154 / 250
"ガワ"の完成①
しおりを挟む
ハリセンによる強烈なカウンターで引っぱたかれ、盛大にもんどり打った俺はアラド君に確保され、ギルドマスターの部屋にたどり着くことなく『ぺっ』とギルドから放り出されてしまった。
「ちっ、アラド君め。今度会ったら許さんぞアラド君。覚えておけよアラド君」
「君呼び止めてくれないっ!?」
…ちっ、聞こえていたか。
まあ、いい…アイアリーゼさんには会えなかったが別にスライムの情報は手に入らなくても良かったのだ。
先日までの情報収集でスライム素材じゃなくても出来そうな感じだということが分かったからな。アイアリーゼさんに会うついでに聞ければいいかな…程度だったのだ。
じゃあ早く造れよって話だが、ソレはソレ、コレはコレ、である。
翌日…休日である。休むと日と書いて休日である。………前にも言ったか。
というワケで作業は行わず、全力で休んだ。
そしてさらに翌日…学校へ行き、授業を全て終え、『隠密』を起動させて、さっさと帰宅。絡まれると面倒だからな。
「よし、作業するかっ!」
自室に籠り作業開始。
まずは『無限収納』内で錬金。脱色材と着色材を作成。
そして硬化材。コレは息吹:石化を使うコカトリスが素材。コカトリスの持つ石化毒を錬金術で分離させるのだ。
本来なら、ちゃんとした耐毒、耐石化などの付与された防護服を着たりするなどして、それなりの設備がなければ作成出来ないらしいのだが、『無限収納』の中で錬金出来る俺には必要ないので気楽なものである。
これで硬化材も完成。
さて、次は…と。
硬くするのは硬化材で補えるから、軽い素材の選定にしようか。スライム素材も使ってはみたかったが無い物はしょうがない。
ん~~~。
木材は腐食しそうだし、金属類は錆そうだ。となると………やっぱり石材か?軽い石を薄く伸ばして形を整えれば、出来そうだ。
使用したのは浮岩と呼ばれる岩石。その名の通り、水にも浮く岩石だ。コレを錬金術で溶かし、伸ばし、成型して、硬化材と合わせればエアコンの"ガワ"のカバー部品の完成だ。
これだけで"ガワ"として使えそうだが、元が岩なので仮に塗装したとしてもムラがでるだろう。というワケでこの上にダイノックシート的な物を作って貼ろうかと思う。
ソレも錬金で着色して、成型して創ろうか…。さて…と俺はダイノックシートに代わる物を『無限収納』内から探し始める。
「ちっ、アラド君め。今度会ったら許さんぞアラド君。覚えておけよアラド君」
「君呼び止めてくれないっ!?」
…ちっ、聞こえていたか。
まあ、いい…アイアリーゼさんには会えなかったが別にスライムの情報は手に入らなくても良かったのだ。
先日までの情報収集でスライム素材じゃなくても出来そうな感じだということが分かったからな。アイアリーゼさんに会うついでに聞ければいいかな…程度だったのだ。
じゃあ早く造れよって話だが、ソレはソレ、コレはコレ、である。
翌日…休日である。休むと日と書いて休日である。………前にも言ったか。
というワケで作業は行わず、全力で休んだ。
そしてさらに翌日…学校へ行き、授業を全て終え、『隠密』を起動させて、さっさと帰宅。絡まれると面倒だからな。
「よし、作業するかっ!」
自室に籠り作業開始。
まずは『無限収納』内で錬金。脱色材と着色材を作成。
そして硬化材。コレは息吹:石化を使うコカトリスが素材。コカトリスの持つ石化毒を錬金術で分離させるのだ。
本来なら、ちゃんとした耐毒、耐石化などの付与された防護服を着たりするなどして、それなりの設備がなければ作成出来ないらしいのだが、『無限収納』の中で錬金出来る俺には必要ないので気楽なものである。
これで硬化材も完成。
さて、次は…と。
硬くするのは硬化材で補えるから、軽い素材の選定にしようか。スライム素材も使ってはみたかったが無い物はしょうがない。
ん~~~。
木材は腐食しそうだし、金属類は錆そうだ。となると………やっぱり石材か?軽い石を薄く伸ばして形を整えれば、出来そうだ。
使用したのは浮岩と呼ばれる岩石。その名の通り、水にも浮く岩石だ。コレを錬金術で溶かし、伸ばし、成型して、硬化材と合わせればエアコンの"ガワ"のカバー部品の完成だ。
これだけで"ガワ"として使えそうだが、元が岩なので仮に塗装したとしてもムラがでるだろう。というワケでこの上にダイノックシート的な物を作って貼ろうかと思う。
ソレも錬金で着色して、成型して創ろうか…。さて…と俺はダイノックシートに代わる物を『無限収納』内から探し始める。
0
お気に入りに追加
1,696
あなたにおすすめの小説

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる