115 / 225
教国残党狩り特殊精鋭部隊
verUP①
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城
魔王軍の訓練場でシュウ・白か………ゲフンゲフン。シュウ・"博士"・ホワイトリバーと魔導ゴーレムを弄くり『グランゼクサード・リツヴァイ』を完成させて、魔王城に用意された客間へ戻ると立派な冷蔵庫が『ドンッ!!』と鎮座していた…。
電源コードも無いのに起動しているソレはドコから来たのだろうか?
そんなの決まっている。
人の部屋のテーブルにスナック菓子やらプリンやらアイスを広げ貪っているソコの二人…。
いや、正確にはタブレットを持っている女神様なのだろうが、「このアイスも美味しそうですねぇ」と一緒にリストを見ているリーベラももちろん同罪である。
「あっ、トーイチさんお帰りなさい」
「ご主人様、お帰りなさい」
「………………」
『ゴゴゴゴゴ…』
「「………アレ?」」
この後、二人は簀巻きにされ窓から二日ほど吊るされるのだが、その前に『しっぺ』と『ブルドッグ』でO・SHI・O・KIした事は言うまでもない。
ちなみに冷蔵庫の中身は冷凍室に各種アイスが、冷蔵室には各種プリンがたくさん入っていたので、全て魔王城にいる人に配った。
犯人の二人は簀巻きにされつつも騒いでいたので梅干しを購入して口に突っ込んで黙らせた事をここに報告しておこう。
~~~~~~~~~~~~~~~~
冷蔵庫のその後
最初は俺の魔力で動かしていたようだった(MP高速自動回復のおかげで気付かなかった)が魔石交換式でも起動するように変更。
これに合わせて俺の『タブレットPC:EX』も『タブレットPC:EXver1.01』に更新された。
………長いよ。
ちなみにお値段はレート換算して日本円で約1,300,000-。高い………高いよ。
俺が使うかというと『アイテムボックスEX』があるのでまったく使わない。
つまり………完全に無駄である。
………しっぺ一発追加した。
かといってクーリングオフが出来るワケではないので悩んでいると、魔王城の料理人が食い付いた。
厨房で使用するので売ってくれ!と。
俺はノータイムで承諾。
減った資金は元に戻った。
いや、お菓子分は戻っていないが…。
………しっぺがもう一発追加された。
「元に戻ったなら簀巻きは止めても良いんじゃないですかね?」
「その通りだと思います」
等と宣いだしたので、簀巻きのまま高速でぐるぐる回してやったのは言うまでもない。
~~~~~~~~~~~~~~~~
冷蔵庫の話を聞き動き出した人物がいた。
そう…
先輩ことソウシ・ベルウッドである。
先輩は俺のところにも冷蔵庫のところにも行かず、女神様のところへ向かった。
そして…
「俺のスキルもアップグレード?してもらった」
そう嬉しそうに報告してきた先輩の横には、まだ梱包されたままのテレビとゲーム機。
手には実況するサッカーゲームのソフトが持たれていた。
ああ………コレはそのうち携帯ゲーム機も買って一狩りいくだろうな…。
そう思った俺は悪くないと思うんだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~
後年…
この冷蔵庫を元にリーベラが魔石交換式の冷凍冷蔵庫の開発・量産に成功。
魔王国の主力商品になったのは言うまでもない。
そして、その開発の陰には異世界のマッドサイエンティストが関わったとか、ないとか…。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
アレ?ギルマスは?
A、帝国に帰った後だった。
次回もよろしくお願いします。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6,900
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。