二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

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O・HU・RO・⑥

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「じゃあ、次は浴室です。まだ戸は無いけど、ここが浴室への入口。あ、少し低くなってるから気を付けて」

脱衣場から浴室へ入る。
脱衣場も浴室も基本材質は石だけど、建物はコンクリートのようなグレーを基調、浴室と脱衣場は白を基調にしている。
白の方が広く感じるし、明るくも感じるからね。
………あぁ、照明を設置していなかったな。う~ん、生活魔法の『照明』があるからいらないかな?今も『照明』で照らしてるし…。まあ、それは後にしよう。

「へぇ、これが…」
「お風呂…」
「これを魔法で…」
「ホントに凄いわね、ユーリウスは…」

現状だと白いタイル調の床に、床続きの湯船しかないワケだが、みんなの反応は悪くなさそうだ。
一先ず…ではあるけれど、蛇口を設置して完成としよう。

洗い場と湯船、両方に吐水口が回る場所を確認。接着する素材が無いので(無限収納を漁れば在るかもしれないが…)土魔法で蛇口を押さえれる台を作り、上下で挟み込む。それを先程確認した場所に置いて…

「よしっ!とりあえず完成だっ!」

戸はまだ無いけど…。

それじゃあお湯を…と思ったら義祖父さんが湯船内で胡座をかいてまったり…。

「義祖父さん、どいて」

「はい…」

俺が冷たい目で言うと、すごすごと湯船から出た。
よし、では改めてお湯を張ろうか!

吐水口は湯船側に回し、俺が蛇口左側のハンドル部分に触れると『ジャー』とお湯が勢いよく出る。
試作なので40℃に固定しているが俺にはちょうど良い感じだ。
湯船に湯気を立てながらどんどんと貯まるお湯を見てテンションが上がってくる。

「へぇ…この大きさにお湯が貯まるのか」
「なるほど、金持ちしか風呂に入らないワケね」
「だな。水を汲むのもそうだが…」
「お湯にする燃料費を考えたら…」

とか、みんなの意見がちょっとおかしい。初めて見たなら、テンション高くなっても良いのよ?
なんでちょっと悲しそうなんだよ…。

「いや、しかしこれは凄い。ユーリがいくら規格外でも、一日で風呂を完成させるとは思っていなかったよ」

ちょっとパパさん?今さりげなく俺を化物扱いしませんでした?
まあ、褒めてはくれているのかな?

「ガッハッハッ!さすがユーリウスじゃわい!」
「さすがユーリウス様です」
「ユーリ、凄いっ!」

セイ兄たちは相変わらずな感じで何よりです。

大分お湯も貯まってきたので一つ提案する。

「とりあえず、人数が多いからみんな一度には入れないけど………足湯…してみようか」

「「「………足湯?」」」
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