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4章 勇者召喚編
11話 勇者2
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次々と自己紹介をしていく勇者達。
表情やテンションはそれぞれ異なるが、だいたいの勇者は自慢気に名前と能力を言っていく。
「どう思う?」
「……どうって?」
「あの子達。警戒心0でまるで赤子だね。危機感ってものがまるで感じられない……一部を除いて、だけどね」
(そりゃ、戦争なんて経験したこともない奴らだもんなぁ……むしろ、その一部の方が異常だよな)
「そうですね。顔合わせの時に忠告でもしましょうか?」
「ふふふ。それは良い提案だね」
カイトの提案に満足げに頷くポトス。
「……ところで、勇者達はこれで全部ですか?」
「いや…おっと、噂をすればなんとやら…お出ましだ」
ポトスの視線の先では、友好国の王と勇者達が会場に入って来るのが見える。
(…ふーん。やっぱり、隣のクラスの奴らかー。げっ!)
「どうかしたのかい?」
「いえ、勇者達に共通したことですが珍しい服装だなと」
「ああ、確かにそうだね。かなり上質な布で出来ているようだね」
そう言って目を光らせるポトスに、話がずれてほっとしたカイトは改めてその人物に目を向ける。
その人物は解斗の通っていた高校で、学年内で1、2を争う有名人であった。
(隣のクラスの奴らが召喚されていたことでほとんど確信に近い推測だけど、各国に召喚されたのはあの学校の同級生ばかりのはず。つまり、信託の下った国は全部で5ヶ国。流石にバレることは無いと思うけど、一応用心しとこ!)
そこまで考え、ふと当然の疑問が浮上する。
(てか、推測通りならあの学校一体どうなってんだ?あと、絶対事件になるよなぁ。2年生が全員行方不明とか…さ)
そんなことを考えている間にいつの間にか勇者達の自己紹介込みのスピーチは終わっていたようだ。
「さて、私達はパーティーが終わった後に行く予定だから、それまでは自由時間としよう。存分にパーティーを楽しんでくれよ!」
「「「(…)はい」」」
ポトスの許しを得た3人は食べ物のおいてあるスペースを目指して歩き出す。
いくら、小規模(この世界では)のパーティーだとはいえ迷子になっては元も子もない為、3人固まって行く。
食べ物は立食のためか、腹持ちが良く手軽に食べることが出来るものばかりおいてある。
「うわーお。流石王宮。量と質が違うね」
「…モグモグ…ゴクンッ……うっめーー。これならいくらでも食えるな」
「…おいしい」
ダグラスとネリネも幸せそうである。
食べ方には本能が出るとは良く言ったもので、カイトは環境からかどこか上品に。ダグラスは両手に骨付き肉を両手に持って交互にかぶりついている。ネリネは少しずつ色んな料理を食べている。
このパーティー会場には招待された者しか居ないため、難癖をつけてくる貴族などは居なかったが、3人をヘッドハンティングもしくは繋ぎをつけようとする貴族は多く居た。
幸い、気づいたポトスの巧みな話術のおかげで変なことにはならなかったが、パーティーのお開きの頃にはヘトヘトになっていた。
「さて、疲れているとこ本当に申し訳ないがそろそろ時間だ。奥の部屋に移ろうか」
「「「…はい」」」
半分夢の世界に旅立っているネリネをおんぶして、カイトもポトス達に着いていくのだった。
表情やテンションはそれぞれ異なるが、だいたいの勇者は自慢気に名前と能力を言っていく。
「どう思う?」
「……どうって?」
「あの子達。警戒心0でまるで赤子だね。危機感ってものがまるで感じられない……一部を除いて、だけどね」
(そりゃ、戦争なんて経験したこともない奴らだもんなぁ……むしろ、その一部の方が異常だよな)
「そうですね。顔合わせの時に忠告でもしましょうか?」
「ふふふ。それは良い提案だね」
カイトの提案に満足げに頷くポトス。
「……ところで、勇者達はこれで全部ですか?」
「いや…おっと、噂をすればなんとやら…お出ましだ」
ポトスの視線の先では、友好国の王と勇者達が会場に入って来るのが見える。
(…ふーん。やっぱり、隣のクラスの奴らかー。げっ!)
「どうかしたのかい?」
「いえ、勇者達に共通したことですが珍しい服装だなと」
「ああ、確かにそうだね。かなり上質な布で出来ているようだね」
そう言って目を光らせるポトスに、話がずれてほっとしたカイトは改めてその人物に目を向ける。
その人物は解斗の通っていた高校で、学年内で1、2を争う有名人であった。
(隣のクラスの奴らが召喚されていたことでほとんど確信に近い推測だけど、各国に召喚されたのはあの学校の同級生ばかりのはず。つまり、信託の下った国は全部で5ヶ国。流石にバレることは無いと思うけど、一応用心しとこ!)
そこまで考え、ふと当然の疑問が浮上する。
(てか、推測通りならあの学校一体どうなってんだ?あと、絶対事件になるよなぁ。2年生が全員行方不明とか…さ)
そんなことを考えている間にいつの間にか勇者達の自己紹介込みのスピーチは終わっていたようだ。
「さて、私達はパーティーが終わった後に行く予定だから、それまでは自由時間としよう。存分にパーティーを楽しんでくれよ!」
「「「(…)はい」」」
ポトスの許しを得た3人は食べ物のおいてあるスペースを目指して歩き出す。
いくら、小規模(この世界では)のパーティーだとはいえ迷子になっては元も子もない為、3人固まって行く。
食べ物は立食のためか、腹持ちが良く手軽に食べることが出来るものばかりおいてある。
「うわーお。流石王宮。量と質が違うね」
「…モグモグ…ゴクンッ……うっめーー。これならいくらでも食えるな」
「…おいしい」
ダグラスとネリネも幸せそうである。
食べ方には本能が出るとは良く言ったもので、カイトは環境からかどこか上品に。ダグラスは両手に骨付き肉を両手に持って交互にかぶりついている。ネリネは少しずつ色んな料理を食べている。
このパーティー会場には招待された者しか居ないため、難癖をつけてくる貴族などは居なかったが、3人をヘッドハンティングもしくは繋ぎをつけようとする貴族は多く居た。
幸い、気づいたポトスの巧みな話術のおかげで変なことにはならなかったが、パーティーのお開きの頃にはヘトヘトになっていた。
「さて、疲れているとこ本当に申し訳ないがそろそろ時間だ。奥の部屋に移ろうか」
「「「…はい」」」
半分夢の世界に旅立っているネリネをおんぶして、カイトもポトス達に着いていくのだった。
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