異世界召喚されました……断る!

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魔王国アディス~アライズ連合国

準備期間八日目

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 魔王国アディス
 魔王城 客間(ベルウッド)


 ハルトを泣かせて帰らせ、人員の選定が決定せず翌日…。
 
『趙雲子龍参るっ!!』

「トーイチ、こっち来てくれっ!呂布がやべぇっ!!」
「了解。粘ってくださいね」

 朝食の後、先輩の部屋で某無双ゲーに勤しんでいた。
 もちろん最高難易度で、である。

「ぬおぉっ、ガードしか出来んっ!」
「もうちょいで着くんで粘っ」「アウチッ!」「あぁ…」

「………すまん」
「呂布に暴れられたらしょうがないですね…もう一回やります?」

「よし、やるか」
「次は俺が呂布に当たりますね」
「頼んだ」

 こうして俺達は呂布へのリベ『スパーンッスパーンッ!!』

「もうお昼よ。そろそろ止めなさい」

「「………はい」」 

 ヴィーネさんのツッコミが入り、呂布リベンジはならず。
 食堂へ昼食を摂りにむかった。

 ヴィーネさん………そのハリセンは何処でゲットしたんですかね…。


~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王城 大食堂


 食堂に到着するなり俺と先輩は数人の男達に囲まれた。
 その表情は何か切羽詰まったような、鬼気迫るような…。

「「………………」」

 うん、まあ、なんとなく理由は分かる………かなぁ。

「料理を………カレーとラーメンをお願いします」

 魔族の男数人が………いやコックさん達が頭を下げてきた…。

「………先輩」
「………あぁ、コレは俺達のせいだよなぁ」

「お願いします。もう暴動が起きそうな勢いで…」

「………どうします?」
「ふむ………カレーを今から作るのもなぁ…」

 うーん………と二人で考える。
 あっ…

「唐揚げとかどうです?豚カツよりは速く作れるでしょ?」
「豚カツもいいな…。………よし、この際カレーはレトルトで、ラーメンも袋麺にしよう。トーイチは唐揚げ頼む。俺は豚カツだ。お前ら手伝えっ!」

 こうして…
 お昼をしに来たのに俺達が食堂を出るのは十五時を過ぎていた…。

 俺と先輩はカレーとラーメンの箱と袋に書かれている素材を伝え、あとは頑張れ、と食堂を後にした…。

「しかしカツカレーは凄まじかったな…」
「ルーはレトルトだったのに…」

「唐揚げは単品でも出てたしな…」
「豚カツ、途中から定食で出されてませんでした?」

「そこまでは知らね…」
「唐揚げは先輩が途中でカレー粉まぶしたりするから…」

「でも良かっただろ?」
「いやいや、アレで唐揚げの量が増えましたから」

 この日の夜…
 魔王城の大食堂では昼に引き続き、カレー&ラーメン&豚カツ&唐揚げフェスティバルが開催。
 俺達がマサシを呼び出し、手伝わせたことは言うまでもない。

 しかし魔王城のコックさん達…。
 俺達、一応お客さんなんですけど?


~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王城 客間(トーイチ)


 今日は結局、調査隊に関することは何もなく、なのに何か疲れた一日となった。
 
 明日、ルシファスに厨房の人数を増やすように言おう…。

「いや、ルシファスもカツカレーに単品唐揚げ付けてがっついていたな…」

 なら何も言わなくても大丈夫か?
 
 しかし…
 
 そうっ!

 俺は疲れたのだっ!

 ならば…

「………癒やされるしかないだろう?」

 俺はそう自分に言い聞かせ…

 首都サタニアに『転移』した…。






 癒しを求めた俺の前に現れたのは…
 何がとは言わないがランカーの堕天使族さん。

 危うく堕天しそうになったのは秘密である。




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


某無双ゲー=歴史上の人物はセーフ?
最高難易度=二人プレイじゃないと無理なところあるよね?
ハリセン=タブレットで買った
カツカレー=個人的にカレー屋さんよりトンカツ屋さんの方が…
唐揚げにカレー粉=個人的にあり
堕天使族さん=何がとは言わないがランカー。括りは魔族。

八日目終了。
話がまったく進んでいませんが…。

次回もよろしくお願いします。
 
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