ロウとレイのプレイ日記

黒弧 追兎

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玩具 【1】

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「なんでこんな可愛らしいもんがここにあんの?」
「んー?あぁ、それね。使ってみる?」
「はあ?」

ロウの机に置いてあった苺を模した子供がままごとに使うような玩具を手に取り首傾げた。何かの葉っぱやら粘液やらが乱雑に置かれている机には不釣り合いなそれをロウに見せると口元を歪めた。掌に収まるサイズのそれはまだあるようでにやけたまま、箱の中から同じ玩具を五つ取り出し俺の手に握らせた。

「後で一緒にこれで遊ぼうね?」
「いや別に、遊ばないけど?」
「えー?レイに拒否権なんてないから。部屋で待ってて?」

こんな小さな玩具でどう遊ぶんだろう。大人しく持たされたまま部屋に帰ってしまったけど。女の子が持って遊ぶような玩具はベッドの上でころころ転がり落ちた。

ブブブブッ

「うぉっ!?びっくりした……」

ベッドから落ちた拍子にどこかのボタンが押されたのか苺の玩具は振動した。小さい子供の玩具とは思えないほどの振動したそれに嫌な予感が走る。嫌な予感が当たらないよう掴み観察する。よく見てみれば小さなボタンが付いていて押してみればさっきと同じように振動する。

「大人しく待ってたー?って気づいちゃった?」
「な、なにこれ?」
「大人の玩具だよ?」

嫌な予感が見事に当り動揺に手に持っていたそれを落とした。ころからころ。音を立てて転がっていったそれはロウの足元まで行ってロウに拾われた。絵の具でべったり塗ったような装飾をされた玩具はどうみてもそういうものには見えなく眉を顰めた。

「ね、ね、これで遊ぼう?」
「や、やだ……っ、んんっ」
「えー?これ結構高かったんだけど。」
「ちょっ、あてんなぁっ……っ!」

ブルブル震えた玩具で性器の形をなぞるように動く玩具の刺激に思わず背が仰け反る。

「ぁっ……まっやめっ、ひぁっ!」
「ねっ、ねっ、しよう……?」
「んっ、ひっ……わかっわかっひゃぁっ!!」

振動がもたらす刺激に半勃ちになった性器の亀頭に振動するそれを当てられると限界で快楽にビクビク震えながら降参を口に出した。
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