異世界召喚されました……断る!

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教国残党狩り特殊精鋭部隊

KA・E・RE

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 魔王国アディス
 魔王城 客間


 勇者襲来も邪神の帰還を持って終息してから数日、俺は魔王城に戻らされて直ぐに出るのもなんなので、客間でゴロゴロと惰眠を貪っていた。

 邪神の帰還に合わせて、『大魔王石』もシュウに渡し女神様の用も無くなった。
 マサシも魔王救援を果たしたのだから、皆帰る………もしくは還るだろうと…

 思っていたんですけどねっ!

「何故俺の部屋に全員いる…」

 先輩、ヴィーネさん、マサシ、女神様、シュウが魔王城で間借りしている俺の部屋に居座っていた。
 魔王様だけは仕事で執務室に行っているが…。
 
 いや、魔王様も終わったらこの部屋に来る気満々だったな…。

「先輩とヴィーネさんは自分たちの部屋があるでしょ?」

「いや、暇だったからよ」
「ソウシが行くって言ったから」

「帰れ」

「マサシはギルドはいいのか?」

「いやぁ、戻ると書類が…」

「帰れ」

「女神様は天界?みたいな所に還らなくて良いんですか?」

「まだまだトーイチさんが出してくれる日本のお菓子を食べ尽くしてませんから」モキュモキュ

「可愛いけど還れ」

「シュウは?」

「ゴーレムの調整がまだなのと、貴方といた方が面白そうだから………ですね」

「還れ」

「あとそっと女神様と一緒に菓子食ってんなリーベラ」

「ふぇ?」モキュモキュ

「あざとい、研究室に帰れ」

 ………リッチも混ざっていた。



~~~~~~~~~~~~~~~~



 結局、俺が部屋を出ないと皆も出なさそうなので部屋を出る。

 とりあえずシュウのゴーレムに興味があったので、シュウと一緒に魔王軍の訓練場へと向かった。

「まさか私のゴーレムに興味を持ってもらえるとは…」

「まあ、その手のモノは好きだしな…。でも良いのか?俺が見ても…」

「ええ構いません。元々隠してもいないですし、現代日本の方なら良いアイデアが浮かぶかも知れませんしね」

「そういうモンかねぇ…」

 全くの畑違いだぞ?そう告げたつもりだったんだけれど?

「得てして畑違いの方が良い場合がありますからね」

 シュウの思考はかなり柔軟のようだ…。




 
 魔王軍 訓練場


魔導兵召喚サモンゴーレム

 シュウが右手を前に出し魔法を行使すると、訓練場の地面に大きな魔法陣が描かれる。
 魔法陣は輝き始め、その中心から全身が深い蒼に染められた機体が現れる。

 シュウ曰く…
 この機体の………いや、この魔導ゴーレムの名前は『グランZx-Td=グランゼクサード』だそうだ。

「………………」

 いやいやいやいや………どう見てもグラ◯ゾンだろ、コレ…?

「違いますっ!グランゼクサードですっ!」

 ………………はいはい、そうですね。

「………………アンタ、やっぱり…」

「フフフ………それは内緒です」

 ………うん、まあ、アウトなんだけどさ。
 何がとは言わないが、何がとは…。

 しかし…

「まさかリアルで見れるとは…。………………ん?あれ?」

 おや?と思い俺はタブレットを顕現。『うぃき』で確認する。

「………ん~~~?設定より………小さい?まさか…」

「フフフ………気付きましたか?そうっ、コレは…」

 シュウが嬉しそうに反応し、ぐぐっと溜め…

「少しスケールダウンした別物なのですっ!」

『ドッカーンッ!』と拳を握り締めるシュウの背後に見えた爆発エフェクトは一体?
 状態異常無効さん、仕事してる?

「………しかし、別物か。別物なら良いのか?形とか色とかそっくりだけれど?」

 と俺はシュウの謎テンションに呑まれかけていた…。


~~~~~~~~~~~~~~~~


 シュウ以外の面々は…


 ベルウッド夫妻は自室へ…

 マサシはルシファスの執務室へ…

 女神様とリーベラはトーイチの部屋でお菓子を貪っていた。

 先輩達とリーベラはともかく、マサシと女神様は何故帰らない?

 そう思った俺は悪くないと思うんだ…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


新章開始。
まずはシュウから弄っていこう。
とりあえず短めですが…

次回もよろしくお願いします。
 
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