって下さい」


「あ、ああそうだな。少し考えごとをしていた。すまぬな」


 藤十郎は裸になると桜の唇に自分の唇を重ねる


「んっ…んっ…ぷはぁ…ふふ…藤十郎様…もっと」


「桜おぬしは本当に愛おしい女郎だ」


「ありがとう御座います…ああんっ!そこは…!」


「桜というだけあってここも桜色なのだな」


「恥ずかしいこと言わないでください…あっ!…そんなに舐められたら…気持ちよくなって…しまいます」


「存分に気持ちよくなってくれ」


「あぁそんな子供のように…しゃぶられたら…あっああああん」


「桜、気持ちよかったか?」


「は…はい…気持ちよかったです…」


「では次はお互いに気持ちよくなろうか」


「来てください…ああああっ!!」


「くっ!桜の中とてもきつくて気持ちがいいぞ」


「藤十郎様も…大きい…あっ、あっ、あっ…ダメ…イキそう」


「俺もイキそうだ!桜っ…桜!!」


「藤十郎様っ!ああああああっっ!!」


 二人は息を整えながら布団に横たわる


「とても激しかったですね」


「桜が気持ちよすぎるからだ」


「嬉しいです」


「まだやれそうか」


「心配して下さるのですか、お優しい」


「体が体だしな」


「ですが藤十郎様、ご自身の心配をなさった方がよろしいですよ」


「何?」


「私こう見えても結構体力あるんです」



 それから何度肌を重ねたことか、吉原を出るときには藤十郎は枯れ木のようになっていた
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