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触手 【2】

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「ぁあっ、んっ……ひゃあぁっー!」
「あはは、媚薬漬けだね。」

身体を撫でられる僅かな快楽に僅かな精液を吐き出した。愛おしい声と包まれる温もりに意識が覚醒した。もう触手に触られていないのに未だ身体にぬるぬるの触手で撫でられる感触が残り風に触れただけでイってしまいそうなほど身体に熱が篭っている。

「ん……ひっ、あっぁあっ……ロ、ウぅ?」
「なーに?レイ。触手ありがとうね、助かったよ。それよりもこの媚薬を抜かないとね?」
「んひぃっ!?やめっ、あっああぅっ!」

性器を握ったロウは容赦ない手つきで扱う。身体中に走る電流のような快楽に魚のように身体は跳ね少なく断続的に色の薄い精液を吐き出す。媚薬を抜くならこれが一番いいとロウは言うけれどやられている側は酷い快楽にもはや苦しい。

「んー、やっぱ中々抜けないねえ。どうしようか。」
「んんっ、も……いいぃっ、やらぁ!」
「えー?レイが良いならいいけど触手の媚薬って結構キツイらしいよ?」

そんなのさっき触手に襲われてる時点で分かってるけど、でもこのまま媚薬が抜けるまでずっと快楽責めにされるのは頭が可笑しくなりそうだ。性器を勃たせた荒い息の発情状態で言っても間抜けなだけだけど。

「ふーっ、ふーっ、ひっ!?はっ、はっ、んんっ」
「腰めっちゃ揺れてるけど。大丈夫?」
「ぁぅぅーっ!はっ、んぅ……ひ……あっあぁぁあっ!」

身体の奥が疼いて疼いて仕方がない。俺の身体を包むシーツの感触にすら感じてしまってシーツが先走りで濡れるのがわかる。どうしよう、触って欲しくて堪らない。さっきまで拒んでいた快楽が俺を飲み込んで支配する。涎でシーツを汚しながら少しの快楽に縋る。

「物欲しそうな顔してどうしたの?」
「んっ、はぁ……ぁっ、ぅぅあっ!!ーーっぁあっ!!」

かけられた声と視線に快感は高まり頭が真っ白になるような快感に包まれて熱を発さないままビクンッと仰け反り跳ねた。跳ねた拍子にベッドに強くに性器が擦れてとてつもない快感に身体が痙攣する。

「あ、そうだった。」
「ひぃああぁっ!?まっ、やっ……んんぅーーっ!ひっ、やらぁはっ、ぁあんっ!」
「この触手だけ凄い元気すぎるから一緒に遊んでて?この触手媚薬出す奴じゃないから大丈夫だと思うし。」

青色の俺をもっとも苛んだ粒の集合体の触手が身体に張り付いた。ロウの言う通り全く大人しくしようとしない触手は俺の身体の上でのたうち、吸いつき摩擦を生む。媚薬の所為で身体中が性感帯となっている皮膚をぷにぷに、つぶつぶとした触手で刺激されるとビクンッビクンッ身体が跳ねて腰や下半部でのまうちまわられると終いには腰が抜けてピクピク手足が動くだけになってしまう。

「はひっ、~~っんんひぃっ!!はーっ、ふーっ!ゃあっ!!」

全く動かず僅かな抵抗しか見せなくなった俺を好機と考えたのか両方の手首から先をいつのまにか大きくした身体で包み込み拘束した。掌や指の腹でさえも中の触手が蠢く感触に感じてしまって頭が可笑しくなりそうだ。

「あれ、成長してる?」
「んんっ、やめぇっ、ひぃ……!!」

触手の実際の動きが見たいとかなんとかでどこかへ行っていたロウが帰ってきて首を傾げた。ツンツン、ロウが突けば触手はそれから逃げるように這ってまた快感を生む。強すぎる快楽に歯止めが聞かなくなってイキっぱなしになっている性器を囲みうねうね動く触手は出続ける薄い先走りのような精液を触手に馴染ませる。それの所為なのか、成長なのか分裂なのかをした触手は腹の辺りまでだった身体を巨大にし俺の身体をすっぽり包んでしまっている。
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