二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

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新学年、新学期

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「ユーリウス様…起きてください。起きてくれないと…」

朝のイタズラですね、わかります。是非っ、お願いします。

爽やかな朝に爽やか?な朝のイタズラ…。コレはもう学校は遅刻するしかない。
そう遅刻するのを覚悟した俺は、爽やかな朝には似つかわしくないハードトレーニングになる予感を感じつつ、眩い朝の光に目を…




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「起きんかあっ!ユーリウスッ!!今日から新学期、お前は最上級生じゃろうっ!さっさと支度せいっ!!」

ぜ、全然爽やかじゃなかった…。ちっ、また夢オチか…。コレはいかん。早く………早く俺を優しく起こしてくれる俺だけの専属メイドさんを見つけねばっ!

今日からヴァーチェの中学校生活も最上級生になるという新しい朝…。俺は「それがどうした?」と言わんばかりに、欲望にまみれた思考で朝を迎えた。
…というか義祖父さん、朝から入ってくんなよな…。

「いつまで経っても起きないお前が悪い」

うっ?ま、まあその通りだな…。ソレは俺が悪かったわ。…ん?てことはだ………もうあんまり時間が無いってこと…かぁっ!?

俺はベッドから飛び起き、神速の速さで着替えを済ませる。
朝飯………は無理か、仕方ない。

「行ってきますっ!」

「行ってらっしゃい」
「「「行ってらっしゃいませ」」」

皆への朝の挨拶もそこそこに、俺は『身体強化』を発動し登校開始。
ヴァーチェの街中をこの状態で移動するワケにもいかないので屋根の上を失礼させてもらっている。

「淀みなく屋根の上を行く辺り…手慣れているな…」とは義祖父さんのお言葉。当然この件については後で父さんに叱られるのだが…。
ま、まあ、遅刻が無いだけマシでしょ?


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新学年、そして新学期の開始。授業は無く、始業式とHRのみで終わり、下校である。
俺は光の速さで帰宅………したかったのだが、冒険科の生徒たちに捕まり、即帰宅とはいかなかった。残念。

相変わらず俺を捕まえるのに前衛職以外の女子を使うのは止めてくれませんかね?強行突破し難いですが…。
まあ、捕まった以上、今日は付き合うけれど…。

…で、冒険者ギルドへ連れていかれ、簡単なクエストを受け、街の外でクエストと訓練。
俺はどちらかといえば…いや、十中八九指導役として参加させられるワケで…。

お陰で…というのはアレだが、俺の代の冒険科の生徒は異常なまでに優秀、かつ強いらしい。…とはA級冒険者アラドくんのお言葉。
ただし…特に野営のための準備がこれでもかと準備するため、金欠になりがちなんだとか。完全にお前のせいだよな………とか、いやいや俺のせいにしないでほしいな。自己責任って言葉、知ってる?

そんなこんなで新学年、新学期の初日は終了。俺はアイアリーゼさんに………会えず、とぼとぼとゼハールト邸へ。

「「「お帰り」」」
「「「お帰りなさいませ」」」

でもまあ…


悪くない一日だった………かな?
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