81 / 225
VS王国+勇者
魔王討伐の始まり
しおりを挟む魔王国アディス
魔王城 城門前
「へぇ………ここが魔王城。けっこう綺麗な城だね」
魔王城の城門前に一人の人間が突然現れる。
「「っ!?」」
門番は一瞬固まるも直ぐに動き出しだのだが、その一瞬は現れた人間には…
「………………なに「遅い」『ガッ』………」ドサッ
遅すぎた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 執務室
「………………っ!?この魔力はっ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 客間
「………………」
「んだぁ?この魔力は…」
~~~~~~~~~~~~~~~~
再び魔王城 城門前
「………ふふ。魔力を抑えずに跳んできたんだ…ソレが勇者とは思わなくても強者が来たのは分かっただろう?………さて、『転移門《ゲート》』でも用意しようか…」
勇者シュウヤは懐から『転移石』を出し、魔力を込めると『転移石』は激しく輝きだす。
魔力をさらに込め続けると輝きは一段と増し…『パキンッ』と割れると同時に巨大な門が現れた。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
『転移門《ゲート》』
転移魔法と違い大量の人員や物資の移動を可能とする転移魔法の上位に当たる魔法。
『転移石』を触媒にする事で消費魔力を抑え、『転移門《ゲート》』使用可能条件を緩和した。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
『転移門《ゲート》』は重い音を響かせながら開く。
中からはヒイロ・ライト・グリーンリバー、シュウ・"博士"・ホワイトリバー、エルム・T・ロンベの他にも数人、シュウヤの『従者召喚』によって喚び出された者達が現れた………。
「………さあ、始めようか!魔王の討伐をっ!!」
シュウヤは極上の邪悪な笑みを浮かべ、その身体からはワイトやリッチの纏っていた黒い靄とは別の『黒い光』を纏っていた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王城 謁見の間
「報告っ!」
「申せ…」
「敵は城門を通過、正門に移動中ですっ!」
「………分かった。お前も直ぐに避難しろ…」
「っ!?しかし…」「命令だ」「………はっ!」
「宰相、大臣………お前達も早く避難を…」
「………しかし魔王様」
「我々は…」
「お前達は大事な内政要員だ。何かあったら私が困る…」
「「………魔王様…」」
謁見の間は重い空気に溢れていた…。
魔族の本能なのか敵が勇者なのだと、感覚的に分かっているのだ…。
だが…。
今、魔王城には空気を読まない………いや、全く読む気がない人間がいた。
「話は聞かせてもらったっ!!」
『ドアバーンッ!!』と言わんばかりに謁見の間の扉を開け放ち、何故かガ◯ナ立ちする男。
ソウシ・ベルウッドその人である。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
皇都ルセリア 冒険者ギルド本部
「………っ!?この魔力…」
『転移』………いや、『転移門《ゲート》』の魔法か?
俺は王国の辺りから大出力の魔力を感知し、『転移門《ゲート》』の魔法ではないかとあたりをつける。
このタイミングで王国からの『転移門《ゲート》』の魔法…。
帝国内にはソレの同魔力は感じない…。
………なら。
「………魔王国か」
俺はサブマスに『転移石』の準備をするように頼み、その間に装備を整える。
「相手は異世界の勇者…」
面倒だなぁ…。
そう頭の隅で考えてしまうのはトーイチさんの考え方に少し毒されているのかな?と思ってしまう。
「………ふっ」
そんな事を考えると緊張が和らいだ気がした…。
トーイチさんにちょっとだけ感謝だな。
そしてサブマスが『転移石』を持ってくる。
俺は…
「じゃあ、ちょっと魔王国に行ってくる」
そう言い、魔王国に『転移』した。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
転移石=ここでまさかの出番
話は聞かせてもらったっ!!=やってみたかったそうです
ギルマス=主人公をディスる
主人公=出番無し
ちなみに各国の城には転移阻害結界もしくはその効果を持つ魔道具が設置されている。という設定。
直接謁見の間に強襲は出来ません。
次回もよろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
6,888
あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
超越者となったおっさんはマイペースに異世界を散策する
神尾優
ファンタジー
山田博(やまだひろし)42歳、独身は年齢制限十代の筈の勇者召喚に何故か選出され、そこで神様曰く大当たりのチートスキル【超越者】を引き当てる。他の勇者を大きく上回る力を手に入れた山田博は勇者の使命そっちのけで異世界の散策を始める。
他の作品の合間にノープランで書いている作品なのでストックが無くなった後は不規則投稿となります。1話の文字数はプロローグを除いて1000文字程です。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。