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デュナメス冒険者ギルド、ギルドマスター
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異世界式のエレベーター…魔導昇降機が止まり、目的の五階に到着。扉が開くと目の前に広めの廊下が現れる。
俺たちは昇降機から降り、足を進める。
広い廊下の高級そうな絨毯張りの上をテクテクと歩き、目的の部屋を探す。五階はギルドマスターの部屋しかないはずだから、一部屋一部屋が大分広く作られているのだろう、数部屋分しかドアが見当たらない。
目的の冒険者ギルドマスターの部屋は、その廊下の一番奥にあった。
ドアの前に立ち、軽く深呼吸をしてから四回、ドアを叩く。
『どうぞ』
木製の立派なドア越しなので、籠って聞こえるはずの声が、すんなりと俺の耳に入ってくる。
「失礼します」
レバーハンドルを回しドアを開け室内へと足を運ぶ。
室内の奥…窓際に置かれた大きな執務机の向こうに目的の人物………大都市デュナメスの冒険者ギルド、ギルドマスターがいた。
そのプラチナブロンドに輝くストレートショートの髪は細いうなじを隠すように…、全てを見透すかすかのようなサファイアブルーの瞳は、冷淡さを備えた切れ長の目元を四角いレンズのみの眼鏡で覆っている。アイアリーゼさんに似た高い鼻筋に薄い唇、白い肌はラメなんかないのにキラキラと輝いている。
「貴方がユーリウス君ね。初めまして…私はデュナメスの冒険者ギルド、ギルドマスターのミリアリーゼ。姉からいろいろと話は聞いているわ。よろしくね」
ごふっ…俺は心の中で吐血。
アイアリーゼさんと比べ、少し冷たそうな印象なのに、『よろしくね』のところで微笑みながらウインクだとっ!?あざといっ…その美しさであざと過ぎるよミリアリーゼさんっ!?
俺の魅了耐性さんお仕事してぇっ!…あ、俺、魅了耐性スキルだけ無かったわ。
俺は片膝を着き、右手を差し出した。
「結婚してください」
「あら…貴方、姉さんにも求婚しているのでしょう?お誘いは嬉しいのだけれど…」
ウフフ…と笑う姿はアイアリーゼさんに似つつも、その冷淡さを孕んだ切れ長の瞳のせいか、えもいわれぬ妖艶さを醸し出していた。
だ、誰か…誰か俺に魅了耐性さんをくれぇっ!
「大丈夫です。私の愛は等しく…なんならゼハールト家の全てを使って二人を幸せにしま痛だだだだっ!?………何をするのかねシーバス」
「勝手に家を持ち出さないでくださいユーリウス様。あと、そろそろ落ち着いてください…」
「俺は落ち着いている。それより求婚中に俺の二の腕の裏側をつねるんじゃない、痛いだろ…」
「まだ全然落ち着いていないではありませんか…」
シーバスはそう言い、自分の収納鞄からスゥっと大きなハリセンを取り出す。なんか見たことあるんだが…。
「やれやれ…借りてきて良かった。ヴァーチェの受付嬢に感謝しないといけませんね」
やれやれ…とか言いながら大きくバックスイングするシーバス。
ソレ、やっぱりヴァーチェの…おいおいおい、そのハリセン…何でか知らんが防御力無視してくるんですけどっ!?結構、痛かったんですけどっ!?シーバスは何で片足上げて一本足で構えているんだっ!?
「フンッ!!」
『スパアアアアンッ!!!』
その謎の音は一階にまで響いたらしい…。
俺たちは昇降機から降り、足を進める。
広い廊下の高級そうな絨毯張りの上をテクテクと歩き、目的の部屋を探す。五階はギルドマスターの部屋しかないはずだから、一部屋一部屋が大分広く作られているのだろう、数部屋分しかドアが見当たらない。
目的の冒険者ギルドマスターの部屋は、その廊下の一番奥にあった。
ドアの前に立ち、軽く深呼吸をしてから四回、ドアを叩く。
『どうぞ』
木製の立派なドア越しなので、籠って聞こえるはずの声が、すんなりと俺の耳に入ってくる。
「失礼します」
レバーハンドルを回しドアを開け室内へと足を運ぶ。
室内の奥…窓際に置かれた大きな執務机の向こうに目的の人物………大都市デュナメスの冒険者ギルド、ギルドマスターがいた。
そのプラチナブロンドに輝くストレートショートの髪は細いうなじを隠すように…、全てを見透すかすかのようなサファイアブルーの瞳は、冷淡さを備えた切れ長の目元を四角いレンズのみの眼鏡で覆っている。アイアリーゼさんに似た高い鼻筋に薄い唇、白い肌はラメなんかないのにキラキラと輝いている。
「貴方がユーリウス君ね。初めまして…私はデュナメスの冒険者ギルド、ギルドマスターのミリアリーゼ。姉からいろいろと話は聞いているわ。よろしくね」
ごふっ…俺は心の中で吐血。
アイアリーゼさんと比べ、少し冷たそうな印象なのに、『よろしくね』のところで微笑みながらウインクだとっ!?あざといっ…その美しさであざと過ぎるよミリアリーゼさんっ!?
俺の魅了耐性さんお仕事してぇっ!…あ、俺、魅了耐性スキルだけ無かったわ。
俺は片膝を着き、右手を差し出した。
「結婚してください」
「あら…貴方、姉さんにも求婚しているのでしょう?お誘いは嬉しいのだけれど…」
ウフフ…と笑う姿はアイアリーゼさんに似つつも、その冷淡さを孕んだ切れ長の瞳のせいか、えもいわれぬ妖艶さを醸し出していた。
だ、誰か…誰か俺に魅了耐性さんをくれぇっ!
「大丈夫です。私の愛は等しく…なんならゼハールト家の全てを使って二人を幸せにしま痛だだだだっ!?………何をするのかねシーバス」
「勝手に家を持ち出さないでくださいユーリウス様。あと、そろそろ落ち着いてください…」
「俺は落ち着いている。それより求婚中に俺の二の腕の裏側をつねるんじゃない、痛いだろ…」
「まだ全然落ち着いていないではありませんか…」
シーバスはそう言い、自分の収納鞄からスゥっと大きなハリセンを取り出す。なんか見たことあるんだが…。
「やれやれ…借りてきて良かった。ヴァーチェの受付嬢に感謝しないといけませんね」
やれやれ…とか言いながら大きくバックスイングするシーバス。
ソレ、やっぱりヴァーチェの…おいおいおい、そのハリセン…何でか知らんが防御力無視してくるんですけどっ!?結構、痛かったんですけどっ!?シーバスは何で片足上げて一本足で構えているんだっ!?
「フンッ!!」
『スパアアアアンッ!!!』
その謎の音は一階にまで響いたらしい…。
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