43 / 52
アホで好き【耳責め 拘束】
しおりを挟む
「ん、ぇッ……は!?なにこれ!!」
動かない身体に眼球を忙しなく動かしながら、動揺が止まらない。
恨みを買うようなことは昨日、していないはず。泥酔はしていたが、ちゃんと愛する恋人である陽が待つ部屋へと帰ってきたのだ。鍵を探して開けるのに5分ぐらい手間取ってたら、俺を探そうとした陽が開けたドアがおでこを打ったのを覚えてるし。あれは痛かった。
とにかく椅子に身体をなんかのコードで括り付けられ、手首を肘掛けに手錠で拘束された現状から抜け出したい。
「あ!陽を呼べばいいのか!!」
混乱していた頭はやっと正常に回り出して括り付けられた椅子やコード、そもそも今居る部屋が陽のものであることに気づいた。
けれど、元々人と知り合えばアホだと罵倒される七飛の頭はなぜか陽がくればすぐにこの状況から解放してくれるものだと思い込んでいた。
「陽!!陽助けてー!!よう、どこー!?」
どう考えても自分を拘束したのは陽でしかないのに、抜けた頭は響く声で犯人を呼ぶ。そして曇りのない眼で開けられた扉を見上げた。
「七飛うるさい」
「あ、陽!なんかわかんないけど縛られててさ。ほどいて!!」
「いやだね」
あくびをしながら部屋に入った陽は縋る七飛をバッサリと突き放した。躊躇いなく拒否した口ぶりは他人が見れば恋人に対するものだとは思わないだろう。
「へ、なんでぇ?」
「縛ったの俺だし」
「え、なんでぇ!?」
二度目の疑問を口にした七飛はギシギシと椅子を軋ませた。再度、身体を左右に揺らして動かしては抜けられない拘束に息を荒げた七飛は陽を見上げる。
「もしかして、おれなんかした?」
「……した」
陽が思いつきや理不尽でこんな行動に出るとは思わない七飛の頭にやらかした可能性が浮かび上がる。
昨夜の記憶は部屋のベッドで寝たところで終わっている。呆れた陽に抱きついてちゅーして部屋に入ったはず。そして、陽に半ば抱っこされながらベッドに寝転んだ記憶がある。
その間に俺は何かをしたのだろうか。でも、飲み会のメンバーは七飛も知り合いで楽しく飲んで、七飛に暴言を吐くようなことは絶対していないはずなのだ。
「ごめん、まじで覚えてないっ俺なにした?」
陽がここまでするんだからよっぽど俺が何かをやらかしたはずで、合わせられない手を悔しく思いながら何度も謝る。
「……はあ」
陽は昨夜のことを思い、ため息を吐く。別に大袈裟に謝られるほどのことではないけれど、仕返しをしてやりたくなったのだ。
『ようっようちゅーしよ』
『いっぱいシたい、』
『ようの舐めてい?』
泥酔した七飛は寝かせたベッドから起き上がり油断していた陽を押し倒し誘惑した。潤んだ瞳と染まった頬、舌を出して煽る姿に見事、その気になってしまった陽は強請られるままに熱をあげた。
大人しくされるがままにされていた陽を満足気に触って脱がせた七飛は少し経つとフェラをしたまま寝てしまった。唾液を纏った舌先で陰茎を刺激し完全に勃起した陽の陰茎を放置して、七飛は煽りに煽られた陽をそのままにすやすやと寝息を立てていた。
『……?ッはあ、?コイツ』
口を開けて熟睡してしまった七飛を強引に起こすこともできずに、渦巻く昂りを持て余した。
可愛さ余って憎らしささえ感じる気の抜けた面貌を数発デコピンした陽は、退かした七飛の覗く赤い舌と唇を想像に真夜中に慰む羽目になったのだ。
そうして、欲求を抑え込んだ陽は朝になっても寝こけている七飛に仕返しをしてやろうと行動を起こした。
「ぇ、ぁんッ……ちょっ!?んゅッあ、っんんぅんぐッむ、!」
「んっちゅ……ッは、ぁんむ、んは」
ビクビクと伺い記憶を掘り返す七飛を見れば、再燃した昂りと苛立ちに任せて、唇にかぶりつく。あわあわと開いた口は簡単に侵入を許して荒々しい舌の動きに翻弄される。口蓋を擽り舌を擦り付け、無駄な抵抗を繰り返す舌先を甘噛みに、溢れる唾液を撹拌させる。
困惑に陽を凝視していた七飛も響く水音と口内の快感に、とろんと蕩けていく。
「ぷはッん、ぁは……」
酸素さえも奪われるキスに混濁した意識は離れた陽の行動を目で追うことしかできない。
こんな状態ではセックスもできないのに、まだ外されない拘束に陽を怒らせた原因を脳内で検索していた。考えているうちに後ろの陽は指で首筋や唇を這わせて、耳をこしょこしょと爪先で弄ぶ。
「ん、は……、っちゅ……」
グチュ、チュパッチュレロ……
「、ッひ、!んぁンッ!?」
背後に回った陽が耳たぶに舌を滑らせ、厭らしい音と吐息が注ぎ込まれる。陽の低くて甘い声が脳から伝って身体の奥が快感に痺れた。
「なにして、ぇ?~っひ、!?」
「仕返し。んちゅ……ちゅぱ、ふ~っ」
やめない陽に俺がなにをしたのか気になって仕方がない。回らない頭は昨夜の記憶を思い出しては、陽の吐息のエロさと快感に掻き乱されて呑まれていく。
這う舌の熱さに柔らかくザラついた感触、耳朶に滴る唾液と鼓膜を犯す反響音に腰を跳ねさせる。
れ、ろぉ……ちゅ、ちゅぱッぐちゅ、くちゅ、ぴちゃ……ちゅ、れろッ……ぐちゅ、ゅぱっ
「ぁ、ッあ、んんぅ、だめ……っよぅ、なめちゃだめっ、ッひ、ぅあ……ぁっあんんっ!」
絶え間なく弄ばれては時折、耳に歯を立てて噛まれれば、背筋を走るゾクゾクとした感覚に力が抜けて、椅子が軋んだ。
気持ちよくてもどかしい。そんな中途半端な刺激に焦らされた身体はより強い快楽を求めて無意識に動く。
陽は七飛の身体の変化に気づきながら、色を変えた股間は触らずに悪戯な愛撫を続ける。
これは仕返しなのだから前後不覚に蕩けるまで許してやらない。
ぐちゅ……れろッれゅ、くちゅっ……ちゅぷ、ぐゅぱ…ちゅぱッ…ちろ、ぱちゅっぱちゅっ
「ぁひ、ッんぃっ、んぅっんぁあっ、これだめッ……っ、~ーッあ、ようっよぅ、ぁんんッ~」
「耳舐められただけで気持ちいいんだ?」
「ッん、だってぇ……っぁ、みみくすぐるのもだめ、っぅあ……はひ、っん~、ぁうぅっ、」
「淫乱」
囁かれた瞬間に、意識を駆け巡る快楽にビクンッと背筋が震えた。恥ずかしさと快楽が混ざり合って熱く火照る身体は既に反応を始めていて、過敏に快感を拾っていく。
ッぐっち、ゅちろ、ちゅれゅぱ……、ぐゅちッゅ……ぱちゅ、……ぐちゅっくちゅ、れろッ
「んぃッひ……っあ、やぁっんんぅぁ!ッ~ー、はひっッぃうぁ!さわってっッイきたい、!ひぁんっ~ー!!」
「触ってほしい?」
「ん、!おねがぃっイきたいッ!ッぁは、よう、!んぅ~、さわってぇ、ぁっ~んぅ!みみだけやだッ、~ーっ、!!」
頭を犯す指と舌の快楽に染められて何も考えられない。ゾクゾクする感覚は焦れた身体に染み込んで舌で突かれる度にじゅわりと先走りが滲む。熱を孕み期待に膨らんだ陰茎への刺激を求めて、腰を揺らしてしまう。
堪らなくなって強請れば、するりと首筋を撫でた指先に心拍数をあげる。
「ぁは、はッ……はぁっ、は、~ーッ」
ゆっくり下がっていくそれに釘付けになった視線は離せなくて、期待する刺激に犬のように荒く息を吐く。
「だめ。耳だけでイけ」
「ッ~~ぁ!ん、っぅう……!」
けれど、指は届くことなく望んだ快楽は無慈悲に遠ざかった。目が追う指先は興奮に半開きになったままの唇から零れた唾液を拭いとり、陽の舌が舐めとる。軽く笑った陽はわざと形のいい唇から覗く薄い舌を見せつけては七飛の興奮を煽る。
「っひ、ぅう……なんれぇッぁあっひゃッ、~ーッ!!ん、ぃ!……ぁう、ッよう、よぅ、っー!!」
「気持ちいい?」
「、ッきもちぃい、~~ッあ、それだめっぅん、!~、はひっぃん!!あぁ~ッ、!!」
くちゅ、ぐちゅ……ちゅぱっ、ぐちゅっくちゅ……ちゅぷっちゅぱッ
耳穴に舌が挿し込まれて奥まで穿られる。脳に響く卑猥な水音に思考が侵されていき、与えられる快感に身を委ねる。
羨望する絶頂を与えられずに高められ続ける身体は溜め込んだ快楽の解放に悶える。
ただただ気持ちよくてもどかしくて頭がおかしくなりそうで、溢れる喘ぎは甘さを増していく。
「あっ、ぁああんッは、ぁひ!ッ~ーぅあ…っ!おねが、いっ!、もッイきひゃい、っぁ、~~んんぅ!!」
「いいよ、イきな」
「らめ、ッやだっぁ、あんンッ~ー、!みみでイっひゃうっ、!あッ、!~ー、んぃ!あっぁは、ーーっ、!!」
蕩けた懇願は心底楽しげな甘やかした声色で聞き流され、下腹部への刺激の代わりに舌と音の愛撫は苛烈に七飛の身体を追い詰める。
既に仕返しなんて忘れて、涙目に絶頂を求めて身体を揺らす七飛に目を奪われた陽はただ興奮のままに皮膚に舌を這わせる。
加虐心に火がついた陽は声を震わせて喘ぐ七飛へトドメの一声のために口を開いた。
「ほら、イけ」
「ッ、ぁっ~ー!?、イくっいくいくッ~ーーぁ~~!?!、~ーーっ!!」
堪える間も無く支配された身体は命令に抗えず絶頂感に跳ね上がる。身体中を包む快楽に呼吸すら忘れ、はくはくと口を開けて悶えることしかできない。聴覚から犯された脳の絶頂は苛烈な快楽で意識を苛み、明滅した視界と深い絶頂に数秒間、ガクガクと痙攣を繰り返した。
「はぁひ……ッあ、~っでちゃったぁ、ぁ」
「良い子だな」
恍惚と表情を緩ませて絶頂の余韻に浸る七飛は頭を撫でる陽の手に甘えて擦り寄る。愛おしいと髪を梳く心地よい手つきに身を任せた。
無事恋人の恥態を眺め、溜飲が下がった陽は拘束を解いていく。身体に触れるたびにピクンと震えて微かな喘ぎを漏らした七飛が次なる快楽を求めて陽を見つめる。
「っ、ななと、」
「これ、挿れなくていいの、?ッ」
拘束が外れた瞬間、七飛は陽の膨らみに手を伸ばし婬猥に擦った。服の上からでも熱を感じるほどに欲情を集めた陰茎を欲しがる七飛が見上げれば、劣情を孕んだ瞳に射抜かれた。
「はは、抱き潰す」
「んむ、っんあ、ぁッあんんっ~、ふ、はッぁ、あッあン~ー、!!」
煽られた劣情は理性を放り出して、濡れた唇に噛みつく。舌を絡めて食んで、唾液を交換しあう。すっかり音に敏感になった七飛はパチュパチュと咥内で響く水音にすら腰を跳ねて、くぐもった喘ぎを零した。
見つめあう視線に熱を含ませた七飛は首を傾げて、発情した脳内のまま挑発を繰り返した。
「いっぱいシて?」
「後悔するまでシてやるよ」
抱き上げた身体はベッドに運ばれ、捕らわれた身体に胸を高鳴らせる。荒々しい手つきで脱がされる衣服に合わさる唇。熱い身体が混ざり合う快楽に溺れて、身体を震わせる。
性感帯となった耳はたっぷり責められて、陽の声で発情するまで犯し尽くされた。
動かない身体に眼球を忙しなく動かしながら、動揺が止まらない。
恨みを買うようなことは昨日、していないはず。泥酔はしていたが、ちゃんと愛する恋人である陽が待つ部屋へと帰ってきたのだ。鍵を探して開けるのに5分ぐらい手間取ってたら、俺を探そうとした陽が開けたドアがおでこを打ったのを覚えてるし。あれは痛かった。
とにかく椅子に身体をなんかのコードで括り付けられ、手首を肘掛けに手錠で拘束された現状から抜け出したい。
「あ!陽を呼べばいいのか!!」
混乱していた頭はやっと正常に回り出して括り付けられた椅子やコード、そもそも今居る部屋が陽のものであることに気づいた。
けれど、元々人と知り合えばアホだと罵倒される七飛の頭はなぜか陽がくればすぐにこの状況から解放してくれるものだと思い込んでいた。
「陽!!陽助けてー!!よう、どこー!?」
どう考えても自分を拘束したのは陽でしかないのに、抜けた頭は響く声で犯人を呼ぶ。そして曇りのない眼で開けられた扉を見上げた。
「七飛うるさい」
「あ、陽!なんかわかんないけど縛られててさ。ほどいて!!」
「いやだね」
あくびをしながら部屋に入った陽は縋る七飛をバッサリと突き放した。躊躇いなく拒否した口ぶりは他人が見れば恋人に対するものだとは思わないだろう。
「へ、なんでぇ?」
「縛ったの俺だし」
「え、なんでぇ!?」
二度目の疑問を口にした七飛はギシギシと椅子を軋ませた。再度、身体を左右に揺らして動かしては抜けられない拘束に息を荒げた七飛は陽を見上げる。
「もしかして、おれなんかした?」
「……した」
陽が思いつきや理不尽でこんな行動に出るとは思わない七飛の頭にやらかした可能性が浮かび上がる。
昨夜の記憶は部屋のベッドで寝たところで終わっている。呆れた陽に抱きついてちゅーして部屋に入ったはず。そして、陽に半ば抱っこされながらベッドに寝転んだ記憶がある。
その間に俺は何かをしたのだろうか。でも、飲み会のメンバーは七飛も知り合いで楽しく飲んで、七飛に暴言を吐くようなことは絶対していないはずなのだ。
「ごめん、まじで覚えてないっ俺なにした?」
陽がここまでするんだからよっぽど俺が何かをやらかしたはずで、合わせられない手を悔しく思いながら何度も謝る。
「……はあ」
陽は昨夜のことを思い、ため息を吐く。別に大袈裟に謝られるほどのことではないけれど、仕返しをしてやりたくなったのだ。
『ようっようちゅーしよ』
『いっぱいシたい、』
『ようの舐めてい?』
泥酔した七飛は寝かせたベッドから起き上がり油断していた陽を押し倒し誘惑した。潤んだ瞳と染まった頬、舌を出して煽る姿に見事、その気になってしまった陽は強請られるままに熱をあげた。
大人しくされるがままにされていた陽を満足気に触って脱がせた七飛は少し経つとフェラをしたまま寝てしまった。唾液を纏った舌先で陰茎を刺激し完全に勃起した陽の陰茎を放置して、七飛は煽りに煽られた陽をそのままにすやすやと寝息を立てていた。
『……?ッはあ、?コイツ』
口を開けて熟睡してしまった七飛を強引に起こすこともできずに、渦巻く昂りを持て余した。
可愛さ余って憎らしささえ感じる気の抜けた面貌を数発デコピンした陽は、退かした七飛の覗く赤い舌と唇を想像に真夜中に慰む羽目になったのだ。
そうして、欲求を抑え込んだ陽は朝になっても寝こけている七飛に仕返しをしてやろうと行動を起こした。
「ぇ、ぁんッ……ちょっ!?んゅッあ、っんんぅんぐッむ、!」
「んっちゅ……ッは、ぁんむ、んは」
ビクビクと伺い記憶を掘り返す七飛を見れば、再燃した昂りと苛立ちに任せて、唇にかぶりつく。あわあわと開いた口は簡単に侵入を許して荒々しい舌の動きに翻弄される。口蓋を擽り舌を擦り付け、無駄な抵抗を繰り返す舌先を甘噛みに、溢れる唾液を撹拌させる。
困惑に陽を凝視していた七飛も響く水音と口内の快感に、とろんと蕩けていく。
「ぷはッん、ぁは……」
酸素さえも奪われるキスに混濁した意識は離れた陽の行動を目で追うことしかできない。
こんな状態ではセックスもできないのに、まだ外されない拘束に陽を怒らせた原因を脳内で検索していた。考えているうちに後ろの陽は指で首筋や唇を這わせて、耳をこしょこしょと爪先で弄ぶ。
「ん、は……、っちゅ……」
グチュ、チュパッチュレロ……
「、ッひ、!んぁンッ!?」
背後に回った陽が耳たぶに舌を滑らせ、厭らしい音と吐息が注ぎ込まれる。陽の低くて甘い声が脳から伝って身体の奥が快感に痺れた。
「なにして、ぇ?~っひ、!?」
「仕返し。んちゅ……ちゅぱ、ふ~っ」
やめない陽に俺がなにをしたのか気になって仕方がない。回らない頭は昨夜の記憶を思い出しては、陽の吐息のエロさと快感に掻き乱されて呑まれていく。
這う舌の熱さに柔らかくザラついた感触、耳朶に滴る唾液と鼓膜を犯す反響音に腰を跳ねさせる。
れ、ろぉ……ちゅ、ちゅぱッぐちゅ、くちゅ、ぴちゃ……ちゅ、れろッ……ぐちゅ、ゅぱっ
「ぁ、ッあ、んんぅ、だめ……っよぅ、なめちゃだめっ、ッひ、ぅあ……ぁっあんんっ!」
絶え間なく弄ばれては時折、耳に歯を立てて噛まれれば、背筋を走るゾクゾクとした感覚に力が抜けて、椅子が軋んだ。
気持ちよくてもどかしい。そんな中途半端な刺激に焦らされた身体はより強い快楽を求めて無意識に動く。
陽は七飛の身体の変化に気づきながら、色を変えた股間は触らずに悪戯な愛撫を続ける。
これは仕返しなのだから前後不覚に蕩けるまで許してやらない。
ぐちゅ……れろッれゅ、くちゅっ……ちゅぷ、ぐゅぱ…ちゅぱッ…ちろ、ぱちゅっぱちゅっ
「ぁひ、ッんぃっ、んぅっんぁあっ、これだめッ……っ、~ーッあ、ようっよぅ、ぁんんッ~」
「耳舐められただけで気持ちいいんだ?」
「ッん、だってぇ……っぁ、みみくすぐるのもだめ、っぅあ……はひ、っん~、ぁうぅっ、」
「淫乱」
囁かれた瞬間に、意識を駆け巡る快楽にビクンッと背筋が震えた。恥ずかしさと快楽が混ざり合って熱く火照る身体は既に反応を始めていて、過敏に快感を拾っていく。
ッぐっち、ゅちろ、ちゅれゅぱ……、ぐゅちッゅ……ぱちゅ、……ぐちゅっくちゅ、れろッ
「んぃッひ……っあ、やぁっんんぅぁ!ッ~ー、はひっッぃうぁ!さわってっッイきたい、!ひぁんっ~ー!!」
「触ってほしい?」
「ん、!おねがぃっイきたいッ!ッぁは、よう、!んぅ~、さわってぇ、ぁっ~んぅ!みみだけやだッ、~ーっ、!!」
頭を犯す指と舌の快楽に染められて何も考えられない。ゾクゾクする感覚は焦れた身体に染み込んで舌で突かれる度にじゅわりと先走りが滲む。熱を孕み期待に膨らんだ陰茎への刺激を求めて、腰を揺らしてしまう。
堪らなくなって強請れば、するりと首筋を撫でた指先に心拍数をあげる。
「ぁは、はッ……はぁっ、は、~ーッ」
ゆっくり下がっていくそれに釘付けになった視線は離せなくて、期待する刺激に犬のように荒く息を吐く。
「だめ。耳だけでイけ」
「ッ~~ぁ!ん、っぅう……!」
けれど、指は届くことなく望んだ快楽は無慈悲に遠ざかった。目が追う指先は興奮に半開きになったままの唇から零れた唾液を拭いとり、陽の舌が舐めとる。軽く笑った陽はわざと形のいい唇から覗く薄い舌を見せつけては七飛の興奮を煽る。
「っひ、ぅう……なんれぇッぁあっひゃッ、~ーッ!!ん、ぃ!……ぁう、ッよう、よぅ、っー!!」
「気持ちいい?」
「、ッきもちぃい、~~ッあ、それだめっぅん、!~、はひっぃん!!あぁ~ッ、!!」
くちゅ、ぐちゅ……ちゅぱっ、ぐちゅっくちゅ……ちゅぷっちゅぱッ
耳穴に舌が挿し込まれて奥まで穿られる。脳に響く卑猥な水音に思考が侵されていき、与えられる快感に身を委ねる。
羨望する絶頂を与えられずに高められ続ける身体は溜め込んだ快楽の解放に悶える。
ただただ気持ちよくてもどかしくて頭がおかしくなりそうで、溢れる喘ぎは甘さを増していく。
「あっ、ぁああんッは、ぁひ!ッ~ーぅあ…っ!おねが、いっ!、もッイきひゃい、っぁ、~~んんぅ!!」
「いいよ、イきな」
「らめ、ッやだっぁ、あんンッ~ー、!みみでイっひゃうっ、!あッ、!~ー、んぃ!あっぁは、ーーっ、!!」
蕩けた懇願は心底楽しげな甘やかした声色で聞き流され、下腹部への刺激の代わりに舌と音の愛撫は苛烈に七飛の身体を追い詰める。
既に仕返しなんて忘れて、涙目に絶頂を求めて身体を揺らす七飛に目を奪われた陽はただ興奮のままに皮膚に舌を這わせる。
加虐心に火がついた陽は声を震わせて喘ぐ七飛へトドメの一声のために口を開いた。
「ほら、イけ」
「ッ、ぁっ~ー!?、イくっいくいくッ~ーーぁ~~!?!、~ーーっ!!」
堪える間も無く支配された身体は命令に抗えず絶頂感に跳ね上がる。身体中を包む快楽に呼吸すら忘れ、はくはくと口を開けて悶えることしかできない。聴覚から犯された脳の絶頂は苛烈な快楽で意識を苛み、明滅した視界と深い絶頂に数秒間、ガクガクと痙攣を繰り返した。
「はぁひ……ッあ、~っでちゃったぁ、ぁ」
「良い子だな」
恍惚と表情を緩ませて絶頂の余韻に浸る七飛は頭を撫でる陽の手に甘えて擦り寄る。愛おしいと髪を梳く心地よい手つきに身を任せた。
無事恋人の恥態を眺め、溜飲が下がった陽は拘束を解いていく。身体に触れるたびにピクンと震えて微かな喘ぎを漏らした七飛が次なる快楽を求めて陽を見つめる。
「っ、ななと、」
「これ、挿れなくていいの、?ッ」
拘束が外れた瞬間、七飛は陽の膨らみに手を伸ばし婬猥に擦った。服の上からでも熱を感じるほどに欲情を集めた陰茎を欲しがる七飛が見上げれば、劣情を孕んだ瞳に射抜かれた。
「はは、抱き潰す」
「んむ、っんあ、ぁッあんんっ~、ふ、はッぁ、あッあン~ー、!!」
煽られた劣情は理性を放り出して、濡れた唇に噛みつく。舌を絡めて食んで、唾液を交換しあう。すっかり音に敏感になった七飛はパチュパチュと咥内で響く水音にすら腰を跳ねて、くぐもった喘ぎを零した。
見つめあう視線に熱を含ませた七飛は首を傾げて、発情した脳内のまま挑発を繰り返した。
「いっぱいシて?」
「後悔するまでシてやるよ」
抱き上げた身体はベッドに運ばれ、捕らわれた身体に胸を高鳴らせる。荒々しい手つきで脱がされる衣服に合わさる唇。熱い身体が混ざり合う快楽に溺れて、身体を震わせる。
性感帯となった耳はたっぷり責められて、陽の声で発情するまで犯し尽くされた。
17
お気に入りに追加
2,204
あなたにおすすめの小説
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる