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魔王国アディス~アライズ連合国
調査隊『ティターニア』優先
しおりを挟むアライズ連合国
港町プエルト
水竜の亜種=シードラゴンを撃退………いや、和解………かな?した後、シードラゴンの残していった『水竜の尾』を捌いて始まった竜肉フェスで竜肉料理を堪能してからソッとその場を離れた。
目的の魚介類などは既に買ってあるし、竜肉は美味かったがさらに美味い龍肉がまだアイテムボックス内にあるし………うん、とりあえずプエルトでの目的は済んだかな。
俺は港を離れ、リディアの邸宅へと向かった。
リディアの邸宅に到着して執務室に通されると、リディアはカリカリとペンを走らせ書類を凄い速さで捌いていた。
ほぅ………真面目に仕事しているんだな…。
「何か今、失礼なこと考えなかった?」
「べ、べちゅに考えてましぇんょ?」
「………そう」
噛み噛みだった…。
まったく女の勘は怖い。アレか?『スキル:女の勘(極)』とか女性は全員持っているんですかね?
あっ、漢女は除く。
………いや、意外に持ってんのかね?
そんな益体のないことを考えつつ、ソファーに座り執事さんに煎れてもらったコーヒーを飲んでリディアを待つ。
しかし明日の朝まで自由時間だというのに、まさかリディアがプエルトに戻って直ぐに仕事するとは思っていなかった。普段俺と接しているときがアレだからなぁ。
おっと、またジトられている気配が…。
しばらく経ち、カツンとペンを置く音が響く。おっ、終わったか?とリディアに視線を移す。
「ふぅ、お待たせ。行こっか」
と椅子から立ち上がり、俺の側にくると俺の腕をとり立ち上がらせる。
いや、一人で立ち上がれるけど?
執務室を出て代官?さんに指示を出し、邸宅を出る。
「………で、何処行くんだ?」
「えへへぇ………内緒」
「言えよっ!?」
人差し指を唇に当てながら、バチコーンッとウインクをしてきたが、あざと過ぎで思わずツッコミを入れてしまった。
結局、行き先を聞かされないまま、俺は片手を引かれながらプエルトの町を進み、たどり着いたのは…
「………詰所?」
ちょっと………いや、大分予想外の所に連れてこられた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
死の山岳地帯
中立都市ヘリオ
中立都市ヘリオに到着し、二日目の朝まで自由行動となり、トーイチとリディアと別れたリュウジ・ベルウッドはヘリオの街を歩いていた。
商人として何度も訪れている街ではあるが、三国に囲まれているこの街はいつ訪れても新しい発見(商品)があるからだ。
「(いや、いつ来ても…は言い過ぎか…)」
自嘲しながらも立ち並ぶ店舗や屋台を見る眼は商人の眼になっていた。
武器、防具、食材、素材………果ては魔導具。幅広く目を通して、仕入値や売値を脳内で計算し利益になるかならないかを判断する。
商人であるならば、極々当たり前のことではあるが…
「(………おっと。今は商人ではあるが情報収集を優先しないとな…)」
そんなリュウジが向かった先は…
商業ギルド。
三国に囲まれ高レベルの魔物素材が取引されることから、 中立都市最大級の大きさを誇るその建物は、この大陸全ての商業ギルドの本部でもあった。
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シードラゴン=シーなのに何故『海竜』じゃないの?水竜の亜種だからいいんです(カビラ感)
女の勘(極)=スキル外スキル
漢女=ごめんなさい
リュウジ=出番
データを消さないと復旧しないGジェネCレイズ三回目に突入。パワプ□のエラーよりも痛い。
次回もよろしくお願いします。
応援ありがとうございます!
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