二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

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駆逐するっ!!

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「殺せ…」

コノモ侯爵の言葉にゴロツキたちは…

「………いや、つってもなぁ…」
「………あんなガキ相手に…なあ?」

動かなかった…。

「黙れっ!そのガキに…そんなガキに………笑われたのだぞっ!?このっ!私がっ!!いいからさっさと殺せっ!」

おおぅ…台詞まで小物臭が凄い。さすがコモノ侯爵…違った、コノモ侯爵。名は体を表すとは言うが精神まで表しちゃってるよ…。違うか…違うな。

「おら…ガキ。俺らの雇い主がこう言ってっからよ…。大人しく死んでくれや」

俺の近くにいたゴロツキが釘こん棒?を肩に担ぎ、がに股で歩いてくる。
釘バットならぬ釘こん棒…意外と普通のこん棒より攻撃力が高そうに見えるのが不思議である。

そもそもお前らさぁ…。
光の翼を生やす子供が、こんな時間に訪問してるのに怪しいとか思わないのかね?
もはや学の有る無しではないと思うんだが…。そう考えると門番の奴はまあまあ優秀だったのかもしれない。

近付いてきた男は担いだ釘こん棒を振り下ろすだけで俺に当たる位置…ほぼ俺の目の前だな…まで来ていた。まるで警戒している様子は見受けられない。無防備そのものである。


はぁ…やれやれだぜ。………とは思っていても、俺の家族を狙うために集まったコイツらには手加減も容赦をするつもりも毛頭無い。

死んでくれや………だと…?

次の瞬間、俺は男の顔の前に飛び上がり、大きく右手を振りかぶって…

「お前が死ねっ!!」
『ドッ………ズガァァンッ!!』

殴った音と少し遅れて吹き飛んだ男が壁を破壊する音がエントランスホールに振動と共に響く。男はエントランスホールの壁を突き破り、奥の部屋の壁に身体の半ばまでめり込ませ、白目を剥いていた。

「「「………………っ!?」」」
「ひっ!?」

エントランスホール内の空気がピリつく…。状況を把握した…というより戦わなくては、とでも思ったのだろう。
一人、怯えが混じったのは侯爵…。さっきまでのヒステリック加減は何処へやら。

だが…。

もう何かも遅い…。

いや…。

俺の耳に、俺の家族を狙っている情報が入ったことが…。

いや…。

狙おうとしたことが、そもそもの間違いだっ!

フワリ…俺は吹き抜けになっているエントランスホール二階の高さまで風属性魔法『浮遊フロート』で浮き上がる。
俺は浮かんだ状態で光の翼を広げ、魔力を放出。俺は全身を赤く発光させ…

「目標を駆逐するっ!!」
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