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謁見!
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王城の待合室にて謁見までの時を待つ。
シーバスが淹れてくれた、王城側で用意してくれた最高級の紅茶に舌鼓を打ちつつ、お代わりしようかな…と思ったところで、乾いた音が四度鳴り響いた。
「失礼します。ユーリウス=フォン=ゼハールト様、ご準備はよろしいでしょうか?」
俺は持っていたティーカップをコトリ…とテーブルに置き、ソファーから立ち上がる。
よしっ!行くかっ!
呼びに来た衛兵がカチャカチャと鎧を鳴らしながら歩く後ろを俺とシーバスが着いていく。待合室から程近い距離に大きく豪奢な扉が視界に入る。
衛兵さん、俺、シーバスの順にその扉の前に立つ。衛兵さんは一人、扉に近付き、何やら扉越しに話している。
「緊張………されていますか?」
シーバスが俺に問う………が…
『ユーリウス』としては国王に会うのは初めてだけど、俺には勇者の頃の記憶も経験もある。当然、国王との謁見も…。
まあ、ろくでもない王様だったけど…。だから…
緊張?………俺がすると思う?
「さすがです」
………何かちょっとバカにしてないっ!?
「いえ…そのようなことは」
嘘付けっ!?ちょっと笑ってんじゃんっ!?………まったく。
そして…
『ユーリウス=フォン=ゼハールトッ!!入れっ!!』
その扉の向こう側からの声を合図に、両開きの扉が開いていく。視界に入ったのは、室内であるはずの広大な空間。お、おお…屋敷がすっぽり入りそうなくらい広いな…。それだけの広さが必要かどうかは別として…。
そして廊下との間仕切りから奥まで伸びる赤い絨毯…。長っ!?………絨毯長っ!?これ…織るの大変だったんだろうなあ…。
などと的外れな感想を思っていると…
「ユーリウス=フォン=ゼハールトッ!!前へっ!!」
さっきと同じ声…。声の主は………あいつか。
絨毯の先………この広い空間の奥に、金をふんだんに使っているであろう豪奢な椅子…玉座に座っているのがこの国の国王。
そして声の主は、その国王の横に立っている男か…。
前へっ!!の声に合わせて、案内をしてくれた衛兵さんが動き出したので、その後に続き俺たちも進む。絨毯は長いが…横幅も相当なものである。あと無駄にフカフカしている。寝っ転がったら気持ち良さそうである。
いやいや、そうじゃない。
絨毯を挟むようにたくさんのオッサンたちが並んでいる。城に詰めている貴族たちだろう。その後方には衛兵さんとはまた違う装備…装飾の施されたハーフプレートアーマーに身を包んでいる屈強そうな男たちが控えている。………おそらく近衛騎士団の連中だろう。
どいつもこいつも強そうな面構えである。
それはまあ良いとして…だ。
何か…貴族のオッサンたちに睨まれているのは何故だろうか…?
シーバスが淹れてくれた、王城側で用意してくれた最高級の紅茶に舌鼓を打ちつつ、お代わりしようかな…と思ったところで、乾いた音が四度鳴り響いた。
「失礼します。ユーリウス=フォン=ゼハールト様、ご準備はよろしいでしょうか?」
俺は持っていたティーカップをコトリ…とテーブルに置き、ソファーから立ち上がる。
よしっ!行くかっ!
呼びに来た衛兵がカチャカチャと鎧を鳴らしながら歩く後ろを俺とシーバスが着いていく。待合室から程近い距離に大きく豪奢な扉が視界に入る。
衛兵さん、俺、シーバスの順にその扉の前に立つ。衛兵さんは一人、扉に近付き、何やら扉越しに話している。
「緊張………されていますか?」
シーバスが俺に問う………が…
『ユーリウス』としては国王に会うのは初めてだけど、俺には勇者の頃の記憶も経験もある。当然、国王との謁見も…。
まあ、ろくでもない王様だったけど…。だから…
緊張?………俺がすると思う?
「さすがです」
………何かちょっとバカにしてないっ!?
「いえ…そのようなことは」
嘘付けっ!?ちょっと笑ってんじゃんっ!?………まったく。
そして…
『ユーリウス=フォン=ゼハールトッ!!入れっ!!』
その扉の向こう側からの声を合図に、両開きの扉が開いていく。視界に入ったのは、室内であるはずの広大な空間。お、おお…屋敷がすっぽり入りそうなくらい広いな…。それだけの広さが必要かどうかは別として…。
そして廊下との間仕切りから奥まで伸びる赤い絨毯…。長っ!?………絨毯長っ!?これ…織るの大変だったんだろうなあ…。
などと的外れな感想を思っていると…
「ユーリウス=フォン=ゼハールトッ!!前へっ!!」
さっきと同じ声…。声の主は………あいつか。
絨毯の先………この広い空間の奥に、金をふんだんに使っているであろう豪奢な椅子…玉座に座っているのがこの国の国王。
そして声の主は、その国王の横に立っている男か…。
前へっ!!の声に合わせて、案内をしてくれた衛兵さんが動き出したので、その後に続き俺たちも進む。絨毯は長いが…横幅も相当なものである。あと無駄にフカフカしている。寝っ転がったら気持ち良さそうである。
いやいや、そうじゃない。
絨毯を挟むようにたくさんのオッサンたちが並んでいる。城に詰めている貴族たちだろう。その後方には衛兵さんとはまた違う装備…装飾の施されたハーフプレートアーマーに身を包んでいる屈強そうな男たちが控えている。………おそらく近衛騎士団の連中だろう。
どいつもこいつも強そうな面構えである。
それはまあ良いとして…だ。
何か…貴族のオッサンたちに睨まれているのは何故だろうか…?
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