異世界召喚されました……断る!

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潜入!ポークレア王国!!

ep.2 潜入side:トーイチ④

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 ポークレア王国
『セイト』


 まずは怪しい集団の泊まっている宿屋へ向かう。
 ちょっと無駄だが、普通の客を装うためにチェックインすることに。
 部屋は空いていたので問題無くチェックイン出来たのだが…

「………………たけえなこの宿屋…」

 ………ちゃんと経費で落ちるんだろうな………と余計な心配をすることに…。

 部屋に入ってから『マップEX』を展開。宿屋の配置などを確認し、マーキングした奴らの位置も確認。
 どうやら大部屋に数人でいるようだ…。
 
 俺は『結界』ではなく『気配遮断』を使用し、自室から大部屋へ移動。
『気配遮断』でもこの街に結界を張っている奴にはバレそうだが、この際仕方ない。

 大部屋の前に着くとタイミング良く中にいた一人が扉を開けて出てきた。
 俺は扉を閉める前に素早く身体を滑り込ませ、大部屋内への侵入に成功する。
 
 コレにはコツがあり、相手が視線を切った瞬間を狙う。でなければいくら『気配遮断』を使用していもさすがに見付かる。
 俺は視線が外れた瞬間を見逃さず、『縮地』を併用して成功させたワケだ。

 そして大部屋内に入ってからも瞬時に隠れられそうな場所を見極め、ソコに『縮地』で滑り込む。
 完璧な侵入だった…。

 最後はベッドの下に滑り込んだワケだが…。

 まあ成功したのだから良しとしよう。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 ベッドの下で一時間…

 さほど有用な情報を得ることもなく、身動きできないこの状況に疲れてきた頃…。
 俺と入れ違いに出て行った男だろうか?大部屋に戻ってきた。

 ………と思ったら、残っていた数人を連れて「飯行くぞ…」と出て行った。
 新たな情報も入手することなく、大部屋でのお仕事は終わりである。

 俺はそぉ~っとベッドの下から出て、大部屋をあとにした。

 正直なところ、ベッドの下に滑り込んだまでは良かったのだが、寝転んだ状態からは『縮地』が使えないと気付き、絶望していたのは内緒である。

 何に?………かだって?
 いや、トイレとか我慢するとかキツいじゃん?………なので一時間で済んだのは助かったとも言えなくもない…。

 ちなみに手に入った情報は…

『コイツらは運び屋で、奴隷商人に雇われている』

 コレだけである。

 次は奴隷商人を追うか…。

 次のターゲットを決めつつ、このお高い宿のベッドに寝転ぶ。
 しかし…

『転移』が使えないのはホントに不便である…。

 実際は『使えない』ではなく『使わない』が正しいのだけれど、この街の結界下で下手に使って俺がマークされるのも面倒だしな…。

「………さて………とっ!」

 俺は身体をお越し、部屋を、宿を出る。

 情報収集がてら散策もしておきますかねっ!………と、俺は『セイト』の街を歩き始めた…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


順調に大して進んでない回。
寝転んだ状態からの『縮地』………多分出来ない。出来たら面白いか………?
次回もよろしくお願いします。
 
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