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VS王国+勇者
ベルセ襲撃⑦
しおりを挟むルセリア帝国
ベルセの街 東門
キレにキレた『リッチ』が作り上げた巨大魔方陣からは、『ヌウッ』と黒炎を纏った『黒竜』が顔を出す。
「………おぉ?召喚獣かっ?」
それなら………と、俺は『試練の洞窟』で取得した『召喚魔法』を使う事にした。
けっして『リッチ』の『黒竜』を見て思い出したのではない。ホントダヨ
そして俺は『召喚魔法Lv9 空龍神』を召喚する。
俺の頭上に巨大な魔方陣が描かれ、魔方陣は激しく明滅し、その中心から空龍神は脚からゆっくりと降りてくる様に出現する。
………かっけえな、おい。
そう思ったのだが、まんま『えふえふ』の『ばはむーと』さんの様な気もする…。
しかしその威風堂々な…荘厳な…俺の語彙力が怪しいが…佇まいに、相対する『リッチ』と『黒竜』は心なしか震えている様にも見える…。
『黒竜』もその体躯の全てが魔方陣から出現してはいるが『空龍神』のあとだと可愛い見えてしまう。
そして、その威圧感は格が…桁が段違いである。
しかし…
「………………」
何で俺より強そうな雰囲気を出しているんですかね?
召喚したの俺よ?
そして『リッチ』と『黒竜』は…
『き…きき…貴様っ、何だソレはっ!?』ズルイゾ
『………………』ナミダメ
…今、ズルいぞって言わなかった?
『黒竜』さんはもう半泣きですね…。
…で俺はというと…
「フフ………フハハハハハッ………殺れ『空龍神』っ!!」
右手を前にかざして高笑いし、命令を下した…。
この時の俺はきっと『Cvふくやまサン』だったのではないだろうか…。
閑話休題
そして『空龍神』はその顎を開き魔力を集束させる。
次の瞬間…
『グォオオオォオォッ!!!』
激しい咆哮とともに集束された魔力を撃ち放つ。
召喚獣『空龍神』の固有魔法『メガバズーカフレア』。
極大のビームが『黒竜』を呑み込んだ…。
…魔法の命名したの誰だよ。
あとビームって言っちゃったよ…。
それから『空龍神』さん、魔法撃つ時は撃ち下ろしは止めてね。
結界が間に合ったから良かったけど、結界無かったら大惨事っ~か大破壊っ~か、多分そんな感じになっちゃうから…。
『ガウ』コクリ
コクリと頷く『空龍神』さん。
うん、次からは気を付けてね。
「『送還』」
『空龍神』を送還して一服。
「カシュッ…ボッ………すぅ………ふぅ………で、お前はどうする?『リッチ』さん?」
『ニヤリ』と俺はこれでもか、というくらいドヤッて見せた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街 西門
「ブフゥッ!!」
『ズドンッ!!』
「「「うわあぁあぁっ!?」」」
『オークカイザー』の強烈な打ち下ろしのパンチは直撃した者はいなかったものの、地を叩き、その衝撃波で周りの者は吹き飛ばされた。
大地はそのパンチを中心に蜘蛛の巣状に罅割れ、足場が悪くなる。
強く踏み込めなくなり、防御にも攻撃にも支障が出るが『オークカイザー』は上半身のパワーだけでも異常な攻撃力を誇る。
どちらにしても冒険者達には不利になる状況にしかならなかった。
一方『オークエンペラー』は…
「ブフゥッ!!」
『ズドンッ!!』
「「「ぐはあぁあぁっ!!!」」」
『カイザー』サイドとあまり変わらなかった…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国
ベルセの街 南門
『ギィンッ!!』
『キンッ………ガキィンッ………』
「フンッ!!」
「ちいっ!!」
………強ぇなコイツ。
何合か打ち合って、距離を取る。
「四代目大刀:散華 『疾風迅雷』っ!!」
「っ!?」
………刀が大きくっ…
『ギィンッ!!』
「…ぐっ………ちいっ!!」
「受け止めるか………ソレでこそだっ!!」
『疾風迅雷』とか言ってたな………『縮地』を組み込んだ技か…?
…で俺が受け止めたら、何かアイツ盛り上がり始めたんだが………アレか?
戦闘狂だな、テメェ…。
『ニヤリ』
はっ………上等。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王国アディス
魔王城 客間
晩酌が始まったあと…
「「………続きは?」」
「………待て。ナメ◯ク星編は長いから、また今度にしよう」
「………仕方ないわね」
「従姉さんはソレでも良いかもしれないけど、俺が視れないんだが?」
「別に良いじゃない」
「は?」
「は?」
「俺と戦るのかい、従姉さん?」
「わたしと戦るっていうの、ルシファス?」
『バチバチバチ』
「おいっ、漏れてるっ!電撃漏れてるっ!」
「ソウシ、うるさい」
「ソウシさん、うるさいです」
「はい、すんません」
魔王と嫁が酔ってました。
目が座ってて怖いです。
ソウシ
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黒竜=出オチ
空龍神=ばはむーとさん
メガバズーカフレア=命名はフォディーナダンジョンのマスターと同一人物
四代目大刀:散華=斬◯刀のオマージュ
疾風迅雷=電光石火のオマージュ
七話使って未だに一つも戦闘が終わらない。
次回もよろしくお願いします。
応援ありがとうございます!
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