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2.操術士とスキル確認
しおりを挟む「………操術士…?」
「………聞いた事無いわね。」
…えっ?職業も聞いた事無い様なものなの?マジかよ…。
「ちょっと調べて見るか。」
「そうね、お願い。」
「能力値は少し低いか…。」
「まあ、まだLV1だし…。」
「そうだな。おっ、でもスキルは優秀だな。鑑定に槍術か。さすが俺の息子だ!」
………ん?
「もう生活魔法が使えるのね。採取も良いじゃない。さすが私の息子ね!」
………んんん?
『ぎゅうううぅ』っと左右から抱きしめられる。ちょっと苦しいんですけど?
「父さん母さん、苦しいよ…。」
「「ごめんごめん。」」
直ぐ離してくれたが、俺は聞かなくてはいけない。
「ねえねえ、この『空いてるところ』は何?」
と『SP』を指して質問する。
「そこは固有《ユニーク》スキルと言って、レベルが上がっていろいろ修行したりして特別なスキルを覚えた時に表示されるんだぞ。」
「へぇ~。」
………やっぱりか。ヤバそうなスキルもSPも称号も両親には見えていない…。
『転生者』とかバレなくて助かったけど、スキルとか全くわからんな…。
どうしようかな…。
「さて、片付けして買い物行こうかしら。あなたも今日休みなら家の事、手伝ってね。」
「おう、任せろ!」
「ライトは洗礼式だったから今日はお休みよ。明日からまた手伝ってね。」
「うん!じゃあ部屋にいるね。」
「夕飯出来たら呼ぶから。」
「は~い!」
ナイス母さん!これでスキルを調べる時間が出来た。と俺は自室へ行く。
~~~~~~~~~~~~~~~~
『ステータスオープン』
俺は自室でステータスウインドウを出す。
さて、どうやって調べよう。
創造神カグンは『経験した事や得意な事』が発現すると言っていた。だからかもしれないが見ればなんとなく解る、と思っていたんだけど全然解らん。
でも『槍術・生活魔法・採取』は『ライトが経験した事』だ。つまりその他のスキルは俺の『前世』が関係している事になる。
う~ん、そう考えても『操術士』が既に解らん。何なんだろうなコレ………と指でトンッと触ってみる。
「………ん?」
………ステータスウインドウって触れんの?
「………………ふむ。」
そぅ~っとトントンッと『操術士』をダブルクリックしてみる。
「………………マジか。」
パソコンの様にもう一つウインドウが開き『操術士』の説明が出た…。
そして、なんとなく解った。これが『俺の』鑑定の能力だと…。
さて、なら『操術士』は、と………。
『操術士』
スキル:操術が使用可能な唯一の職業。
うん、全然解らん。『鑑定』しても解らんとは、これ如何に…。
まあいい………いや良くはないけれど。…とりあえず上から順に見ていこうか…。
『鑑定』
物品やスキル等の鑑定が出来る。創造神カグンのサービススキルの為、通常鑑定不可の物も鑑定可能。スキルはステータスウインドウをダブルクリックで鑑定可能。
『高速思考』
思考速度の強化。
『操術Lv1』
戦闘時に自身をゲームキャラに見立てて操作可能。
コマンド入力で固有技・必殺技発動可能。発動時MP消費。
武器が必要な技は武器を装備していないと無効。
ガード時にダメージ激減。
Lv1で基本能力値に1,1倍補正。
使用キャラ▼ーーー
「………………。」
………ちょっと意味が解らない。どゆこと?
『使用キャラ』?俺は恐る恐る▼を押すと前世でプレイした事のあるアクションゲームのタイトルがズラリと表示された。
武道戦士▼
アイアンナックル▼
仮想戦士▼
龍玉▼
無双ヒュドラ▼
機械兵バーサス▼
等々
「………………。」
タイトル横の▼は押すとキャラ一覧ですね、わかります…。
いやいや、解らねえからっ!
いや、なんとなく解ったけど解らないというか…。
恐らくキャラ一覧から選んだキャラが使用キャラになって、そのキャラの技が使えるって事だろう。
しかし、コマンド入力って………これはもう戦闘しないと解らなそうだな。模擬戦でも戦闘と判断されれば出来るのだろうか?
父さんに模擬戦してくれるか頼んでみようかな?
はぁ…、次々。
『槍術Lv1』
槍装備・使用時に補正。
『生活魔法』
着火・洗浄・乾燥・灯火が使用可能。
『採取Lv1』
採取時の品質に補正。
この辺りは解りやすい…けど…、こっからはヤベェのしか無いな…。
『プレイヤー』
戦闘時、痛覚・疲労を遮断。
一部アイテムがモーション無しで使用可能。
『俯瞰』
戦闘時、視点の変更が可能。
『ゾーン』
戦闘時、一対一の際は自動発動。一対多の際は一定以上に集中した時に自動発動。
発動時、最終能力値に1,5倍補正。
『SP』
スキルポイント。
Lvアップ時に取得。
取得可能スキル▼
『転生者』
前世の記憶を持つ者。
取得経験値に補正(小)。
『格ゲーチャンプ』
世界チャンプだった証。
基本能力値に+100の補正。
HPの減少に伴い能力値に補正。
超必殺技使用可能。
「………………。」
超必ってなんだよ………。
ヤベェな…。
何がヤベェって、『操術』を使ってみないとよく解らないのが一番ヤベェ…。ヤバ過ぎてヤベェがゲシュタル………ゲフンゲフン。
能力値が少し低いって言っていたけど、これって最終的に…
『(現在能力値+100+{(現在能力値+100)×1,1})×1,5=最終能力値』
って事だろ?ややこしいなっ!
…じゃなくて、計算通りなら戦闘時の能力値は結構上がっている事になるぞ。
「………う~~~ん。」
………やっぱり『戦闘』しないと解らないな…。
『SP』か…。▼を押すと取得可能スキルの一覧がズラリと表示された。
有能だなぁ~。と俺は多分、白目を剥いていた事だろう。
とりあえずスキルの取得は必要な時にしよう。と放っておく事にした。
『プレイヤー・俯瞰』も戦闘次第か…。
よし、もういい。………諦めたとも言うが…、父さんに模擬戦のお願いをして確かめてみよう。
手伝いって言われてたけど、いるかな?と自室を出る。
「あら、ライトどうしたの?」
母さんに声を掛けられる。さっ、とリビングを見渡すが父さんの姿は無い。
「母さん、父さんは部屋にいる?」
「お父さんなら狩りに行ってもらったわよ。晩ごはんにお肉を使おうと思ったから。」
「そっか。う~ん…。」
困ったな…、どうしようかな。
「どうしたの?」
「うん、スキルもあったし模擬戦でもしてもらおうかと思って…。」
「あらあら、うふふ。スキルを試したいのかしら。やっぱり男の子ねぇ。」
「なら、兵舎に行ってみたら?稽古ならしてくれるんじゃないかしら。」
「父さんいなくても平気かな?」
「うふふ。大丈夫よ、きっと。」
「そっか。じゃあ行ってみる。」
「夕刻の鐘がなったら帰ってくるのよ?」
「は~い。行ってきま~す!」
そして俺は父さんの職場、領軍の兵舎に向かった。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
スキル説明回。
作者もよく解ってません。
お母さんは「あらあら、うふふ。」属性。
参考にしたゲーム名はわかりやすいですかね。
3話はまだ途中なので仕上がり次第投稿します。ゆっくりお待ちください。
次回もよろしくお願いします。
それまではもう一つ、メインの作品を。
おっさんの異世界転移、好きな人は好きなネタ満載…のはず。
こちらもよろしくお願いします。
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