二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

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『トランザ…』『おい止めろ』

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伯爵級の魔人の強さはB級以上程度…シーバスや義祖父さんでも倒せるな…と思っていると…

「ユーリウス様、私には単独であの魔人を倒すのは無理です」

えっ?だって討伐難易度Bじゃなかったっけ?今のシーバスなら余裕だろ。

「いえ。相手が魔人となるとレイドでの討伐難易度、となります」

そうなのっ?ん~………あの魔人、そんな強そうに見えないし、シーバスでも余裕だと思うんだが…。しかしレイドか…。つまり最低でもB級冒険者が二十四人以上…ってことか…。

「いえ…四十八人以上ですね」

………多くね?えっ?そんなに必要なの?多過ぎて戦闘の邪魔じゃないか、それ?

「まあA級冒険者が一人でワンパーティー分の力が有りますからね。大抵は一人二人が加入して人数調整をするみたいですよ」

いや、それでもまだ多いよ…。しかし、そんな伯爵級魔人を相手に一人で相手しようってのか国王様は…。

「陛下はS級冒険者ですからね」

ほう…S級とな。とりあえず『鑑定』すると駄目な感じがするから視ないけど、まあ雰囲気はあるな…。

「二つ名は確か…『革新イノベイ…』」「はいそこまで」

あえて鑑定しないっってんだろっ!?止めろっ!…というか誰だ、その二つ名付けた奴はっ!?

あの国王の少し灰掛かった黒髪に茶色い瞳とか、すでに若干アジアっぽいな…という容姿に名前。そもそも国名や都市名もか…。そして二つ名…。もう嫌な予感しかしない…。

そんなやり取りをしている俺たちを他所に、国王と魔人も動き出そうとしていた。
国王は、俺の嫌な予感の原因の一つでもある『剣』を前に付き出していた。剣が嫌な予感の一つなのは王杖…多分、魔法を補助する魔導杖だろう…が何故か実体剣になっていること。さらに刃部分がミスリルを使用しているのだろうが鮮やかな緑に輝いていること。
うむ…もう一体どこのG◯ソードですかね?と言わんばかりに鞘の無い大剣になっちゃってますが…?

「我が王家に伝わる魔導剣GMガンマジックソードで塵にしてくれよう」

読み方っ!?…あと伝わるって言ったっ!?誰だ造った奴ぁ!?

「ふんっ、ヤってみるが良いエクシア国王…我が力は公爵級に迫るぞ?」

「良いだろう…我が奥義、篤と味あわせてやろう…」

奥義とか言ってる。奥義とか言っちゃってるっ!ああ、もう嫌な予感しかしないっ!?

「蓄積させた魔力を粒子状にして全面開放。全ての能力を一時的に三倍にまで引き上げる、王家にのみ伝わる特別な『身体強化』…」

ああっ?アカンっ!?ソレはアカンやつやっ!?俺の言動がエセ関西弁になってしまうくらい駄目なヤツである。

「セツナ=フォン=エクシア…目標を駆逐する!………『トランザ…』」「おいっ!止めろっ!!」
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