天明繚乱 ~次期将軍の座~

ご隠居

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大詰め ~佐野善左衛門からの貴重な情報~

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 それから間もなくして、平蔵が佐野さの善左衛門ぜんざえもんを連れて意知おきとも益五郎ますごろうの元へともどって来た。

 佐野さの善左衛門ぜんざえもんはと言うと、実にいそいそとしたようであった。意知おきともが呼んでいると、平蔵よりそう伝えられて気分が高揚こうようしていたのだ。

 田安たやす派から一橋ひとつばし派へとくらえしたことを後悔こうかいしている、そして今後の身の振り方について頭をなやませている佐野さの善左衛門ぜんざえもんにとって、意知おきともとのよしみはそれこそ、

蜘蛛くもの糸…」

 そのような存在そんざいであり、そうであれば意知おきともに呼びつけられた佐野さの善左衛門ぜんざえもんがいそいそとした様子を見せるのも無理むりからぬことであった。

 ともあれ佐野さの善左衛門ぜんざえもん意知おきとも益五郎ますごろうが待ち受けるさんきょうろう詰所つめしょへと足を運ぶと、そこで意知おきともと初めて向かい合った。

 佐野さの善左衛門ぜんざえもん益五郎ますごろうとは昨日、顔を合わせたので、すぐにそうと分かったが、意知おきともとは生憎あいにく、これまで一度として顔を合わせたことがなかったので、意知おきともの顔を知らず、しかし、この部屋には益五郎ますごろうの他には意知おきともしかおらず、それゆえ己の見知らぬ顔が意知おきともであろうと、佐野さの善左衛門ぜんざえもんぐにそうと察すると、意知おきともと向かい合ってちゃくすると、意知おきともに対して平伏へいふくしようとして、意知おきともせいされた。

「私は殿でんあるじではないゆえに、平伏へいふくされるにはおよびませぬゆえ…」

 意知おきとも善左衛門ぜんざえもんに対してそう語りかけた。

 それに対して善左衛門ぜんざえもんはと言うと、かえって恐縮きょうしゅくした。何しろ意知おきともと言えばいまをときめく老中・田沼意次のそくである。そうであれば、

横柄おうへいじん…」

 善左衛門ぜんざえもん意知おきとものことをそのような者に違いないと、勝手に想像していたのだ。それが実際には己が想像した人物像とは正反対であり、それゆえ善左衛門ぜんざえもんは大いに恐縮きょうしゅくしたのであった。

 そういえば意知おきともはてっきり上座かみざに座っているものとばかり、やはり善左衛門ぜんざえもんは勝手に想像をめぐらしていたわけだが、それが実際には客座にひかえており、ゆえに善左衛門ぜんざえもん障子しょうじを背にする下座げざ着座ちゃくざせずにんだ。

「それより…」

 善左衛門ぜんざえもんと向き合った意知おきとも早速さっそくそう切り出すと、善左衛門ぜんざえもん益五郎ますごろうに渡した書付かきつけ…、一橋ひとつばし家と縁のある、宿直とのい担当の8人の新番しんばんの名がしたためられているその書付かきつけ善左衛門ぜんざえもんかかげながら、さらくわしい説明を…、一橋ひとつばし家との縁について説明を求めたのであった。

 それに対して善左衛門ぜんざえもんは己がしたためた書付かきつけ意知おきともの手に渡っていたと、そうと知るや、うれしそうな表情をのぞかせ、しかし、それも一瞬いっしゅんのことで、すぐに表情を引きめるや、意知おきともの「リクエスト」に応じて8人の新番しんばんがそれぞれ、一橋ひとつばし家と如何いかなる縁で結ばれているのかについて、説明を始めた。

「まず萬年まんねん六三郎ろくさぶろう頼豊よりとよですが、それがしと同じく田安たやす家とえにしがありまして…」

「と申されると、萬年まんねん六三郎ろくさぶろう元来がんらい佐野さの殿と同じく田安たやす派であったと?」

御意ぎょい

 意知おきともは「御意ぎょい」と応ずる善左衛門ぜんざえもん困惑こんわくした。まるで将軍に対するかのようであったからだ。それほどまでに意知おきともに取り入りたいとの想いであり、善左衛門ぜんざえもんのその想いは意知おきともにも、そして陪席ばいせきしていた平蔵にも分かったが、しかし、「御意ぎょい」だけは止めてくれと、意知おきとも善左衛門ぜんざえもん懇願こんがんし、善左衛門ぜんざえもんもそれからは意知おきともに対して、

御意ぎょい

 という単語を使うことはなかった。

 ともあれ、善左衛門ぜんざえもんは気を取り直して説明を続けた。

 すなわち、萬年まんねん六三郎ろくさぶろう佐野さの善左衛門ぜんざえもんと同じく、田安たやす家と縁があり、それゆえ次期将軍としてしょくぼうされていた家基いえもと存命ぞんめいおりには一橋ひとつばし派にぞくしたものの、家基いえもと薨去こうきょわって一橋ひとつばし家より次期将軍がはいしゅつ…、一橋ひとつばし家の当主とうしゅ治済はるさだ実子じっし豊千代とよちよが次期将軍に内定ないていするや、一橋ひとつばし家との細いえにし手繰たぐっていち早く一橋ひとつばし派にくらえしたそうな。

 具体的には萬年まんねん六三郎ろくさぶろうほんすじに当たる、田安たやす家にて用人ようにん重職じゅうしょくにある萬年まんねん七郎左衛門しちろうざえもん頼英よりふさという仁がいるのだが、この仁にはちゃくなんの他に、十左衛門じゅうざえもん正倫まさともなるなんぼうがおり、そのなんぼうは何と、一橋ひとつばし家につかえる守能もりのう平三郎へいざぶろう正明まさあきらもとへとよう嗣子ししとしてむかえられていたのだ。

 それゆえ萬年まんねん六三郎ろくさぶろうはこの十左衛門じゅうざえもん正倫まさともを通じて、一橋ひとつばし家とよしみを通じ、同時に、己がばんとしてぞくする新番組しんばんぐみ内における一橋ひとつばし派の首領ドンとも言うべき猪飼いかい五郎兵衛ごろべえにも徹底的てっていてきにゴマをすることで、今や猪飼いか五郎兵衛ごろべえ右腕みぎうでともしょうされるにいたったとのことである。

 田澤たざわ傳左衛門でんざえもん正斯まさこれほんすじに当たる田澤たざわ五兵衛ごへえ昌名まさな一橋ひとつばし家にて近習きんじゅうとしてつかえ、その娘も一橋ひとつばし家にじょとしてつかえているそうな。

 白井しらい主税ちから利庸としつね田澤たざわ傳左衛門でんざえもん同様どうよう、父・直次郎なおじろう尊利たかとし一橋ひとつばし家にて近習きんじゅうとしてつかえていた。

 一方、細田ほそだ三右衛門さんえもん時賢ときかたいささいろちがい、何と治済はるさだじつ遊歌ゆかの実家である細田ほそだ家につらなり、治済はるさだの遠い縁者えんじゃであり、細田ほそだ三右衛門さんえもんの姉も一橋ひとつばし家にてやはりじょとしてつかえていた。

 鈴木すずき清右衛門せいえもん友光ともみつ一橋ひとつばし家にて用人ようにん重職じゅうしょくつとめたこともある、そして今は二ノ丸留守居るすい鈴木すずき彦八郎ひこはちろう茂正しげまさの次男であった。

 それから根本ねもと大八郎だいはちろう成員なりただ小池こいけ甚兵衛じんべえ充方みちかたの二人は共に、一橋ひとつばし家にて近習きんじゅうとしてつかえていたなかだそうな。

 そして本間ほんま主税ちから高郡たかくにはと言うと、実姉じっし西之丸にしのまる書院しょいんばんであった野々山ののやま彌吉やきち兼有かねありもとへとしているそうな。

「それが…、本間ほんま主税ちからの姉が西之丸にしのまる書院しょいんばんであったそうな野々山ののやま彌吉やきちなる者のもとへととつぎしことが、一橋ひとつばし家と如何いかなるえにしむすばれると?」

 意知おきともにはそれが分からず、しかし、「野々山ののやま」という実に気になる苗字みょうじ善左衛門ぜんざえもんの口から飛び出したことで、身を乗り出すようにして善左衛門ぜんざえもんに尋ねた。それは平蔵も同じで、きょう津々しんしんといったてい善左衛門ぜんざえもんからの答えを待ち受けた。

 一方、そうとは気付かぬ善左衛門ぜんざえもんは実に意外そうな表情を浮かべた。

「ごぞんありませなんだか?」

 善左衛門ぜんざえもんがそう応じたので、

「と申されると…、よもや…、よもや野々山ののやま家は一橋ひとつばし家と…、例えば附切つけきりはいしゅつしているとか?」

 意知おきとももそうかんはたらかせ、それに対して善左衛門ぜんざえもんは「左様さよう」と首肯しゅこうすると、くわしく説明した。

 すなわち、野々山ののやま家と言えば、意知おきともかんはたらかせた通り、一橋ひとつばし家の附切つけきりはいしゅつする家柄いえがらであり、例えば今…、天明元(1781)年の4月3日現在、番方ばんかた…、軍事部門のようであるさき鉄砲てっぽうがしらつとめる野々山ののやま弾右衛門だんえもん兼起かねおき実弟じってい市郎右衛門いちろうえもん兼驍かねたけ附切つけきりとして一橋ひとつばし家につかえており、また、本間ほんま主税ちからの姉がとついだ野々山ののやま彌吉やきち兼有かねあり、やはりその実弟じってい彌市郎やいちろう兼命かねなり附切つけきりとして一橋ひとつばし家につかえており、しかもこの野々山ののやま彌市郎やいちろう兼命かねなり本間ほんま主税ちから実弟じってい惣左衛門そうざえもん兼利かねとしよう嗣子ししとしてむかえており、彌市郎やいちろうは現在、よう嗣子しし惣左衛門そうざえもんと共に一橋ひとつばし家にてつかえているとのことであった。

 善左衛門ぜんざえもんよりそうと聞かされた意知おきともは、そして平蔵も絶句ぜっくしたもので、事情を知らぬ善左衛門ぜんざえもんは首をかしげた。いや、益五郎ますごろうにしてもそうであった。

「あの、それが何か…」

 おそおそる尋ねる善左衛門ぜんざえもんに対して、しかし、意知おきともはまだこの段階だんかいでは善左衛門ぜんざえもんには打ち明けられないと、

「いや、何でもござらぬ…」

 そう適当てきとう誤魔化ごまかすと、「ところで…」と話題を転じた。

「その、本間ほんま主税ちからの姉は西之丸にしのまる書院しょいんばんであった野々山ののやま彌吉やきちもとへとしたとのことなれど、さればおそれ多くも大納言だいなごん様が西之丸にしのまるにおわされた折に西之丸にしのまる書院しょいんばんとしてつかたてまつりしわけで?」

 意知おきともは確かめるように善左衛門ぜんざえもんに尋ねた。

左様さよう…」

「されば…、その折には一番組の書院番しょいんばん…、戸田とだ但馬守たじまのかみ光邦みつくに様がばんがしらとしてたばねられし一番組の書院番しょいんばん、そのくみがしらも確か、野々山ののやま…」

 意知おきともが記憶を手繰たぐせつつ、そう言うと、後の言葉は善左衛門ぜんざえもんが引き取った。

左様さよう野々山ののやま新兵衛しんべえ兼逵かねみちにて、その野々山ののやま新兵衛しんべえくみがしらつとめし一番組の書院番しょいんばん野々山ののやま彌吉やきちも…」

 善左衛門ぜんざえもんさきまわりしてそう答えた。

「されば、一番組にはさしずめ、野々山ののやま一族いちぞくめられていた、と?」

 平蔵がそこで口をはさんだ。それに対して善左衛門ぜんざえもんは、

野々山ののやま一族いちぞくめられていた…」

 平蔵のその表現が如何いかにもおお袈裟げさでおかしく感じられ、苦笑しつつも、

「まぁ、そうでござるな…」

 そう応じたのであった。

 いや、実際には平蔵の表現はおお袈裟げさどころか、ごくとうなものであった。何しろ家基いえもと殺害…、見殺しにしようとしたことが立証りっしょうされたも同然どうぜんだからだ。

 もっともそのような事情を知らぬ善左衛門ぜんざえもんならば、平蔵の表現をおお袈裟げさと考え、苦笑するのもこれまたごくとうと言うべきであり、ともあれ平蔵は質問を重ねた。

「ところで、よいはその彼らが宿直とのいつとめしことのようであるが…」

 今夜…、将軍・家治の暗殺、いや、家治ばかりではない、側室そくしつ千穂ちほ養女ようじょたねひめの暗殺までもがたくらまれている今夜、彼ら一橋ひとつばし家とえにしのある新番しんばん宿直とのいつとめる経緯けいいについて、平蔵は何としてでも確かめずにはいられなかった。何しろ、急遽きゅうきょ決まったとのことだからだ。

「されば、ばんがしら様のお指図さしずにて…」

 平蔵が「ばんがしら様?」と聞き返すや、

こま木根きね様…、こま木根きね肥後守ひごのかみ政永まさなが様にて…」

 善左衛門ぜんざえもんからそのような答えが返ってきた。

「その、こま木根きね様もよもや、一橋ひとつばし様と関わりがあるのではござるまいか?」

 平蔵が恐る恐るたずねるや、善左衛門ぜんざえもんは「ほう」と感心したような声を上げたかと思うと、

「良くお分かりになられましたな…」

 そうも付け加え、暗にこま木根きね政永まさなが一橋ひとつばし家とえにしがあることを認めたのであった。

「されば具体的には…」

 平蔵は善左衛門ぜんざえもんうながした。

「されば、こま木根きね様のいもうとこん小宮山こみやま家にて…、いもうとは今は寄合よりあい小宮山こみやま織部おりべ殿のもととつがれておりまして、その一族の中に今は一橋ひとつばし家にてきんせし…、用人ようにんようしょくにありし小宮山こみやま利助りすけ殿がおられましてな…」

 善左衛門ぜんざえもんの解説に平蔵は絶句ぜっくした。いや、平蔵ばかりではない、意知おきともも、それにさしもの「ヤンキー旗本」の益五郎ますごろうまでもが同様どうよう絶句ぜっくしたものである。

 これで一橋ひとつばしが…、治済はるさだが将軍・家治や、さらには側室そくしつ千穂ちほ養女ようじょたねひめまでも暗殺しようとしていることが最早もはや、疑いようのない事実へと、そのレベルまで引き上がったからだ。

 治済はるさだ意図いとあきらかである。家基いえもとを暗殺、毒殺した時と同様、今もまた、将軍・家治や側室そくしつ千穂ちほ、さらに養女ようじょたねひめ今宵こよい、まとめて「片付ける」にあたり、その「お片づけ」を確実なものとすべく、己の息のかかった者たちで固めさせ、つまりは宿直とのいつとめさせることで、「お片づけ」が確実に実行されることをたくらんだに相違そういない。つまりは、

「見殺し…」

 治済はるさだはそれをたくらみ、己の息のかかった者たちで今宵こよい宿直とのいつとめさせようとの腹積もりなのであろう。己の息のかかっていない者ならば、家治たちが毒で…、家基いえもとの命を奪ったのと同じく、

「シロタマゴテングタケ」

 その毒で苦しめば必ずや、何とかしようとおく医師いしなどに助けを求めるに違いないからだ。

 いや、宿直とのいは何も新番しんばんに限らず、書院しょいんばん小姓こしょうぐみばんなども宿直とのいつとめ、そしてそれら全ての宿直とのいを己の息のかかった者でとは、不可能というものだろう。

 それでも少しでも多く…、治済はるさだはそう考えたからこそ、新番しんばんについては己の息のかかった者たちに宿直とのいつとめさせることにけたに相違そういない。

 また仮に、治済はるさだの息のかかっていない者が…、宿直とのいになうその者がおく医師いしなどに助けを求めたところで最早もはやおくれというものであり、それに、治済はるさだの息がかかっている者でも、将軍たる家治が苦しむサマに際会さいかいすればやはりおく医師いしに助けを求めることぐらいのことはするであろう。

 それでも治済はるさだは心理的に…、家治たちの暗殺の成功を少しでもより確実なものにしたいと、その一心からこのような…、己の息のかかった者たちで宿直とのいつとめさせようとしたに違いない。まさしくそれは、

ざかしい…」

 その一語にきた。

「ところで、くみがしら殿は…、ばんがしら様…、こま木根きね様のお指図さしずにどのような反応を示されたか…」

 平蔵はそう尋ねた。最後の問いであった。言うまでもなく、くみがしらまでが果たして一橋ひとつばし家とえにしがあるのか否か、それを確かめるためであった。

「さればくみがしら様…、春田はるた様は怒っておられました」

こま木根きね様のお指図さしず春田はるた様は怒っておられたと?」

 平蔵が確かめるように尋ねると、善左衛門ぜんざえもんうなずき、

「されば宿直とのいの当番と申すものは前もって、決められており、それを直前になって動かしますのは如何いかがなものかと…、くみがしら様…、春田はるた様はこま木根きね様にもう抗議こうぎされたよしにて…」

 そのような事情をも平蔵に打ち明けた。

「なれど、こま木根きね様にし切られたと?」

 平蔵がそう尋ねると、「左様さよう」と善左衛門ぜんざえもん首肯しゅこうした。

 成程なるほど、それも無理からぬことであった。何しろ相手はばんがしらである。そしてくみがしらはそのばんがしらちょくぞくの部下であり、そうであればばんがしらであるこま木根きね政永まさながの命令ともなれば、くみがしらである春田はるたなる者の抵抗ていこうにも限界があろう。

「それでその春田はるた殿でござるが…」

 平蔵がそう問いかけるや、善左衛門ぜんざえもんも平蔵が何を問おうとしているのか察したようで、

「されば春田はるた様…、春田はるた長兵衛ちょうべえ様は一橋ひとつばし家とは何の所縁ゆかりもなく…、まぁ、いて申すならば田安たやす様との所縁ゆかりがある程度ていどで…」

 先回りしてそう答え、平蔵を納得させた。一橋ひとつばし家とは何の所縁ゆかりもないとすれば、その春田はるた長兵衛ちょうべえこま木根きね政永まさなが指図さしずに反発したのもうなずけるからだ。
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