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アライズ連合国~ポークレア王国
神殿前の攻防………?
しおりを挟むポークレア王国
初級ダンジョン『ウァーアンダーの神殿』
………というワケで一層入口である。
何が『というワケ』かは分からないし知らないが…。
「トーイチ、外の連中は纏まっているの?」
リディアの問に、俺は『マップEX』を起動、確認。
「………そうだな。そんなにバラけてはいないかな…」
「………そう。なら…」
「………………」
「………………」
言えよっ!?続き言えよっ!?
何する気だよっ!?怖ぇよっ!?
そして、何やらリュウジとアイコンタクト。リュウジは『コクリ』と頷き、リディアも『コクリ』と頷き返す。
えっ!?何っ!?俺ハブられてんの!?
「最初は私達でやるから、トーイチは逃げた奴がいないか確認お願いね」
あっ、そういうことね…。
ハブられてんのかと思って、ちょっと泣きそうになったよ…。
「了解」
俺はそう返し『マップEX』を起動状態のまま待機する。
そして…
「………じゃ、行きますか」
リュウジの言葉にリディアが頷き、カウント。
「………三」
「………二」
「………一」
「………零っ!」
カウントに合わせ、俺達三人は一斉に飛び出す。
………と言っても俺は出て直ぐに止まり、全体を見つつ『マップEX』を確認する。
外にいた奴らはバラバラの………お世辞にも状態が良いとは言えない物を装備している。
見た目では盗賊団そのもの………というような感じである。
だから………というワケではないが、遠慮はいらないだろう。
「っ!?」
「何だっ、てめえらっ!?」
俺達が飛び出したあと、一拍遅れて気付く『暫定:誘拐犯一味』。
だが、その一拍が命取りだ…。
「『土属性魔法:ロックウォールプリズン』ッ!!」
敵の少し手前まで距離を詰めたリディアが両手を地面に付け魔法を発動。
巨大な岩の壁が敵の周囲を多い、牢を型どっていく。
「「「うわあぁぁぁっ!!?」」」
「「「何だっ、こりゃぁっ!!?」」」
既に破壊しようと動いている奴もいるが…
『ガキンッ!!』
「ぐっ………硬ぇっ」
無理なようである。
というか…
「リディアがちゃんと魔法を使ってまともに戦闘するの、初めて見るような…」
そんな感想をボソリ…と呟いてしまった俺は悪くないはず…。
だって忍び寄るリディアとかスマッシュするリディアとかそんな記憶しか………うっ…頭が…。
しょうもないことを考えている間に戦況にも変化が…。
魔法で出来た岩の牢屋の一部が扉になり、扉の前にはリュウジが拳を鳴らし立っている。
「クックックッ………」
悪そうな………獰猛な笑みを浮かべて、リュウジは扉に手を掛けた…。
悪そうな顔は先輩そっくりだなぁ…。俺の出番無さそうだなぁ…。
そう思いながら、俺は戦況を見守ることにした…。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
久しぶりのスマッシュ以外の戦闘描写?
次回、リュウジのターンっ!
次回もよろしくお願いします。
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