18 / 27
異世界カジノ贈収賄事件 ~ガーニー官房長官の犯罪を暴け~ 2
しおりを挟む
異世界にも「官房長官」が存在したとは、一兵は驚かされた。
「異世界ってのは王様がいて…、って絶対王政の国では?」
一兵がワセダ長官にそう尋ねると、ワセダ長官の苦笑を誘った。
「もう随分と前に立憲君主制の国に移行しております」
「ってことは日本と同じってことですか?」
「ええ。一応、国王はおりますが…」
「君臨すれども統治せず、ってやつですか?」
「その通りです」
それから一兵は最高検察庁に到着するまでの間、この異世界の政体についてワセダ長官から簡単に説明を受けた。
その政体たるや、日本のそれと殆ど変わらずであった。
無論、全て同じなわけではなく、例えば日本が衆参の二院制なのに対して、この異世界は国民議会の一院制、任期4年で解散があるところは日本の衆議院と同じだが、中選挙区制であり、そこが小選挙区制の日本との違いであった。
「小選挙区制は弊害が多すぎますから…」
ワセダ長官の説明に一兵も頷いた。
「確かに…、小選挙区制は少数政党を排除しますからねぇ…」
排除という言葉を口にした一兵は某知事を思い出した。
「正しく…」
「それで…、首相がいるわけですよね?」
「ええ。アヴェガーがそうです」
「アヴェガー、ねぇ…、ちなみに選挙区は…」
「チョウシュウ県全県区です」
「全県区とはまた、懐かしい響きだな…」
「まぁ、すべての選挙区が全県区なわけではありませんが…」
ここ首都であるチヨダ都は二つに選挙区が分かれているとの話であった。
「で…、ガーニー官房長官は…」
「ハマ県全県区です」
「ちなみに定数は…」
「5人です。で、毎回トップ当選がガーニー官房長官です」
「成程…、でその総理のアヴェガーの女房役とも言うべき官房長官のガーニーを狙っていると…」
「そういうことです」
それから馬車は最高検察庁に到着した。一兵はワセダ長官直々の案内により地下へと案内された。どうやらそこが特捜本部の「帳場」としているらしい。
案の定、そこには十数人の男たち、いや、そこに若干名の女も混じっていたが、傍目にも証拠品の読み込み、所謂、「ブツ読み」をしていると察せられた。してみると彼らはどうやら「特捜検事」らしい。
そこへワセダ長官が姿を見せたことから、彼ら「特捜検事」は皆、「ブツ読み」の手を止めると、起立しようとしたので、ワセダ長官はそれを制した。
そしてワセダ長官の隣には見知らぬ男、もとい一兵が立っていたので、当たり前だが彼ら「特捜検事」に警戒された。当然であった。
するとそうと察したワセダ長官が、「心配しなくて良いわ」と言うと、一兵のことを彼ら「特捜検事」に紹介した。即ち、指紋の技術を簡単に説明した上で、その指紋捜査のスペシャリスト、いや、「人間国宝」とも言うべき一兵が、
「特別捜査官」
として捜査に加わると、彼ら「特捜検事」に説明したのであった。それで彼ら「特捜検事」も漸くに少しだけだが警戒心を解いた様子であったが、それでも完全に警戒心を解いたわけではなかった。それでこそ「特捜検事」であった。
それからワセダ長官は一人の「特捜検事」を指名して、一兵に事件の概要を説明させた。
それによると、ガーニー官房長官が選挙区としているハマ県においてカジノが解禁されることになり、カジノを運営することが決まった遊技機大手のガセミックからガーニー官房長官サイドに金貨3000枚が流れたそうな。ちなみに金貨1枚につき日本円にして10万円の価値があるそうな。さしずめ「10万円金貨」といったところか。
それが3000枚もの金貨が流れたということは日本円にして3億円になる。
「この異世界では…、それまでカジノはご法度だったと?」
「ええ」
「でも、カジノが解禁されることになり…、それでカジノを運営…、要は鉄火…、賭場を任されることになったそのガセミックとやらが、お礼のために3000枚もの金貨を贈ったと?ガーニー官房長官に…」
一兵が確かめるようにそう言うと、「その通りです」とワセダ長官は首肯した。
「だが、問題は職務権限だよな…」
一兵は独り言のようにそう呟いた。一兵は指紋捜査の「人間国宝」であって、汚職捜査のそれではなかったものの、それでも汚職捜査においては常に職務権限がネックになることぐらいは知っていた。
「それなら心配はいりません」
「と言うと?」
「カジノを解禁するためには様々な法改正が必要でした…」
「そうでしょうね。例えば刑法とか…」
「そうです。で、司法委員会においてその審議が行われ、併せて商務委員会ではどこの業者にカジノを仕切らせるか、その審議が行われ…」
「さしずめ、両委員会の委員長がガーニーの手下だったとか?」
「その通りです。司法委員会の委員長がカッツ、商務委員会の委員長がアンリ。この二人はガーニー派の議員です」
「と言うことは、斡旋収賄の構成要件を満たしているな…、ってこの異世界に斡旋収賄って罪状はあるんですか?」
一兵が尋ねると、「あります」とのワセダ長官からの即答があった。
「ちなみに、カッツとアンリは夫婦です」
これには一兵も驚かされた。いや、夫婦で議員を務めていることに驚いたわけではなく、委員会の委員長ポストを夫婦で独占していることに、であった。しかも夫婦共にガーニー派ともなれば驚くなと言う方が無理である。
「そしてその、カジノを仕切ることになったガセミックから官房長官のガーニーへと流れたと思しき3000枚の金貨の一部が、カッツとアンリにもご褒美として行き渡ったと?或いはその前か…」
「時期的には商務委員会においてガセミックに決まる前と思われます」
「その前に、アンリに?」
「それにカッツにも…」
「夫婦揃って親分のガーニーからその…、ガセミックがガーニーに贈った賂の一部が流れたと?」
「ええ。それも半額の1500枚もの金貨が…」
さしずめ1億5千万円もの大金がカッツとアンリの夫婦に流れたということらしかった。
「異世界ってのは王様がいて…、って絶対王政の国では?」
一兵がワセダ長官にそう尋ねると、ワセダ長官の苦笑を誘った。
「もう随分と前に立憲君主制の国に移行しております」
「ってことは日本と同じってことですか?」
「ええ。一応、国王はおりますが…」
「君臨すれども統治せず、ってやつですか?」
「その通りです」
それから一兵は最高検察庁に到着するまでの間、この異世界の政体についてワセダ長官から簡単に説明を受けた。
その政体たるや、日本のそれと殆ど変わらずであった。
無論、全て同じなわけではなく、例えば日本が衆参の二院制なのに対して、この異世界は国民議会の一院制、任期4年で解散があるところは日本の衆議院と同じだが、中選挙区制であり、そこが小選挙区制の日本との違いであった。
「小選挙区制は弊害が多すぎますから…」
ワセダ長官の説明に一兵も頷いた。
「確かに…、小選挙区制は少数政党を排除しますからねぇ…」
排除という言葉を口にした一兵は某知事を思い出した。
「正しく…」
「それで…、首相がいるわけですよね?」
「ええ。アヴェガーがそうです」
「アヴェガー、ねぇ…、ちなみに選挙区は…」
「チョウシュウ県全県区です」
「全県区とはまた、懐かしい響きだな…」
「まぁ、すべての選挙区が全県区なわけではありませんが…」
ここ首都であるチヨダ都は二つに選挙区が分かれているとの話であった。
「で…、ガーニー官房長官は…」
「ハマ県全県区です」
「ちなみに定数は…」
「5人です。で、毎回トップ当選がガーニー官房長官です」
「成程…、でその総理のアヴェガーの女房役とも言うべき官房長官のガーニーを狙っていると…」
「そういうことです」
それから馬車は最高検察庁に到着した。一兵はワセダ長官直々の案内により地下へと案内された。どうやらそこが特捜本部の「帳場」としているらしい。
案の定、そこには十数人の男たち、いや、そこに若干名の女も混じっていたが、傍目にも証拠品の読み込み、所謂、「ブツ読み」をしていると察せられた。してみると彼らはどうやら「特捜検事」らしい。
そこへワセダ長官が姿を見せたことから、彼ら「特捜検事」は皆、「ブツ読み」の手を止めると、起立しようとしたので、ワセダ長官はそれを制した。
そしてワセダ長官の隣には見知らぬ男、もとい一兵が立っていたので、当たり前だが彼ら「特捜検事」に警戒された。当然であった。
するとそうと察したワセダ長官が、「心配しなくて良いわ」と言うと、一兵のことを彼ら「特捜検事」に紹介した。即ち、指紋の技術を簡単に説明した上で、その指紋捜査のスペシャリスト、いや、「人間国宝」とも言うべき一兵が、
「特別捜査官」
として捜査に加わると、彼ら「特捜検事」に説明したのであった。それで彼ら「特捜検事」も漸くに少しだけだが警戒心を解いた様子であったが、それでも完全に警戒心を解いたわけではなかった。それでこそ「特捜検事」であった。
それからワセダ長官は一人の「特捜検事」を指名して、一兵に事件の概要を説明させた。
それによると、ガーニー官房長官が選挙区としているハマ県においてカジノが解禁されることになり、カジノを運営することが決まった遊技機大手のガセミックからガーニー官房長官サイドに金貨3000枚が流れたそうな。ちなみに金貨1枚につき日本円にして10万円の価値があるそうな。さしずめ「10万円金貨」といったところか。
それが3000枚もの金貨が流れたということは日本円にして3億円になる。
「この異世界では…、それまでカジノはご法度だったと?」
「ええ」
「でも、カジノが解禁されることになり…、それでカジノを運営…、要は鉄火…、賭場を任されることになったそのガセミックとやらが、お礼のために3000枚もの金貨を贈ったと?ガーニー官房長官に…」
一兵が確かめるようにそう言うと、「その通りです」とワセダ長官は首肯した。
「だが、問題は職務権限だよな…」
一兵は独り言のようにそう呟いた。一兵は指紋捜査の「人間国宝」であって、汚職捜査のそれではなかったものの、それでも汚職捜査においては常に職務権限がネックになることぐらいは知っていた。
「それなら心配はいりません」
「と言うと?」
「カジノを解禁するためには様々な法改正が必要でした…」
「そうでしょうね。例えば刑法とか…」
「そうです。で、司法委員会においてその審議が行われ、併せて商務委員会ではどこの業者にカジノを仕切らせるか、その審議が行われ…」
「さしずめ、両委員会の委員長がガーニーの手下だったとか?」
「その通りです。司法委員会の委員長がカッツ、商務委員会の委員長がアンリ。この二人はガーニー派の議員です」
「と言うことは、斡旋収賄の構成要件を満たしているな…、ってこの異世界に斡旋収賄って罪状はあるんですか?」
一兵が尋ねると、「あります」とのワセダ長官からの即答があった。
「ちなみに、カッツとアンリは夫婦です」
これには一兵も驚かされた。いや、夫婦で議員を務めていることに驚いたわけではなく、委員会の委員長ポストを夫婦で独占していることに、であった。しかも夫婦共にガーニー派ともなれば驚くなと言う方が無理である。
「そしてその、カジノを仕切ることになったガセミックから官房長官のガーニーへと流れたと思しき3000枚の金貨の一部が、カッツとアンリにもご褒美として行き渡ったと?或いはその前か…」
「時期的には商務委員会においてガセミックに決まる前と思われます」
「その前に、アンリに?」
「それにカッツにも…」
「夫婦揃って親分のガーニーからその…、ガセミックがガーニーに贈った賂の一部が流れたと?」
「ええ。それも半額の1500枚もの金貨が…」
さしずめ1億5千万円もの大金がカッツとアンリの夫婦に流れたということらしかった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
突然俺は、転生した。
新居 工
ファンタジー
高校生だった五十里凑(いそりみなと)は学校終わりに本屋により、帰る途中。突然雨に降られた。これがひとつの分岐点であった…
ここに王道ファンタジー開幕。
本小説は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載させていただきます。
また、不定期更新ではございますがご評価頂けると幸いです。(基本的には月曜日、水曜日、金曜日更新予定)←変更
1話当たり、およそ1000文字を目指します。
レイティングに関しては念の為という感覚で大丈夫です。
2020/07/01 新居 工
異世界に転生!堪能させて頂きます
葵沙良
ファンタジー
遠宮 鈴霞(とおみやりんか)28歳。
大手企業の庶務課に勤める普通のOL。
今日は何時もの残業が無く、定時で帰宅途中の交差点そばのバス停で事件は起きた━━━━。
ハンドルを切り損なった車が、高校生3人と鈴霞のいるバス停に突っ込んできたのだ!
死んだと思ったのに、目を覚ました場所は白い空間。
女神様から、地球の輪廻に戻るか異世界アークスライドへ転生するか聞かれたのだった。
「せっかくの異世界、チャンスが有るなら行きますとも!堪能させて頂きます♪」
笑いあり涙あり?シリアスあり。トラブルに巻き込まれたり⁉
鈴霞にとって楽しい異世界ライフになるのか⁉
趣味の域で書いておりますので、雑な部分があるかも知れませんが、楽しく読んで頂けたら嬉しいです。戦闘シーンも出来るだけ頑張って書いていきたいと思います。
こちらは《改訂版》です。現在、加筆・修正を大幅に行っています。なので、不定期投稿です。
何の予告もなく修正等行う場合が有りますので、ご容赦下さいm(__)m
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる