短編エロ

黒弧 追兎

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座ってるだけで【拘束 オナホ 】

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 つい、来てしまった。あんなのただの口約束だし、わざわざ律儀に来なくなってよかったのに。ビルの前に来てしまったけれどあんな痴態を晒してしまった手前、中に入る勇気は無くゆっくり後退してビルから遠ざかろうとする。

「あ、来てくれたんだ。ほらほらおいで?」
「郡山さん、いや、その……やっぱ」
「……やっぱ?」
「えっと……あ、う、なんでもないです……」

 逃がさないと言うように掴まれた腕を振り払う事も出来ずじ、と凝視されるこの状況で断りを口に出すことなど出来るはずもなく取り消せば笑顔になった郡山さんと共に二回目のビルのエレベーターに乗る事になった俺は前回よりもマシであることを祈っていた。

 ____________________

 座らされたのはマッサージチェア。ふかふかで座り心地のいいそれは腕と脚に拘束具が付いていなければもっといいものだっただろう。前の通りにサインをして指定された格好がまさかの全裸だった。一度、見られていても自分一人だけが全裸でいるのは羞恥心を拭いきれなくて決心するのに少し時間を要したがサインをしてしまった以上、ここでやめると言うのはあり得ないので呻き声を発しながら亀のようなスピードで服を脱いでマッサージチェアに座っている。

「今回、佐藤くんに試してもらうのはこれだよ」

 圧を加えられるたびにぐちゃぐちゃと水音を立てる水筒ぐらいの大きさの道具が郡山さんの手の中に収まっている。
 いやどう考えてもオナホにしか見えないんだけど。なんでそんな普通そうな顔してるんですか?
 ついそう口に出しそうになって飲み込んだ。よく考えてみれば前回も流されたけど絶対あれただのマッサージオイルじゃないし。

「……それって」
「オナホだけど、知ってるでしょ」

 僅かな違うものという期待をもって聞くが予想通りのものに肩を落とした。オナホを試してもらうって俺、腕動かせないのに難しくないのかな。

「でッ、ひぁっあう!?ンァああぁッひ、いぃいっ!」
「出来れば感想が欲しいんだけど、どう?」

 用意も何も整っていなかった俺を置いてけぼりにして言葉を封じるよう性器をオナホに差し込み上下に扱きあげられ直接的な強すぎる刺激に声が抑えられない。勃ち上がっていなかったはずの性器もぷるぷるとしたものが包み撫でていく感触にすぐさま反応して熱を孕んでいた。

「か、んそぅ、?あ、ぁああッ!ーっンひぅ!それぇ、や……だぁあっ、んんーっ!!」

 非貫通型に作られたそれは上部に生えた粒々とした突起を押し付けるよう握られれば、上下に激しく動かされる度に亀頭を粒が掻き撫で激しい電流にも似た快楽が迸る。身体を駆け抜けていく快楽に腰が引けて逃げたいのに椅子に拘束されている所為で快楽を逃せないまま媚びたような嬌声を叫ぶ。

「ア、ぁ!?ーーっ!!!は、は……ひ、いぃ、ッ!」

 目の前を稲妻のような閃光が駆け抜け白く霞んだ視界の後、脳の中の神経を引っ掻き回されたかと錯覚するほど強烈な快楽が身体を包み込みあまりの快楽に声も出せずに身体をわななわせてピンク色に白濁を吐き出した。

「どうだった?自信作らしいんだけど」
「え、!?ゃ、えっ、と……ッ、ーっ!」

 オナホから精液を掻き出しながら問いかけられ羞恥に言葉が出てこない。どうにかして感想を言おうとして頭を過った自分の痴態に恥ずかしすぎて口を開閉するだけになってしまう。

「ひあぁああっ!?まっ、あぁ!なんッでぇ……ッあひぃ!!」
「あはは、感想は反応みてたら分かるからいいよ」

 何か言おうと恥辱と戦っているうちに時間切れと言うかのようにオナホを突き刺された。終わりだと思っていた俺を裏切り綺麗すぎる笑顔を浮かべた郡山さんは手を動かし始める。

 グチュッグチュッ
「で、ここからは耐久試験だから」
「ッはひ!……む、りぃいっ!!んぁああ!!」
「頑張って」

 最初なんか比じゃなく激しく上下に動かされるオナホに見られている事も忘れてしまうほど快楽に呑みこまれ甘ったるい叫び声を上げ続けた。

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