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O・HU・RO・⑪
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『記憶』…便利なこの魔法…実は統合進化した魔法である。
元は『記憶』で読み取り、同じモノを多重展開する時に『複製』を使い、最後に必要魔力を注ぎ込み『出力』する。………という工程だったのを一つに纏め効率化を図った魔法が『記憶』になったワケである。
呼び方は文字的には『メモリ』じゃね?と思わないでもないが、内容が『コピペ』っぽいな…と思っていたら『コピー』になってしまっていたのである。
但し、あくまでも土魔法でしかないのと、他の属性魔法は決まった形が無いことから『記憶』は土魔法のみに限られている。
え?『建築』とか『創造』とか言ってたじゃんだって?そっちの方が分かりやすいし響きもいいだろう?
~~~~~~~~~~~~~~~~
「そうしたら………この辺りにお願いできる?」
訓練場が空いたので入れ替わりで俺とアイアリーゼさんが訓練場に入る。………アラド君は戻ってきていない。
とりあえず進めましょう、というアイアリーゼさんの提案に頷き、アイアリーゼさんが指定した場所に魔法を使って見せてほしいとのこと。
場所の指定?どういうことだろうか…。
指定された場所は広い訓練場の端。そこに角から浴場、キッチン、部屋の順で『建築』する。
アイアリーゼさんは最初こそ驚いた表情を見せていたが可愛い…じゃなくて、一通り見終わると、その瞳には妖しい光を宿していた。
「部屋の隣に部屋を並べてくれる?入口扉の前まで」
「扉の反対側…残りの辺に同じようにしてみてくれる?」
「あっ、ユーリウス君、ちょっとこっちこっち…」
気が付けば、いくつも『建築』していたが、今度はアイアリーゼさんに腕を引かれて訓練場から出ていく。
移動した先は冒険者ギルド二階の一番奥の部屋。ちょっとドキドキしながら室内に入ると部屋の中央窓側には執務机が置かれていた。
「ウフフ…ここ、私の部屋なのよ」
ってギルドマスターの部屋かっ!
「ここっ!ここに浴場作ってくれる?」
手のひらを組み、上目遣いでのお願いに俺は…
「任せてくださいっ!」
即答である。
その後、サイズ感や配置などを打ち合わせ、『浴場建築』とは違う、オリジナルカスタマイズされた浴場がギルドマスターの室内に出来上がった。
とは言っても、あくまでも簡易的な物なので、給湯魔導具や排水の魔導具が設置されていないのを伝え、今はゼハールト家とグラム商会長の家、あと王族と公爵家にしか卸していない最高級のボディーソープとシャンプー・リンスをプレゼントしておいた。
もちろん喜ばれたのは言うまでもない。
「ユーリウス君ありがと!コレはお礼…ちゅっ」
ソレは頬へのものだったが、音と感触を感じた俺が舞い上がったのは言うまでもない。
元は『記憶』で読み取り、同じモノを多重展開する時に『複製』を使い、最後に必要魔力を注ぎ込み『出力』する。………という工程だったのを一つに纏め効率化を図った魔法が『記憶』になったワケである。
呼び方は文字的には『メモリ』じゃね?と思わないでもないが、内容が『コピペ』っぽいな…と思っていたら『コピー』になってしまっていたのである。
但し、あくまでも土魔法でしかないのと、他の属性魔法は決まった形が無いことから『記憶』は土魔法のみに限られている。
え?『建築』とか『創造』とか言ってたじゃんだって?そっちの方が分かりやすいし響きもいいだろう?
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「そうしたら………この辺りにお願いできる?」
訓練場が空いたので入れ替わりで俺とアイアリーゼさんが訓練場に入る。………アラド君は戻ってきていない。
とりあえず進めましょう、というアイアリーゼさんの提案に頷き、アイアリーゼさんが指定した場所に魔法を使って見せてほしいとのこと。
場所の指定?どういうことだろうか…。
指定された場所は広い訓練場の端。そこに角から浴場、キッチン、部屋の順で『建築』する。
アイアリーゼさんは最初こそ驚いた表情を見せていたが可愛い…じゃなくて、一通り見終わると、その瞳には妖しい光を宿していた。
「部屋の隣に部屋を並べてくれる?入口扉の前まで」
「扉の反対側…残りの辺に同じようにしてみてくれる?」
「あっ、ユーリウス君、ちょっとこっちこっち…」
気が付けば、いくつも『建築』していたが、今度はアイアリーゼさんに腕を引かれて訓練場から出ていく。
移動した先は冒険者ギルド二階の一番奥の部屋。ちょっとドキドキしながら室内に入ると部屋の中央窓側には執務机が置かれていた。
「ウフフ…ここ、私の部屋なのよ」
ってギルドマスターの部屋かっ!
「ここっ!ここに浴場作ってくれる?」
手のひらを組み、上目遣いでのお願いに俺は…
「任せてくださいっ!」
即答である。
その後、サイズ感や配置などを打ち合わせ、『浴場建築』とは違う、オリジナルカスタマイズされた浴場がギルドマスターの室内に出来上がった。
とは言っても、あくまでも簡易的な物なので、給湯魔導具や排水の魔導具が設置されていないのを伝え、今はゼハールト家とグラム商会長の家、あと王族と公爵家にしか卸していない最高級のボディーソープとシャンプー・リンスをプレゼントしておいた。
もちろん喜ばれたのは言うまでもない。
「ユーリウス君ありがと!コレはお礼…ちゅっ」
ソレは頬へのものだったが、音と感触を感じた俺が舞い上がったのは言うまでもない。
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