異世界召喚されました……断る!

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1巻

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 コンコンコン。
 しばらくしてノックのあと、宰相に続き王が入ってきた。
『どすんっ』と重そうな音を立てて、上座にあるやたら豪奢ごうしゃな一人用のソファーに座り、ようやくお話の開始だ。

「……と言う理由で、勇者様には、我が国にお力を貸していただきたいのです」
「どうだろう、勇者殿、力を貸していただけないだろうか?」

 ふむ……要約すると、大陸にある他の三つの国、魔王国・獣人国・同じ人間族の帝国と戦争中だから、お前、ちょっと戦ってこいよ! って事か……。はぁ……。
『鑑定EX』さん、三国の情報ってある?
 ふむ……魔王国は融和派、獣人国は我関せず、帝国は王国が攻めてくるの面倒だなぁ、っと……。
 これもう完全にアレだな……。バカ王国確定じゃんっ!
 くそぅ、話聞いて損したわっ! この豚っ! 禿げっ!

「えぇっと……そもそも俺……私が勇者かどうかもよく分かっていないのですが……」
「おお、そうでした。勇者様、『ステータスオープン』と声に出してください。自分のステータスが見られるようになります」

 ……この禿げ、俺だけじゃなく自分も確認できるよう、『ステータスオープン』をシレッと教えてきやがった。
 めやがって。だがステータスはすでに偽装済みなのだよ! フハハハハ!

「『ステータスオープン』……えっ……と、あの~……職業:無職なんですけど……」

 ……なんか自分で無職って言うと悲しいな……。

「「っ⁉」」
「なんだとぉっ‼」
「なんだってぇっ‼」

 自分で無職と言ってげんなりしていると、豚と禿げがえた。うるせえなっ!

「「見せてみろっ‼」」

 体を乗り出して俺のステータスを確認している。
 うわっ、おいっ、近くに来んなっ!
 ……もう演技するのやめていいかなぁ。いいよな、恥ずいし面倒だし。う~ん……よし、やめ!

「くっ、なんて事だっ! 召喚失敗ではないかっ‼」

 ……ああんっ? ……おいこら、本人を前に失敗とか言うな! 泣くぞっ!

「こ、国王……確かに勇者ではありませんし、レアスキルもありませんが、基礎能力だけは高いです。鍛えれば使えるのでは……?」

 ……ああ~んっ? お前も『だけ』とか言うなっ! この禿げっ‼ つぶすぞっ、コラッ!

「ぬうぅ……仕方ない。ならばそれでいくしかないか……」
「そうですね、そうしましょう……」

 ……こいつら、本人を前によくもまあ言えたものだ。

「はあ……と言うわけで貴様には軍に入ってもらう。規定通りの金は払ってやる。我が国のために励め。話は以上だ」
「おい、国王様の言葉は聞こえたな? さあ、準備を始めろ」

 おうおうおう……もう貴様呼ばわりか……。
 ……まったく好き勝手のたまいやがって。おっさん、ちょっと怒ったからな。

「はぁぁぁ~~……断るっ‼」


「「……は?」」


「なんだ、聞こえなかったか? もう一度言ってやる……『断る』と言ったんだ」

 何やら豚と禿げはほうけている。
 絶対断らないとでも思ったんですかねぇ。何処にそんな自信があるんだか。

「き、ききき、貴様っ! 何を言っ……」
「断るっ! って言っているんだ。豚には人間の言葉が理解できないのか?」
「貴様ぁぁっ‼」

 そして豚は真っ赤な顔で怒声をあげる。
 ……まったく怖くないんだが……逆に顔が面白いわ(笑)。

「貴様っ、王に対して無礼だぞっ! ただの召喚者ごときがぁっ‼」
「しょ……処刑だっ! 拷問ごうもん後に首をってさらしてくれるっ! 衛兵っ、こいつを捕らえろぉっ!」
「おいおい、勝手に召喚しておいて、『お願い』を断ったら『ごとき』とか『処刑』とか……どっちが無礼で失礼なんだか……。ソコんとこ、分かっているんですかねぇ……」

 豚を一発ぶん殴ってやろうかなぁ……と考えていると、廊下からバタバタと走ってくる音がして、そのまま応接室へと複数の兵士が飛び込んできた。

「勇者をかたる偽者だっ。捕らえろ、捕らえろぉ‼」
「お前らが勝手に盛り上がっていただけで、俺は勇者を名乗った覚えはないんだけどなぁ。記憶力もないとは……耳だけでなく頭も悪いんだなぁ」

『ハッ!』と俺は鼻で笑いあおりに煽る。

「こ……ここ殺せぇぇっ‼ そいつを早く殺せぇっ‼」

 ハハッ、どうやら豚がキレたようだ……さて、そろそろ逃げる準備をしようか……。


       ◇ ◇ ◇


 キレた豚のめいで複数の兵士が襲ってくる。俺は……『転移』。
 落ち着いて華麗に脱出した。
 一発ぶん殴ってやりたかったが、豚や禿げの事なぞもう知らん。
 あれだけ頭が悪いなら、放っておいてもそのうち自滅するだろう。
 そして俺は今、すでに国境を越えて帝国にいるのだ。
 追っ手を放ってもすぐにはついてこられないだろう。
 さらに、ステータスを見せた時は名前を偽名にしていたので、写真のないこの異世界では指名手配も無駄になるだろう。

「フッフッフッ……完璧かんぺきな亡命だな」

 俺はニヤけて独り言ちた。
『転移』とマップ先生、ステ偽装さんに感謝しなくてはな。

「さて……と……」

 ……よし、ここからが俺の異世界生活のスタートだ! 女神様の言った通り、自由にまったり生きてやる!
 こうして俺の第二の人生がスタートした。
 まずは『鑑定EX』先生でいろいろ調べてみよう。


 鑑定EX
 物・者の真偽・良否を見定める事。精度はレベル依存。
 EXは『※※※※』にアクセスする事で物・者を直接見なくても情報の取り出しが可能。


 アイテムボックスEX
 異なる空間への物の収納・取り出しが可能。生物の収納は不可。レベル毎に容量・時間遅延性能が上がる。
 EXは容量無限・時間停止に加え、収納物の解体・分解・再構築が可能。ソート機能あり。


 健康EX
 状態異常耐性・精神異常耐性。効果はレベル依存。
 EXは全状態異常無効・精神異常無効。HP・MP高速自動回復。常に健康な体を最大限に保とうとする。


 マップEX
 脳内に地図を展開。生物を点で表示。自身の通った周囲をマッピングする。レベルが上がる毎に精度が上がり機能が増える。
 EXは『※※※※』にアクセスする事で、特殊な結界やダンジョン等以外は全把握(内部に入る事で把握可)。人物・魔物・物を検索・指定する事で点で表示。大容量の情報取得に対する脳の負担を激減。


「……性能よすぎじゃね」

 ちょっと引く程チート感が凄いんですけどぉっ! 女神様、サービスしすぎだよっ! 俺に何させたいんだよっ!
 一部読めない文章『※※※※』もあったが、それは気にしないでおこう。

「……ん、んんっ。コホンっ……続きはあとにしよう」

 よすぎる性能に若干引きながら現実逃避開始。そのままマップをいじくってみる。
 魔物で検索・表示。
 ……結構いるな。そうか、有効範囲を絞らないと……よし。有効範囲を半径三百メートルに絞る。
 ……ん~、魔物だけでなく敵意を持って近付くのを対象にするか。
 ……赤表示・アラート設定。敵意のない者は白表示、好意的なら青表示っと……これでいいかな。
 マップの設定を完了して次はどうするか、と考えながら歩いていると、脳内にアラートが鳴り始める。
 すぐにマップを確認、赤点が近付いてくる。赤点を指定、『鑑定』!


 ゴブリン レベル2
 最弱にるいする魔物。レベルが上がり進化する個体もいる。討伐証明部位:右耳。


 ゴブリン、キターっ!
 俺はテンプレ最弱魔物ゴブリンの襲来と初戦闘に、若干ワクワクしながら待つ事にした。
 ……中身四十オーバーのおっさんがワクワクとか引くな、うん。
 自分でちょっと泣きそうになった。


       ◇ ◇ ◇


「グギャ」
「……くせぇ……」

 俺は今、ゴブリンと対峙たいじしている。
 ……臭ぇっ! 臭ぇよっ! さっきまでちょっとワクワクしてた自分を殴りたいっ!
 ゴブリンもまだこちらを警戒しているようだ。一定以上近付いてこない。
 それなら……と俺も観察を始める。
 人間なら十歳くらいの小さな緑色の体に醜悪しゅうあく面構つらがまえ、腰ミノと右手に棍棒こんぼうを装備。
 ふむ、定番中の定番なゴブリンだな。
『鑑定』の結果、ゴブリンのレベルは2だった。
 俺のレベルは1、とはいえステータス的には俺が負ける要素は微塵みじんもない。あとは俺に生き物を殺せる覚悟があれば……。
 ……よし、るぞ!
 覚悟を決めていざっ! ……と思った時、俺は気付いた。そう、気付いてしまった。
 ……武器持ってねぇぇぇぇぇっ!
 あれっ? 俺、丸腰じゃんっ!
 やべぇっ! ゴブリン、棍棒持ってるじゃんっ!
 俺が焦っているのがなんとなく分かったのか、ゴブリンがドタドタと近付いてくる。
 そして右手の棍棒を大きく振り上げ、打ち下ろしてきた。

『ブンッ!』
「うわっ……と」

 俺はバックステップでけ大きく下がる。危ねぇ……。
 距離を空けた俺を見て少し警戒したのか、ゴブリンは俺の周囲をゆっくり回り始めた。

「……」

 俺はどう戦うか思考する。若い頃にやってきた事……運動神経は悪くない……と思う。
 大体そつなくなんでもできた。
 ……まあ、突出とっしゅつする事もなかったけれど……。泣けるっ!
 剣道とサッカーは結構やった。
 剣道は、市大会ベスト八になったのは小さな自慢だ。まあ準々決勝では秒殺されたけれど……。
 しかし……しかしだ。
 今は武器どころか竹刀しないすらない。まあ剣道が役に立つとは思わないが、今はそれすら使えない。
 ……となると、必然的に生身での格闘戦しかないが、剣道以外格闘技の経験などない。
 それにゴブリンのあの顔を殴るのも遠慮したい。臭いから……。

「……」

 うん、決めた。サッカーその他で多少鍛えた脚力で勝負だ。
 俺は再度覚悟を決め、ゴブリンと向き合う。ステータスでは余裕で勝っているのだ。
 よし、るか!
 俺はゴブリンに向かってゆっくり前進する。
 戦闘経験なんてほとんどないのだ。飛び込んだりなどしない。
 ゴブリンもまたこちらに近付き、棍棒を大きく振り上げ打ち込んでくる。

「グギャアアー!」
『ブンッ!』
「……っ!」

 俺はできる限り小さく避け、棍棒を打ち下ろし、がらきになったゴブリンの右脇腹に蹴りを放つ。

「……ふっ‼」

『ズドンッ!』と聞こえてきそうな手応えがあった。

「……アギャッ!」

 ゴブリンは叫び、少し離れた場所に吹き飛ばされていった。
 ……ゴブリンはピクリとも動かない。

「……やったか?」

 盛大にフラグを立てて、『しまった』と思いつつも『鑑定』を起動。


 ゴブリン レベル2
 状態:死亡


 フラグは蹴りと共に、叩き折られていたらしい……。


       ◇ ◇ ◇


 ピロン♪

『レベルが上がりました』
『体術レベル1を取得しました』
『高速思考レベル1を取得しました』

 軽い音と共に脳内にアナウンスが流れた。

「ゴブリン1匹でレベルアップって……。まあ、いいか。……よし、確認確認。『ステータス』」


 名前:村瀬刀一(18)
 種族:人間
 職業:無職
 称号:召喚されし者
 レベル:3
 HP:600 MP:300
 力:300 敏捷:360
 魔力:240 精神:300
 器用:420 運:80
【スキル】
 鑑定EX アイテムボックスEX 言語理解
 健康EX マップEX ステータス隠蔽・偽装
 高速思考レベル1
【戦闘系スキル】
 剣術EX 体術レベル1
【魔法系スキル】
 空間魔法EX
【生産系スキル】
【固有スキル】
 女神の恩寵


 ……うん? ちょっと待て。
 なんかレベルが二つも上がってるし、運以外のステが三倍になっているんだが……。
 これは上がりすぎだろ……って原因はなんとなく分かってはいる。……うん、『鑑定』起動っ!


 女神の恩寵
 獲得経験値増大(極) 必要経験値削減(極)
 スキル取得補正(極) スキル経験値増大(極)
 成長率増大(極) 全魔法適性
 老化遅延 幸運 美肌


 や・っ・ぱ・りか……。
 サービスしすぎだよっ、女神様っ! あと美肌ってなんだよっ!
 はぁぁぁ……これは絶対に秘密にしておかないとなぁ。厄介事の種にしかならんだろう……。
 厄介事に巻き込まれるのはごめんだ……。
 ……まあ女神様には好きに生きていいって言われているし、前向きに行こう。
 これだけサービスしてくれたんだ。
 女神様にはちゃんと感謝をしておこう、うん。
 女神様、ありがとう、感謝してます。愛してる。……よし。
 これでいいだろう……。
 そして俺は移動を再開する。
 戦闘もまあ、なんとかなりそうだし、道中も楽しみたいからな。
 マップの範囲は、索敵さくてき範囲と同程度に設定する。
 縛りプレイ的なやつだ。
 俺は改めて異世界の道を歩き出した。


       ◇ ◇ ◇


 ゴブリンとの初戦闘終了後、しばらく歩き続けて、俺はようやく街道に出る事ができた。
 王国脱出時の『転移』では、帝国国境付近に適当に跳んだ。そうしたら転移先は、街道から外れた平野だった。
 今思えば、もう少し街道に近いところに跳べばよかったな……、と思う。
 ま、まあ適当に『転移』したのは、国境での検問を避けるためでもあるから仕方ない。
 身分証などないのだから面倒事になるに決まっている。
 間違いないっ!
 おっさんもちゃんと考えているのだ。

「……」

 ……まあ武器もなく戦闘を始めたのは置いておこう。あれは俺もビックリした……。
 きっと若さ故のナントカだ……。
 オッサンだけどなっ。

「……はぁ」

 一人ボケツッコミに若干むなしくなりつつ、俺は歩を進めた。


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