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二階層~三階層 広間①
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ゴブリン迷宮二階層ボスを倒し、先に進み三階層へと入る手前に広間が在り、先行していた他のパーティーが待っていた。
今日の探索はここまでで、残り一パーティーが出てきたらこのまま夜営だ。
少し時間が経過し、後ろのパーティーと合流。後ろのパーティーはやや苦戦したのか、疲れが見えるが全員大きな怪我もなくクリア出来たようだ。
そして夜営なのだが…
「まあ………分かっちゃいた。分かっちゃいたが………何故、誰も準備していないのか…」
「「「すまん…」」」
「「えへへ…」」
ウチのパーティーを含め………というか全パーティーが夜営の準備をしていない。突入前に誰も彼もが大きな荷物を持っていないからおかしいな、とは思っていたんだ。
冒険者の講師陣も準備のことを話しておきながら、このことにツッコミを入れない辺り、予定調和だったのではないだろうか?鬼畜の所業である。
だが甘い!
前世の勇者時代と違い、精神的にも経済的にも、さらには力、技術、経験も、余裕のある俺は違うぞ?
前世では『アイテムボックス』のせいで荷物持ち代わりにされたり、準備も国の経費だと言われながら節約したり、技術も経験も無いからせっつかれていろいろとやらされたり…『勇者』ってなんだろう…?とちょっと精神的にヤられそうになったからな…。…アイツらマジ許さん。
おっと、ちょっと愚痴になってしまった。いかんいかん…。
それはそれとして、だ。
俺は『無限収納』の中を確認する。テント…無し、寝袋…六つ、調理器具…最低限の物は一通り、肝心の食材は…うん、凄えいっぱい有るな…。この広間に六十人プラス冒険者十人の計七十人いるけど一月は持ちそうな量だ。
よし、これならなんとでもなるな…。
さて、あとは…。う~~~ん、ただ甘やかすだけじゃ、コイツらのタメにならないからな。………有料だな。金は大して持って無いだろうから………仕方ない、ゴブリンの魔石一つという破格にお安いお値段にしておいてやろう。
まずはデモンストレーション的に…
「『部屋建築』」
広間の何も無いところにゴゴゴ…と音を立てながら土壁がせり上がっていく。四方を土壁に覆われ、中は簡素な土のテーブルと土の台座だけのベッドが出来上がる。簡単な部屋の完成だ。
本来ならコレに結界を展開することで魔物から守るのだが、この広間は安全地帯みたいだし必要無いだろう。
もちろん、コレは土魔法を応用しただけで、前に試して作ったものを『記憶』して使用しただけである。ちなみに『記憶』は鑑定先生の得意技でもある。
そして突然部屋が出来たことで、右往左往していたみんなが止まる。
「「「えええええっ!!?」」」
「「「な、なんだそりゃあっ!!?」」」
いや、叫んでた。
まあ、いいや…。さて次は…と。
今日の探索はここまでで、残り一パーティーが出てきたらこのまま夜営だ。
少し時間が経過し、後ろのパーティーと合流。後ろのパーティーはやや苦戦したのか、疲れが見えるが全員大きな怪我もなくクリア出来たようだ。
そして夜営なのだが…
「まあ………分かっちゃいた。分かっちゃいたが………何故、誰も準備していないのか…」
「「「すまん…」」」
「「えへへ…」」
ウチのパーティーを含め………というか全パーティーが夜営の準備をしていない。突入前に誰も彼もが大きな荷物を持っていないからおかしいな、とは思っていたんだ。
冒険者の講師陣も準備のことを話しておきながら、このことにツッコミを入れない辺り、予定調和だったのではないだろうか?鬼畜の所業である。
だが甘い!
前世の勇者時代と違い、精神的にも経済的にも、さらには力、技術、経験も、余裕のある俺は違うぞ?
前世では『アイテムボックス』のせいで荷物持ち代わりにされたり、準備も国の経費だと言われながら節約したり、技術も経験も無いからせっつかれていろいろとやらされたり…『勇者』ってなんだろう…?とちょっと精神的にヤられそうになったからな…。…アイツらマジ許さん。
おっと、ちょっと愚痴になってしまった。いかんいかん…。
それはそれとして、だ。
俺は『無限収納』の中を確認する。テント…無し、寝袋…六つ、調理器具…最低限の物は一通り、肝心の食材は…うん、凄えいっぱい有るな…。この広間に六十人プラス冒険者十人の計七十人いるけど一月は持ちそうな量だ。
よし、これならなんとでもなるな…。
さて、あとは…。う~~~ん、ただ甘やかすだけじゃ、コイツらのタメにならないからな。………有料だな。金は大して持って無いだろうから………仕方ない、ゴブリンの魔石一つという破格にお安いお値段にしておいてやろう。
まずはデモンストレーション的に…
「『部屋建築』」
広間の何も無いところにゴゴゴ…と音を立てながら土壁がせり上がっていく。四方を土壁に覆われ、中は簡素な土のテーブルと土の台座だけのベッドが出来上がる。簡単な部屋の完成だ。
本来ならコレに結界を展開することで魔物から守るのだが、この広間は安全地帯みたいだし必要無いだろう。
もちろん、コレは土魔法を応用しただけで、前に試して作ったものを『記憶』して使用しただけである。ちなみに『記憶』は鑑定先生の得意技でもある。
そして突然部屋が出来たことで、右往左往していたみんなが止まる。
「「「えええええっ!!?」」」
「「「な、なんだそりゃあっ!!?」」」
いや、叫んでた。
まあ、いいや…。さて次は…と。
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