短編エロ

黒弧 追兎

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博士失敗!【機械 触手】

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「んっ、んん……たっ、くひぃ……!しゅ、けっ!!」
「何してるんですか。」

 博士の頼みで街へと赴いていた助手は研究所に戻るなり部屋に充満する独特な触手の粘液の匂いと目の前に広がる淫靡な光景に目眩を覚えた。マッサージチェアに手首や腰、脚をガッチリと拘束されチェアから生えている触手に博士が陵辱されている。
 唖然と博士を助ける事もしないまま回らない頭を必死に回転させる。常日頃から研究以外の事では馬鹿だと思っていたが自分の試作品に襲われるなんて。
 博士が座っているマッサージチェアは数日前に出来たと嬉しそうに徹夜明けに報告してきたものでその自分が作ったものに襲われているのがわからない。

「んんぁあっ、たすっ……け、てぇ……ぁっ!!」

 現実から逃避するように目を伏せたが耳に入るぐちゃぐちゃと触手が音を立てる粘着音と博士の蕩けきった嬌声に目を背けることができない。
 身体を覆っていた身体に合わないブカブカの白衣は触手の粘液で溶かされ博士は無防備に晒された裸体の弱点をひたすらに嬲られている。

「……これを止める方法は?」
「わか、ん……ないぃいっ、この、んひっしょ、くしゅ……さ、くぅう!せ、い……だっ、んん!!ったぁ、の」

 《この触手、搾精だった》かな。粘液にベトベトに塗れ乳首を吸われ身体の上を蠢かれ陰茎を擦られ吸われ身体中に与えられる快楽に目を潤ませる。どうやら自分が組み込もうとしていた触手と組み込んだ触手が違ったらしい。そもそもマッサージチェアに触手を組み込むのはどうかと思うが。

「とめっ、ひ……!!~っ!じょしゅ……くんんんっ!!」

 止めろと言われても。博士よりも体力はあるが所詮、研究所篭りの助手にはうねり、博士の身体を包み込んでいる触手を引きちぎる事も出来なければ、拘束を外して博士を引っ張りあげる事も出来ない。
 それにそんな事をしたら自分も巻き込まれてしまうかもしれない。触手に陵辱されるのはごめんだと距離をとった助手はもういっそのことここから出て行って収まった頃に戻ってこようか、なんて思っていた。

「んーーーっ!!!はっ、ァア……やっだ、~~~ッァ!!!!」

 精液を吐き出した後の敏感過ぎる陰茎を責められ唯一動かせる頭を振り身体に篭る快楽を少しでも逃がそうとするが身体中を駆け巡る快楽は治ることなく脳を焦がし溶かすほどの快楽を甘受してしまう。

「ん……?なんですかこれ。」
「ぁあンっ……!?まっ、んん!!みなぃ……で、ーーっ!!」

 博士の机や棚をゴソゴソと漁り触手を溶かせるような薬品を探していると紙束が手を当たった。チラリと見えた計画という文字に首を傾げ中に載っていた内容にピシリ、と固まった。丁寧にわかりやすく書かれているそれに顔が段々と引き攣っていくのがわかる。

「ずっと陵辱されてた方がいいんじゃないですか?」
「ゃっ、んんん~~~っ!!!ぁあっ……だ、めぇ……!!」

 まさかまだ懲りずに俺を襲おうと考えてたのか何度も何度も返り討ちにして快楽漬けにしたと言うのに。後孔に触手が入り込みより一層震えと嬌声を響かせた博士をみてため息を吐いた。

「ココ責められてあんあん、女の子みたいな声出してる人が俺を襲おうなんてまだ考えてたんですか?」
「だぁっ、ーーっ!!んぅゔぅぅー!!!」

 何も聞かない、と口を塞いで口蓋を舌で擽ればキスをされると思わなかったのか目を見開き敏感な口内を弄られる快感と呼吸の出来ない苦しさに涙を張る。もう身体の容量はとっくに達しているのか身体中を痙攣させ快楽に目を回す。触手の種類は違うとは言えこんなものに座らせるようとしてたのはどうなんだろう。

「んんぅっーー!!!ひ……っ!!あぁぁあぁっ!!」
「触手の粘液でも飲んで反省しててくださいね?」
「んぶっ!!ぅうーーッ!!んん!?!!?」
「じゃあ、俺寝てますから。静かにしててくださいね?」
「ッ~~~~ぅう!!~~~~ッ、まっ、んんぅっ!!」

 触手の粘液は媚薬になるけれど脱水症状にはならなくなる。口の中に触手を押し込めばうめき声しか出せなくなる博士。扉に向かって助手が歩き出すと待って、と必死に目で追い言葉にならない音を発するが助手の脚が止まることなく扉を開ける音が部屋に響いた。

「ちゃんと反省してるんですよ?」

 棚の中で見つけた触手を溶かす薬品を手の中に仕舞い助手は粘着音と博士の嬌声よりも悲鳴じみた声の響く部屋を出た。
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