異世界召喚されました……断る!

K1-M

文字の大きさ
上 下
221 / 225
潜入!ポークレア王国!!

ep.4 決着sideトーイチ①

しおりを挟む
 
 ポークレア王国
『セイト』
 タイシュの館 二階 タイシュの間

 
「あたしはレンッ!前世は日本人の女子高生だった 『霧城 漣』っ!」 

『新たな出会い』『女子高生』『おっさん(俺)』………Зアウトチェンジですありがとうございました。
 お巡りさ~ん、犯人はコイツです。ってなんでやねんっ!?
『女子高生』のワードは要らないだろっ!

 脳内で一通り一人ボケ一人ツッコミをしつつ、どう反応するかなぁ…と考えようと思ったところで…

「ねぇっ!日本人なんでしょっ!?そうなんでしょっ!?」
『ガクガクゆさゆさ』

「ちょっ…まっ…」

 座っていた椅子から一瞬で間合いを詰められ、両肩を掴まれ前後に揺さぶられる。おいっ、落ち着け。
 考えることができないし、喋れないだろうが!

「主…あまり揺さぶるのは…」
「え?………あ、そうね、ごめんなさい」

「…ふぅ、あぁ、いや、大丈夫…」

 そう言い俺を揺さぶるレンを止める『コウ=メイ』………もっと早く止めてくれませんかね?

「…ん、ん"ん"………で、『コウ=メイ』は知っていたの?」
「………ええ、私のはそういう能力ですから…」

 ………ナニソレコワイ。
 俺のステータス、対外的には『隠蔽』してあるはずなんですけど?
 それに『日本人』というワードもステータスには無いですけど?

『コウ=メイ』の謎能力に戦慄を覚えつつも、ソレは横に置いておき、レンのことを考察する。
 ………いや、『女子高生』のワードはもういらないからっ!?

 レン………『霧城 漣』だったか…。名前的には日本人。『女子高生』というワードも考えれば、まあ、間違いなさそうだ。

『前世は…』と言っていたか?

 ということは、彼女は転移者ではなく転生者…。それならば容姿が日本人っぽくないのも頷ける。
 
 そして…

 そして能力。
 この場にいる三國武将たちは間違いなく彼女の能力によるものだろう。
 その能力もだが…ソレとは別に三國武将たちの能力も凄まじいのだろうと思わざるを得ない。もう『コウ=メイ』の能力がすでにアレな感じだし…。

 結論………敵に回すのは良ろしくない。友好的に行こうそうしよう。

 とりあえず…

「アンタの言うとおり、俺は日本人だ。不本意………ではなかったけれど、こちらに召喚された…所轄いわゆる、転移者…だな」

「やっぱり!良かった………でもそっか、転移者…。うん…さっきも言ったけどあたしはレン…『霧城 漣』。転生者よ!」

「あぁ…自分では名乗っていなかったな。俺はトーイチ…今はトーイチ・ムラセだ!宜しくな!」

「うんっ!宜しくっ!」

 改めてお互いに名乗り、自然と右手を差し出す。握手をして次に親指を絡めるように手のひらを合わせ、次はグータッチ、『コンコン』と二回、拳を合わせたらハイタッチだ。

『パァン』

 乾いた音が太守の間に響きわたり、その音を発した俺たちはお互いを見て『ニッ』と笑いあう。
 そこには何処か俺が来た時よりもすっきりとした笑顔を仮面越しに見せる少女がいた…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


久しぶりの更新。
スパ□ボの新作は悪くないんです。その前にプレイしているメガテンが終わってないのです。早くスパ□ボやりたい。

というワケで出会いの続きです。
次回は果たして…。
次回もよろしくお願いします。
 
しおりを挟む
感想 1,255

あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

超越者となったおっさんはマイペースに異世界を散策する

神尾優
ファンタジー
山田博(やまだひろし)42歳、独身は年齢制限十代の筈の勇者召喚に何故か選出され、そこで神様曰く大当たりのチートスキル【超越者】を引き当てる。他の勇者を大きく上回る力を手に入れた山田博は勇者の使命そっちのけで異世界の散策を始める。 他の作品の合間にノープランで書いている作品なのでストックが無くなった後は不規則投稿となります。1話の文字数はプロローグを除いて1000文字程です。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。