異世界召喚されました……断る!

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アライズ連合国~ポークレア王国

『暫定:誘拐犯一味』の末路

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 ポークレア王国
 初級ダンジョン『ウァーアンダーの神殿』前


 神殿前での戦闘は…

 ロックウォールプリズンデスマッチ
リュウジ・ベルウッド◯ー×リーダー格の男
ドラゴンスクリュー→ドラゴンスープレックス

 ………と決着した。

 リーダー格を除いた男達はリュウジの圧倒的な強さに戦闘継続の意志を失くし、現在は岩の牢獄の中でリディアの土属性魔法によって全員が拘束されている状態である。
 
 ………あのぅ、リディアさん?
 拘束魔法は良いのだけれど…。その形が地球で見るような手錠の形なのは何故かな?
 ………えっ?マサシが教えてくれた?
 あっ………そう…。

 俺がマサシへの説教を決めた瞬間である。

 リーダー格の男は気絶中に回復薬ポーションをぶっかけて治療したあとリディアに起こされていた。
 
『バチコーーーンッ!!』
「へぶぅっ!?」

 ………と、どうやら先輩に貰ったらしい厚紙に『付与エンチャント:ちょっと硬化』された大きなハリセンを大きく振りかぶり、顔面に改心の一撃クリティカルヒットさせていた。

「あ痛だだだ…」

 と、目を覚ましたところに拘束魔法手錠型を手首と足首に嵌めているリディアさん………さすがです。………怖い。

 というかサングラス外さないんですね?気に入ったの?………あ、そうですか。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 その後、事情聴取をしたのだが…

「………つまり、少し前からエルフや獣人を連れて出てくる奴らがいるから、横取りして売るか、自分たちの奴隷にしてやろう………と、そういうことか?」

「「「コクコクコク…」」」

 俺の言葉に全員が何度も首を上下に振る。
『暫定:誘拐犯一味』は『ただの盗賊団』だったことが発覚。
 まあ、嘘は付いてないんだろうが…

「やろうとしたことは犯人とほとんど一緒だな…」

 黒い大剣を肩に担ぎ、トントン…と足を鳴らすリュウジ。

「その『連れて出てきた』人達が何者かは調べてあるの?」

 ハリセンは仕舞ったが愛用の杖を取り出し、アッパースイングで素振りを始めるリディア。

 リディアの質問に…

「何者か?までは分かりませんが、この近くの街道から南に向かったところまでなら見ました」

 意外と素直に答えるリーダー格の男。

 完全な空振り………というワケではないか…。と新たな情報を元に俺達は南に向かうことを決める。

 そうなると、コイツらの処遇をどうするか?だが…

「………どうする?」

 俺が二人にそう聞くと…

「う~~~ん、最寄りの街とかの警備兵とかに引き渡すのが一般的ですけど…」

 リュウジがそう言い『チラリ』と盗賊団を見て…

「人数多いから面倒だな…」

 と呟く。

 そしてリディアさん…。





 素振りのペースを上げるの止めてあげなさい…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


というワケでただの盗賊団でした。
そして相変わらずのリディアさん。
とばっちり確定?のギルマス。

次回もよろしくお願いします。
 
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