59 / 225
魔王国アディス 首都サタニア
お披露目会
しおりを挟むポークレア王国
魔法師団訓練場
「「「………………」」」
「………何だアレは?」
「………ゴーレムか?」
「………こんな複雑な形の物は見た事ないが…」
「………蒼くてカッコよくね?」
「………それな」
「………ホワイトリバー殿」
「おや?師団長殿。私の事は『博士(ドクター)』で結構ですよ」
「………………。では『博士』、その、コレは一体?」
「フフフ…、よくぞ聞いてくれました。コレは私の知識と技術、さらにいくつかの世界の技術もふんだんに詰め込んだ最新型の魔導ゴーレム。その名も『グランZx-Td』っ!!」爆発エフェクトドーンッ!!
「「「おおっ!!」」」
「「「おお…!?」」」
「おいっ!?爆発っ!?」
「落ち着け、幻影魔法だ」
「………かっけえ」
「………それな」
「………フフフ。(何名か有望な人もいる見たいですね)」
「………ふむ、しかしゴーレムだと複雑な動きは難しいのでは?」
「フッ…、さすが師団長、良い質問です。ただのゴーレムでは複雑な動きや、何より複数の命令等に対応出来ません。ですがこの『グランZx-Td』は違いますっ!!」コブシヲグッ!
「………違い………とは?」
「………フフフ。ハッチオープンっ!!」ウィーーーン
「「「おおっ!?」」」
「………まさか?」
「フフフ。そうっ!!この『グランZx-Td』には私が乗り込み操縦する事で命令の複雑可にも動きの単純化にも対応っ!!そして攻撃力・防御力、さらに機動力も当然生身より格段に上ですっ!!」
「「「おおっ!!」」」
「………すげえな」
「………それな」
「さらに………」
こうして『博士』シラカ………ホワイトリバーによるお披露目会が行われていたそうな…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
ルセリア帝国ベルセ
ベルウッド邸
お、あったあった。
と俺は自宅の物置からかつて愛用していた黒の大剣『グラディマーグ』を引っ張り出す。
「………懐かしいな」
俺は鞘の埃を払い、剣を引き抜く。
無骨な、装飾もほとんど無い、刃も刀身も黒い大剣を見て呟く。
「………コイツの出番が無いのが、ホントは一番良いだがな…」
『グラディマーグ』を鞘に納め物置を出るとクラウがいた。
「………………」
「………………」
「………………胸当ても探してたんじゃないの?」
「………………あっ」
俺は再び物置に入っていった…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王国アディス
魔王城厨房
「………おい」ボソッ
「………なんだ?」ボソッ
「何でベルウッドが厨房にいる?」ボソッ
「………知らん」ボソッ
「………あっ?」
「………何だあの液体?何かのソースか?」
『ジュ~』
「………肉焼き始めたな」ボソッ
「………………」
『ジュ~』エ◯ラさん投入
「………っ!?」
「………やっぱりソースか…ってこの匂い?」
「お前ら、ちょっと味見してくれるか?」
「良いんですか?」ゴクリ
「………」ゴクリ
『パクリ』
「「………っ!?」」
この日、被害者は増え、ファンが増え、先輩に逆らえなくなった人が増えたそうな…。
~~~~~~~~~~~~~~~~
魔王国アディス
首都サタニア
…く、昨日は吸血鬼さんに完敗したからな。
と心の中でリベンジに燃えている俺は宿の部屋で絶賛賢者モード中である。
ベッドでゴロゴロしながら『08』をタブレットで視聴。
『倍返し』はこっちが先なんだな…。
と思いつつ、やっぱ陸戦型はジムヘ◯ドの方が良いな…と思いました。
そして夜…。
何故か回復が早かったので夕食の後、俺はリベンジの為、夜の首都に足を運ぶ。
「………体力、問題無い。………気力、問題無い」
俺は「すぅ」と息を深く吸い、「はぁ~………」とゆっくりと吐く。
『ギンッ』と眼を鋭くとある建物に向け…
「………逝くぞ」
俺は静かに呟き、建物に足を踏み入れた…。
No.1の真祖さんにフルボッコにされました。
俺は再びリベンジを誓った…。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
魔導ゴーレム『グランZxーTd』=モデルはもちろんアレ
Zx=どう読んでも良いのですが私は中の人繋がりでゼクスかなぁ…と
Td=まだ秘密ですが武力行使する組織の技術。という設定
※読み方は特には決めていません。
※文字の見た目は『グランゼクサード』と見えなくもない?
グラディマーグ=ラテン語のグラディウスとマーグヌスを掛け合わせた造語。『グラ』被りは偶々。
陸戦型はジムヘ◯ド=異論は認めます。個人の感想です。
真祖=ファンタジーの定番。やはり夜はツオイ。
次回もよろしくお願いします。
20
お気に入りに追加
6,888
あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
超越者となったおっさんはマイペースに異世界を散策する
神尾優
ファンタジー
山田博(やまだひろし)42歳、独身は年齢制限十代の筈の勇者召喚に何故か選出され、そこで神様曰く大当たりのチートスキル【超越者】を引き当てる。他の勇者を大きく上回る力を手に入れた山田博は勇者の使命そっちのけで異世界の散策を始める。
他の作品の合間にノープランで書いている作品なのでストックが無くなった後は不規則投稿となります。1話の文字数はプロローグを除いて1000文字程です。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。