短編エロ

黒弧 追兎

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.嵌ってハメられちゃった【壁尻 淫魔】

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「お腹空いたなぁ」

 もうかれこれ、二ヶ月はシていないシュウは細い路地で蹲り空腹に耐えていた。悪魔であるシュウは人間と比べれば丈夫だがこのままにしておくと存在が消えてしまう。
 シュウは悪魔といっても淫魔だった。人間の精液を糧とし人間を誘惑する悪魔。だがシュウには驚くほど淫魔としての才能が無かった。その控えめな性格故におどおどした態度は上手く主導権を握ることができず満足な量をもらう前に捨てられてしまう。そのせいで痩せてしまった身体に魅力的に感じる所は一切なく、男の淫魔と言うだけでも振り向く人間は少ないのだからシュウがそれで満足に食べられる筈がなかった。

「出来損ない。お前にいい情報教えてやるよ」
「村の端にある安っぽい家に行けばお前みたいなのでも食べられるってよ。まあ俺は御免だけど」

 言うだけ言って去ってしまった淫魔にポカン、と間抜け顔をしていたシュウだったが次第に笑顔になっていった。自分みたいなのでも食べられる、その言葉に吊られてまんまと最後の力を振り絞り村の端のぼろぼろな家に近づいた。
 何の変哲も無いただの空き家に見える。人が住んでいる気配もない。嘘だったのか、と肩を落としたシュウは来るだけ来てしまったんだし、と錆びついた音のなる扉を開けてしまった。
 中はもぬけの殻だった。だが埃も何も被っていない床は妙に不気味に感じる。誰か来ないかな、と入り口で待っていたが誰も来ない。嫌にじっとりとした空気が漂っていても路地よりずっと風も雨も凌げる。あの路地に帰る気力もないシュウは部屋に足を踏み入れる。

「ぃ"っ!?!なっ、なに……!?」

 瞬刻、身体に一瞬鋭い痛みが走り、次の瞬間には目の前の景色が変わっていた。無機質で大きな白い壁が目の前にある。ここが何処なのか、わからないシュウはとりあえず動いてみようとしたが上半身を軽く揺すれるだけで満足な動きは出来ない。咄嗟に後ろを振り返ってみれば腰から下までが壁に飲み込まれるようにして区切られている。手首から先も向こう側に拘束されていた。足をバタバタと動かせば確かに動く感触があるから消滅した訳ではないと信じたい。

「……ひっ、んぁああっ!?やっ、んんんぅ~!!」

 どうしよう、なんでこんなことに。これからどうなるのかと不安に苛まれていたシュウは腰から這い上がるゾクゾクとした快感に苛まれる。
 どうやら尾を掴まれ扱かれている。根本をカリカリと爪のようなものでくすぐられたり、優しく焦らすように触られる手つきに、快楽に弱いシュウは首を振り回し身体を捻らせて身悶える。

「あひっ、ゃ……りょうほっ、ーーッァアっ!!」

 面積の少ない淫魔特有の服では悪戯な感触は防ぐどころかはだけ行為を助長させる。
 尾を弄る手を止めないまま陰茎を同じようにして扱かれ、身体に走る電流のような快感に肌を粟立てる。精液を与えられない快楽だけの行為は飢餓に苦しむシュウには拷問に等しい。例え逃げられなくてもじっとしていられなくて必死で身体を捩らせる。

「はひっ……んぁあっ……っ!!!それぇ、だめぇッ、!ぁあっ!!」

 だがそんな抵抗を咎めるように扱う手を強め早められ、精液を出そうとした身体はピタリとやめられた手の動きに精液を出せないままビクッビクッと快楽を求めて震わせる。

「あっ、あぅう……んひぃっ、まっ……ぁああっ!!!ーーっ!!」

 陰茎を濡らし、鈴口から溢れる先走りを纏った指はシュウのヒクヒクと精液を求める後孔の皺をなぞりスルリといとも簡単に侵入してしまう。ぐちゅりと淫らな音を立てる後孔は淫魔の性質上、淫液で濡れ早くと言うように蠕動し奥へと誘う。

「はひっは、んんぅーっ!!!ア、あンんっ!!」

 グチュグチュグチュッ!
 すぐさま痼に触れた指はぷくり、と主張している痼を容赦なく指に押し付ける。痼を押される度に身体を駆け上がる鋭い快楽に絶頂を繰り返し、陰茎からとろとろと勢いのない白濁液を溢す。
 ただただ快楽だけを与える動きを身動きも満足に出来ない状態で与えられたシュウの腰はすっかり抜けてしまい指の動きにビクビク跳ね、嬌声をあげる人形のようだ。

「ぁああっ!ッ~~!!はいっ、て……ぁ、ひっ、ーーーァっ!!!」

 勢いよく指が抜かれ嬌声を上げる暇もなく熱い欲望で後孔を突きあげられ、シュウは圧迫感と快楽と体が満たされていく感覚に体を揺らした。
 もっと欲しい。
 精気に満ちているソレはシュウの体がずっと欲しがっていたものでもっともっと、と喉を鳴らす。

「あぁっ、~~んんっ!!!やっ、そっれ……きもちぃっ!ぁっ~~っ!!!」

 グリグリと硬い亀頭で痼を押し潰すように腰を擦り付けられれば耐え難い悦楽がシュウを襲い体の奥から響き渡る快感に身体を痙攣させる。

「んあぁああっ!?!!やめっ、そんなのっ……ひゃぁぅうっ、だめだめ、っだめぇっ!!」

 ラストスパートをかけるように早くなった抽挿に合わせ与え続けられる快楽に白濁液で地面を濡らしビクビクと、痙攣を繰り返していた陰茎を容赦なく大きな手で扱かれる。後孔の快楽で容量を達している身体に追い打ちをかけられもう無理だと腰を捩らせるがその手を振り払う事は出来ずより強い快楽を注がれる。

「あぁぁあっ!!ーーーーッ!!あっ、あぅうっ……は、ひぃ……!!」

 精液を注がれ熱い液体がナカを滴る感覚と身体が満たされていく感覚に身体が勝手に跳ね小さく喘ぎ声を漏らす。それでもまだ足りないと言うようにナカで硬さを失わないソレはナカに入った精液を泡立てるよう抽挿を始める。

「あひっ、ま……んぅううっ!!あぁあっ、ひっ、ぅうっ!」

 静止の声をあげようとするがその声が紡がれる事はなく喘ぎに変わりシュウの身体はまだ足りないと飢餓を表す。塗りつけられる精液と先走りに喉を鳴らしたシュウの目は淫魔らしくハートに光り始めていた。
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