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魔王国アディス 首都サタニア

お披露目会

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 ポークレア王国
 魔法師団訓練場


「「「………………」」」
「………何だアレは?」
「………ゴーレムか?」

「………こんな複雑な形の物は見た事ないが…」
「………蒼くてカッコよくね?」
「………それな」

「………ホワイトリバー殿」

「おや?師団長殿。私の事は『博士(ドクター)』で結構ですよ」

「………………。では『博士』、その、コレは一体?」

「フフフ…、よくぞ聞いてくれました。コレは私の知識と技術、さらにいくつかの世界の技術もふんだんに詰め込んだ最新型の魔導ゴーレム。その名も『グランZx-Td』っ!!」爆発エフェクトドーンッ!!

「「「おおっ!!」」」
「「「おお…!?」」」

「おいっ!?爆発っ!?」
「落ち着け、幻影魔法だ」

「………かっけえ」
「………それな」

「………フフフ。(何名か有望な人もいる見たいですね)」

「………ふむ、しかしゴーレムだと複雑な動きは難しいのでは?」

「フッ…、さすが師団長、良い質問です。ただのゴーレムでは複雑な動きや、何より複数の命令等に対応出来ません。ですがこの『グランZx-Td』は違いますっ!!」コブシヲグッ!

「………違い………とは?」

「………フフフ。ハッチオープンっ!!」ウィーーーン

「「「おおっ!?」」」

「………まさか?」

「フフフ。そうっ!!この『グランZx-Td』には私が乗り込み操縦する事で命令の複雑可にも動きの単純化にも対応っ!!そして攻撃力・防御力、さらに機動力も当然生身より格段に上ですっ!!」

「「「おおっ!!」」」
「………すげえな」
「………それな」

「さらに………」





 こうして『博士』シラカ………ホワイトリバーによるお披露目会が行われていたそうな…。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 ルセリア帝国ベルセ
 ベルウッド邸

 
 お、あったあった。
 と俺は自宅の物置からかつて愛用していた黒の大剣『グラディマーグ』を引っ張り出す。

「………懐かしいな」

 俺は鞘の埃を払い、剣を引き抜く。
 無骨な、装飾もほとんど無い、刃も刀身も黒い大剣を見て呟く。

「………コイツの出番が無いのが、ホントは一番良いだがな…」

『グラディマーグ』を鞘に納め物置を出るとクラウがいた。

「………………」
「………………」

「………………胸当ても探してたんじゃないの?」
「………………あっ」

 俺は再び物置に入っていった…。




~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王国アディス
 魔王城厨房


「………おい」ボソッ
「………なんだ?」ボソッ

「何でベルウッドが厨房にいる?」ボソッ
「………知らん」ボソッ

「………あっ?」
「………何だあの液体?何かのソースか?」

『ジュ~』
「………肉焼き始めたな」ボソッ
「………………」

『ジュ~』エ◯ラさん投入
「………っ!?」
「………やっぱりソースか…ってこの匂い?」

「お前ら、ちょっと味見してくれるか?」

「良いんですか?」ゴクリ
「………」ゴクリ

『パクリ』
「「………っ!?」」

 この日、被害者は増え、ファンが増え、先輩に逆らえなくなった人が増えたそうな…。



~~~~~~~~~~~~~~~~


 魔王国アディス
 首都サタニア


 …く、昨日は吸血鬼さんに完敗したからな。
 と心の中でリベンジに燃えている俺は宿の部屋で絶賛賢者モード中である。

 ベッドでゴロゴロしながら『08』をタブレットで視聴。
『倍返し』はこっちが先なんだな…。
 と思いつつ、やっぱ陸戦型はジムヘ◯ドの方が良いな…と思いました。

 


 そして夜…。

 何故か回復が早かったので夕食の後、俺はリベンジの為、夜の首都に足を運ぶ。

「………体力、問題無い。………気力、問題無い」

 俺は「すぅ」と息を深く吸い、「はぁ~………」とゆっくりと吐く。
『ギンッ』と眼を鋭くとある建物に向け…

「………逝くぞ」

 俺は静かに呟き、建物に足を踏み入れた…。










 No.1の真祖さんにフルボッコにされました。
 俺は再びリベンジを誓った…。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


魔導ゴーレム『グランZxーTd』=モデルはもちろんアレ
Zx=どう読んでも良いのですが私は中の人繋がりでゼクスかなぁ…と
Td=まだ秘密ですが武力行使する組織の技術。という設定
※読み方は特には決めていません。
※文字の見た目は『グランゼクサード』と見えなくもない?

グラディマーグ=ラテン語のグラディウスとマーグヌスを掛け合わせた造語。『グラ』被りは偶々。

陸戦型はジムヘ◯ド=異論は認めます。個人の感想です。

真祖=ファンタジーの定番。やはり夜はツオイ。

次回もよろしくお願いします。
 
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