異世界召喚されました……断る!

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教国残党狩り特殊精鋭部隊

verUP②

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 魔王国アディス 
 魔王城 客間


 先輩と実況するサッカーゲームを左手親指がプルプルするまでプレイして、放ったらかしにされたヴィーネさんに殴られたので自分の客間に戻った。

 ちなみに女神様はまだこの世界に残っていたりする。
 今はリーベラに与えられた部屋に泊まっている。
 女神とリッチのコンビって、どうなん?



「あぁ~………親指がピクピクする。ステータスとか『健康EX』はドコいったんだ…?」

 都合よく効果を発揮しないスキルにボヤキながら備え付けのソファーに座り、ぐでぇっとする。

「………しかし、久しぶりのテレビゲームは楽しかったな…」

 ボソッと呟き…

「………俺も買うかっ!」

 とタブレットを顕現。

『バチィッ!』
「………は?」

 スキルが弾かれ…

『使用中です』

 と脳内にアナウンスが流れる…。

「………いやいやいやいや………は?」

 とは言うものの、心当たりは一人しかいないワケで…。

 俺はソファーから立ち上がり、リーベラの部屋に突撃する。

『ドアバーンッ!!』

 と開け放つと、室内にはビクッ!とするベッドに寝っ転がている二人が。
 ちょっと百合百合しいな…。
 
 そして二人が俺の方を向き…

「「………………何だ、トーイチさん(ご主人様)でしたか…」」

 


 この間の冷蔵庫に続き、 O・SHI・O・KI第二弾が確定した瞬間である。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王城 リーベラの部屋


 今度は食べ物ではない物理の梅干しを二人にお見舞いして、リーベラの部屋のソファーに座る。
 二人はコメカミからシューっと煙を出してベッドに倒れているが知ったことではない。

「………で俺のタブレットで今度はなにを?というか人のスキルなのに使えるってどういうことだよ…」

「女神ですから」ドヤァ

『カチン』
「梅干し追加ですね。あと食べる方も…」

「イヤアアアァッ!?」




 再びコメカミから煙を出す女神様。口も『※』な感じになっている。
 おかしい………最初に会った時は何て素敵な女神様なんだ、と思ったのだが…最近の残念っぷりは一体…?

「えへへ…素敵だなんて………残念じゃないですっ!」

 両手を上下にブンブンしている女神様は可愛いのだが………はぁ。

「えへへ…可愛いだなんて………心の中でため息吐かないでくださいっ!」

 話が進まんな………しょうがない。

「………でリーベラ。何してたんだ?」

「無視っ!?」
「えぇ………っと、げえむ?っていうのを…」

 ………なん………だとっ!?

 まさかっ!?

 俺はソファーから立ち上がり、ズンズンとベッドに近付く。
 そして枕元に置かれたタブレットを手に取り画面を確認する。

「………アプリがインストールされてる…?」

 こんなことができるのは…

 俺が顔を女神様に向けると…

 サッ、と顔を逸らす女神様…。

「………………」

「………………」アセダラダラ

『ガシィッ』

 俺は女神様の頭を鷲掴み、無理矢理こちらを向かせる。

「………ヤリましたね?」

「………えへへ?」

「………………」

「………………」

「えへへ………じゃねぇぇぇっ!!」グリグリグリグリ

「痛い痛い痛い痛いっ!?」グリグリグリグリ



 こうして…

 またもや俺の知らないうちにスキル『タブレットPC:EXver1.01』は『タブレットPC:EXver1.02』へとアップグレードされていた…。

 そして…

「課金済み………だとっ!?」

 O・SHI・O・KIが追加されたのは言うまでもない。




「レートそのままかよっ!?」

 さらに追加されたのも言うまでもない。



~~~~~~~~~~~~~~~~

『タブレットPC:EXver1.02』
 電気で動く地球の製品が謎パワーで魔力や魔石で動かせるようになった物を購入可能になったことに加え、アプリのインストールが可能になった。
 ゲームアプリは課金可能らしい。
 買い物や動画等の時点でアレだが初期のインターネットには繋がらないという設定は一体ドコに…。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

左手親指=何試合もやると作者はなります。
謎パワーで…=先に矛盾を誤魔か………潰すスタイル。

果たして女神様は一体何のゲームをしていたのか?
明言はしませんので脳内で補完をお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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