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VS王国+勇者
ヒキズラレシモノ
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城 正門前
「………とりあえずルシファスもそこにいるみたいだし、城の中の会議室にでも行きましょ…」
そんなヴィーネさんの一言で城内に行くことに…。
『ガシッ』
「お前もだ、トーイチ」
「………ですよねぇ」
………チッ、「このままそっとバックレようと思ってのにバレた…」
「………………ほう?」『ゴキン』
「ん?先輩、何で指を鳴ら痛だだだだだっ!?ナニユエっ!?」
「トーイチさん………声に出てましたよ…」
「トーイチくん………アホね…」
「なん…だと…?」『ミシッ』
「ま・だ・余裕・だなっ!」『メキィッ』
「っ!?痛だだだだだ………あっ?」ガクーン
俺は………意識を手放した…。
………フリをしたのだが、そんな事は先輩にはお見通しだったらしい。
先輩の手が外れ、俺はドサッと仰向けに倒れたのだが………先輩は再び俺を掴んだ。
俺の足首を…。
そして当然と言わんばかりに…
「よし、いくぞぉ…」
『ズザザザザ………ガリガリ…』
俺は戦闘もしていないのに何故かダメージを負っていた………現在進行形で…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 会議室
「………階段昇る時もあのまま引き摺る事は無いんじゃないかなと思うんですよね」
「お前がバックレようとしたからだろ…」
「………マサシ」
「………はい?」
「あそこで呼吸困難起こしそうなほど笑って転げ回っている愉悦を黙らせろ」
「………えぇ…」
「女神様………顔、手のひらで隠しても肩がプルプルしててバレバレですからね?」
「………………っ」プルプル
………くそぅ!
ダメージは受けるは、笑われるは………先輩のせいで酷い目にあった…。
特に後頭部のダメージが………『健康EX』の効果で治っているな…。
まあいい…。
現在は魔王城二階にある会議室に集まっている。
会議室には円卓があり、一番奥に魔王ルシファス。魔王の右にヴィーネさん、先輩の順。魔王の左にマサシ、俺、女神様の順に座っている。
邪神は魔王の対面、その左隣に白衣の男が座っていた。
いや、邪神は椅子から落ちて転げ回っているが…。
そして魔王ルシファスが声を発する。
「………トーイチ、もうその辺で…」
………俺かよ。
「邪神も椅子に戻って…」
「………ああ、ゴメンゴメン」
と素直に椅子に座り直す邪神。
「………女神様…お話、始めてもよろしいですか?」
「………ぷふっ………はい………ぷっ」
くっ、女神様め………チョロいくせに………チョロいくせに………。
「チョロくありませんっ!」
立ち上がって両手をブンブンする女神様可愛いなあ。
「もうっ!もうっ!」
………ふっ、もうここまでがワンセットだな。
「あの………もういいですかね?」
「………あ、ごめんなさい」
ペコリと謝り、椅子に座り直す。
「従姉さんとソウシさんはお菓子食べるの止めてくれる?」
「ん?おお悪い…」
「ん、ゴメン…」
何で先輩達はポ◯キー食ってるんですかね?イチャイチャすんな。
こうして、わざわざ移動したというのに、さらにカオスになったのはいうまでもない…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 会議室
一人…大人しかった白衣の男は考えていた…。
「(『大魔王石』が二つ………コレで出力が…)」
「(バリアの出力も…)」
「(スラスターを増やして…)」
「(となるとあの武器が…)」
自分のゴーレムのパワーアップを…。
「(フフフ………楽しみですねぇ)」
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
トーイチ=逃走失敗
邪神=笑い過ぎ
女神=チョロい
夫妻=ポッキー食ってイチャイチャ
博士=博士の方が邪神っぽい
落ち着いて話をさせようと思ったらさらにカオスに…。
話が全く進みませんでした。
コレはシリアスさんの反動…?
次回もよろしくお願いします。
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