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アライズ連合国~ポークレア王国
美の被害者、味の被害者
しおりを挟むアライズ連合国
交易都市~旧獣人国領街道
交易都市を出て直ぐに一悶着。
エルフさん達と魔術師さん達………まあリディアのファン達だな………が、自分が所属しているであろうパーティーメンバーを置いて、俺達に着いてこようとしていた。
そしてパーティーメンバーが「止めろっ!」「クエスト中だろっ!」と止めに入り、何やらワチャワチャと揉めていた。
このままゾロゾロと着いてこられても俺達の任務的にも良くないし、焼き肉のタレの被害者が増えるのは目に見えている。イコール俺の負担が増えるのは分かりきっていることだ。
止めに入っているパーティーメンバー達に頑張れっ!と思いつつも、当然「面倒くせぇ…」と思った俺は…
「リディア………行ってこい。吹き飛ばしたりスマッシュしたりするなよ…」
そうリディアに告げる。
「えぇ~、駄目なの?」
お前のファンだろっ!?駄目に決まってんだろっ!
「しょうがないなぁ~」と言いながらテクテクと集団に近付き…
「めっ!」
その鶴の一声で揉めていた集団は止まり、交易都市に引き返していった。
止めに入ったパーティーメンバーに「可愛い…」とか「可憐だ…」とか新たな被害者も出ていたが…。
「よしっ!じゃ行こっかっ」
リディアが戻って来て、その一言で俺達も動き出す。
「リディアさん………魅了のスキルとか持ってなかったよな…。何であんなことになってんだ…?」
リュウジがボソッと呟いていたが、もちろん俺は聞かなかったフリをした…。
リディア………恐ろしい子…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
昼過ぎ…
こじんまりとした野営地を見つけたので昼食にするか…と休憩。
まあ俺が用意するのだが…。
他に一組、獣人の冒険者パーティーがいたので匂い遮断の結界は忘れない。
いろいろ作るのは面倒だったので、出来合いの物をアイテムボックスから取り出し、スープだけ作る。
玉葱を多めに細切りにして水の入った鍋に入れ火に掛ける。
沸騰前にお玉に固形コンソメを置いて、鍋内で溶かしていく。
スープカップによそいクルトンをパラパラと落とし、簡単オニオンコンソメスープの完成だ。
しかし面倒だと言っていた俺は何故かもう一手間。
スライスチーズをタブレットで購入してスープの上に乗せ、指先から『生活魔法:着火』でチーズを炙る。
これだけで簡単オニオンコンソメスープはその完成度をさらに高めた。
「美味しそう…」
「たった一手間でこんなに…」
二人の声に『ドヤァ』としながらカップを渡して昼食の準備は完了である。
ちなみにコンソメは今までもちょいちょい使っていたので、リュウジには固形コンソメは売却済みである。
もちろん「売るなよ!絶対売るなよっ!」というお約束も忘れてはいない。その後「売って無くなったとか言っても次は売らんからな…」と一言添えたが…。
昼食後………リュウジにスライスチーズを売ったのは言うまでもない…。
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飯テロ?回。
息抜き?回。
三人も進んでないが話も進んでない。
次回もよろしくお願いします。
応援ありがとうございます!
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