二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

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先日よりも…

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せっかく考えた普段着コーディネートをあっさりと覆され、俺はとぼとぼと正装に着替え直す。
まったくもって考え損である…。

しかし…

着替え直しながら俺はピコーンと思う。ミリアリーゼさんも正装じゃね?と…。

アイアリーゼさんの正装すらもまだ見たことは無い、がソレはソレである。ミリアリーゼさんの正装を見たいと俺は思ってしまった。いや…見るしかないまである。
個人的な正装なのか、エルフとしての正装なのかは知らないが、とても楽しみである。

ふふん~…と少し機嫌の良くなった俺は、サクサクと着替え、客室から出る。
ジロリ…とゼバスさんに見られたが…

「…では応接室に案内致します。参りましょう」

ふぅ、どうやらオーケーだったようである。…まあ、正装に着替えてダメ出しされても困るのだけれど…。

客室のあった領主邸の二階から応接室のある一階へ移動。ゼバスさんに連れられて階段を降りていると…

「あら、ユーリウス君?」

「っ!?ミリアリーゼさんっ!」

ちょうど領主邸に到着したミリアリーゼさんと鉢合わせる。
俺はシュパッと『縮地』でミリアリーゼさんの前へ行き、ミリアリーゼさんの手を取る。

「ご無沙汰しています、ミリアリーゼさん。相変わらずお美しい…」

「ウフフ…ありがと。でも一週間くらいしか経っていないわよ?」

「俺には十分『久しぶり』の範囲です。しかし…」

俺はミリアリーゼさんの姿を改めて見る。決して厭らしい視線にならないように気を付けながら…だ。ホントだよ?

髪はアップに後ろでまとめ、そのうなじは艶かしい。パッと見、変形のチャイナドレスに見える衣装はミリアリーゼさんのスタイルを強調し、その魅力を余すことなく醸し出している。
ああっ!?そんなに深く前スリットだとっ!?

ゴフッ…と吐血しそうなのを我慢し、俺は言う。

「失礼…間違えたようです」

「…間違え?」

「はい、貴女は先日よりもさらに美しい」

「あら、お上手ね。でも、良いの?そんなこと言って…。姉さんに聞かれたら…」

「大丈夫です。俺は二人共しあわ」『スパアァァアンッ!!』「…痛いじゃないか、シーバス。何をする?」

別室に案内されていたはずのシーバス(ハリセン装備型)が現れた。
…というかだ、そのハリセン…マジで痛いのよ?俺の防御力を突破してくるとか、なんなの?

「落ち着いてください、ユーリウス様」

「………ちっ。………ミリアリーゼさん、失礼しました。今日は御一緒ということで、よろしくお願いします」

「ウフフ…残念。続き…ちょっと聞いてみたかったわ」

な、なんですとっ!?そ、そそそ、それはつまり俺と結「違いますよ」…おい、入ってくるんじゃないシーバス。
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