短編エロ

黒弧 追兎

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ぐちゃぐちゃに堕として【快楽責め フェラ】

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「俺無しじゃ、もう無理なんだから早く言ってよ」
「、ッん……んぅ……ッだめ、ぁあッ!!」

 シーツの上で快楽に蜿く蕩けた身体を前に何度目かの誘いをかける。けれど返ってくるのは嫌々と振られる首と変わらない拒否の言葉。
 常に先走りに濡れた陰茎と指先一つで震え、熟れた身体が感じている快感を示している。こんなに淫魔と相性がいいのに快楽漬けにされて断る人間がいるなんて。一度ならまだしも性交の数は片手を優に超えている。魔力に取り憑かれて従属を誓っても不思議じゃないのに。

「ねえー、そろそろ俺と契約するって言ってくんない?」
「んー……ッ!ぁッあっ、やだぁっ……いわにゃぁい、ひ!?ぁああぅッ!」

 とろとろになって喘ぎも抑えられないほどに快楽に浸ってるくせに全然契約してくれない。意固地に口を閉じたいじらしさとと少しだけ目を細めた悪戯っぽい表情は可愛さ相まって苛立ちさえ湧いてくるようで粟立った皮膚を撫でれば、甘い声が跳ね上がる。

「もし、他の男のところに行くなんて言ったら許さないから」
「んんぅっ、あ!ぁああっ!?ひッ!ッ~~、!!」

 強めに赤く尖った乳首を摘めば、精液がへそまで飛んで、喉が鳴るほど濃い精気が漂う。乳首の刺激だけで絶頂してしまうほどに自らの手で開発した可愛い姿に少しだけ溜飲がさがった。
 魅惑的に誘う身体に引き寄せられて、余さずに白濁を舌で掬う。

「ぁひッ!?っ、んんぅ!ぅあぁっ、~~~ッ!っ~~あぁ!?」
「れ~、れろ……んちゅ、ちゅぱッ……」

 舌にからみつくあまい香りに、焚き付けられて先走りと精液で濡れた亀頭を咥える。舌で鈴口を擽れば、嬌声と共に手が伸びてきて口を離そうと抵抗を繰り返す。快楽で力も入らないくせに無駄な抵抗をする可愛い手を、繋いで封じる。

「ッ、ぁああ!、~~っ!?すわにゃいれぇっ、だめっ、イっくッ、!」
「ん、らして」
「ッ、っ!!、んぁあっ、ひッ~~っ!!」

 淫な音を立てて口内で嬲れば、手を封じられ快感を逃がせずにビクビクと背をしならせている。
 俺の愛撫で悶える姿とくらくらするほど感じる精気が頭をおかしくするこの感覚が狂おしく好きで、絶対に堕としたくて、絡めた指先に力を込める。

「はー、ッは……ひ、ぁああッ!?イったばっか、なのッにぃっ!っ~~~、んやぁあっ!」

 焦点の合わない瞳を彷徨わせて、はくはくと張り詰めた息を吐く隙だらけの姿を愛おしく思いぐちゅり、と水音を立てた。
 どろりと唾液に混ざり合う精液を舌に纏わせて陰茎を執拗に責め立てる。身悶えて責められるままに喘ぐしかできない姿は欲情を煽られて仕方がない。

「んッぅう!!ッひ、ぁああっ!れるっ、~!~~、ひっ!んやぁああッ!!」
「ね?俺以外なんて要らないでしょ、名前教えて?」
「、やぁだ……おしえにゃぃいっんん、んぐっ、ッ~んぅうっ!?~~~ッ、!!」

 小悪魔で強情な唇を塞いで舌を絡めて唾液を流し込む。強烈な催淫効果を持つ唾液をそのまま飲んだ身体は強制的に絶頂に導かれる。見開いた瞳から快楽に滲んだ涙が零れて紅潮した頬を濡らしていく。雫さえ独占したくて拭っては舐めとり、その甘さが身体中を痺れさせる。

「絶対堕としてやるよ」
「ふふ、はやくおとしてぇ?っぁん、!」

 身体は快楽に呑まれて触れるだけで絶頂できるほどに染め上げたのに、意識は生意気で思い通りにいかない。
 虜にするのは淫魔のはずなのに、強情な姿と何処までも甘い身体に魅せられて離れ難い。強情な唇を開かせるには時間なんて余るほどある。
 可愛く強請るまで後悔するほどに蕩してしまおう。
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