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目覚めた花
平穏を壊す訪れ⑴
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クロスタリア大陸の中央に位置するグレイシア帝国。
テクノロジーが発展し、首都エレクトリアには青白い光を微かに纏った建物が聳え建っている。
街は空中に映し出された映像や機械の音、人々の往来で賑わいを見せていた。
そんな生活を可能にしたのが、この世界の全ての生命体が有するエネルギー『電波』である。
——電波を動力とするものを人工的に造り出せないか
『電波の泉』という地下空間の真上に位置しているため他国より多くの電波を有しているグレイシア帝国内でそんな声が上がり、科学者や発明家の数が増加した。その結果、グレイシア帝国は350年もの歳月をかけて大陸屈指のテクノロジー先進国となった。
大陸屈指のテクノロジー技術は今でも健在で、国内のどの地域でも人は機械と共存した生活を送っている。
エレクトリアから南西2500キロメートル離れた場所にフリーフランという地域がある。
フリーフランは広大な土地と自然を利用した産業を行っており、その多くに機械を用いている。
青年はそんなフリーフランで修理屋を営んでいた。
黒い屋根と白い外壁が特徴の大きな家に隣接されたログハウスのような建物。入り口の上部には「Wave Light」と書かれた看板が取り付けられている。
その建物の中は入り口から数歩進んだところにカウンターがあり、右側にある窓の前にはソファーとテーブルが置かれている。カウンターの後ろには扉があり、その先は、作業場であろうか。人の名前と番号が書かれたラベルが貼られた機械やアンドロイドが並んでいる。スパナやドライバー、ネジなどの小物が入った箱が無造作に置かれ、お世辞にも綺麗な部屋とは言えない。
そんな作業場で、青年は黒髪のアンドロイドの背中に5本コードを挿し空中に映し出された画面と向かい合った。そして、手元にあるデバイスを素早く操作し、必要なデータを入力していく。すると、画面に大量の情報が流れ始めた。青年は画面に流れる文字を目で追っていく。
「うん。異常なし」
数分後。文字が止まり、青年は画面を見て満足げに頷いた。
「やっと終わった~」
伸びをしてアンドロイドから離れると、青年は窓の方へ向かった。
時刻は午前6時30分。開かれた窓から入る早朝の爽やかな風が青年の紅茶色の髪を靡かせ、差し込む朝日が彼の蜂蜜色の双眸を際立たせる。
その視線は、かつて青年が暮らしていたエレクトリアに向けられていた。
祖父と義兄と暮らしていた家も婚約者だった少女と過ごした場所も、今のエレクトリアには存在しない。大切な人たちを失い、エレクトリアから追い出され、フリーフランで始めた新たな生活。気づけば3年もの月日が流れていた。
前を向いて生きてきた、でも忘れたことなんて一度もない——。
内戦で負った心の傷は今もなお、青年の心に刻まれていた。
青年が感傷に浸っていると、ハウス搭載型A I「ウェビット」が青年に声を掛けた。
〈ライトサマ マモナク ウィッシードサマトノヤクソクノオジカンデス〉
「もうそんな時間か! ウェビット、依頼されたアンドロイドをカウンターのところまで運んでくれ」
〈ショウチイタシマシタ〉
青年——ライト・シュウェーヴはアンドロイドの背中に差し込んだコードを取り外し、コンベアーベルトに横たわらせた。
ウェビットはライトの声に反応し、アンドロイドを接客スペースまで運ぶ。
ライトは請求金額を打ち込み、左手首に装着しているブレスレット型のデバイスに転送した。そして、机の上に置かれたウサギ型の人形を手に接客スペースのカウンターへ向かう。
ライトが接客スペースに着くと正面の扉が開いた。
来客はワインレッドの開襟シャツに黒のカプリパンツを合わせた服装の女性とふわっと膨らんだシルエットが特徴のピンク色のワンピースを纏った幼女。
「クレアさん、シフォンちゃん、いらっしゃい」
「ライト君、おはよう。朝早くから対応してくれてありがとう」
クレアと呼ばれた女性はライトの邸宅近くで農園を営んでいるトルテ・ウィッシードの妻。彼女は夫の農園で採れた野菜を用いた料理を提供するカフェを営んでいる。一緒にいるシフォンという女の子はクレアとトルテの一人娘である。
彼女たちは一昨日メンテナンスに出した農業用のアンドロイドを取りに来たのだ。
「いえいえ。クレアさんは常連さんですから、何時でも対応しますよ」
「ありがとう。助かるわ」
ライトの気遣いにクレアは感謝する。
「ウェビット」
〈ハイ ライトサマ〉
ライトの声にウェビットが反応すると、カウンター横の床がスライドし、一人掛け用のソファーが迫り上がってきた。
そのソファーには先ほどライトがベルトコンベアーベルトに横たわらせていたアンドロイドが座っていた。
「スイッチを入れてあげてください」
「えぇ」
ライトに促され、クレアがアンドロイドの項に触れるとウィーンという起動音が鳴った。アンドロイドの目が光り、細かな文字や数字が高速で流れる。
〈システムニンショウ OC262395キドウシマス〉
アンドロイドが立ち上がり、クレアとシフォンの元に向かった。
「おはよう、アグリ。一昨日ぶりね」
「はい、奥様」
クレアが微笑みながら挨拶をすると、アグリと呼ばれたアンドロイドが反応した。
「お嬢様も、おはようございます。アグリが戻って参りましたよ~」
アグリがシフォンの目線に会うようにしゃがみ込む。手を握られたシフォンはコクコクと頷いている。
「お嬢様、可愛いです~」とアグリがシフォンを抱きしめている様を、ライトとクレアは温かい目で見守っていた。
「問題なさそうね。主人も喜ぶわ」
クレアは安堵の表情を浮かべた。
クレアはトルテと共にアグリをライトの元へ連れてきた。その際、夫婦はアグリの様子がおかしいと声を揃えて言ったのである。
具体的に話を聞くと、エレクトリアの方向を見て立ち止まることが増えたらしい。彼が日頃から可愛がっているシフォンが近づいても反応がなく、何か良からぬデータを受信しているのではないかと思い定期メンテナンスの時期を他のアンドロイドより早めたらしい。
「アグリは夫の農園で一番の古株だから。大切なデータも彼の中にあるのよ。それに、家族みたいな存在だし、居なくなったら寂しいもの。だから、ありがとね」
「クレアさん達の大切な存在を守れてよかったです。アグリの様子、またおかしくなったら連れてきてくださいね。何度でも直しますから。あっ、それと……」
ライトはカウンターの上に置いてあったウサギ型の人形をシフォンの元に持っていき、目線を合わせた。
「シフォンちゃんのうさぎさんもいつでも直すからね」
ライトから人形を受取ったシフォンはペコリとお辞儀をして感謝を伝える。
「よかったわね、シフォン」
クレアにコクコクと頭を前後に振って頷いているシフォンの様子にライトは温かい気持ちになった。
「アグリの受信アンテナの修理とデータ修復、ワクチンとメンテナンス代で1万エルトです」
ライトは左手首のブレスレットを触り、空中に請求金額が書かれた画面を出す。
「本当にそれだけでいいの? もっと請求できる内容じゃない。シフォンの人形の修理代とか」
申し訳なさそうなクレアにライトは首を振る。
「いいですよ。俺は困っている人たちを助けるために修理屋をやってるんで収益は二の次です。まぁ、生活できるだけの金儲けは必要ですけど」
ライトはそう言いつつ、電子プレートを空中画面にかざす。ピッと音が鳴り、それをクレアの前に置く。
クレアは身につけていたネックレス型のデバイスを外し電子プレートに近づけた。
「1万エルト頂戴いたしました。領収書は転送されていますのでご確認ください」
「本当にありがとう。これ、お礼も兼ねて」
支払いを終えたクレアはライトにバスケットを渡す。
ライトはそれを受け取り、ちらりと中身を見た。ハード系の長いパンにレタスやトマト、生ハムやチーズが挟まれたサンドウィッチが並んでいた。
「カスクートだ。ありがとう、クレアさん」
大好物を持ってきてくれたクレアに、ライトは満面の笑みを浮かべて感謝を伝えた。
「いいのよ。また、うちのカフェにも顔を出してね」
そう言ってクレアは踵を返し、シフォンとアグリと家に帰って行った。
テクノロジーが発展し、首都エレクトリアには青白い光を微かに纏った建物が聳え建っている。
街は空中に映し出された映像や機械の音、人々の往来で賑わいを見せていた。
そんな生活を可能にしたのが、この世界の全ての生命体が有するエネルギー『電波』である。
——電波を動力とするものを人工的に造り出せないか
『電波の泉』という地下空間の真上に位置しているため他国より多くの電波を有しているグレイシア帝国内でそんな声が上がり、科学者や発明家の数が増加した。その結果、グレイシア帝国は350年もの歳月をかけて大陸屈指のテクノロジー先進国となった。
大陸屈指のテクノロジー技術は今でも健在で、国内のどの地域でも人は機械と共存した生活を送っている。
エレクトリアから南西2500キロメートル離れた場所にフリーフランという地域がある。
フリーフランは広大な土地と自然を利用した産業を行っており、その多くに機械を用いている。
青年はそんなフリーフランで修理屋を営んでいた。
黒い屋根と白い外壁が特徴の大きな家に隣接されたログハウスのような建物。入り口の上部には「Wave Light」と書かれた看板が取り付けられている。
その建物の中は入り口から数歩進んだところにカウンターがあり、右側にある窓の前にはソファーとテーブルが置かれている。カウンターの後ろには扉があり、その先は、作業場であろうか。人の名前と番号が書かれたラベルが貼られた機械やアンドロイドが並んでいる。スパナやドライバー、ネジなどの小物が入った箱が無造作に置かれ、お世辞にも綺麗な部屋とは言えない。
そんな作業場で、青年は黒髪のアンドロイドの背中に5本コードを挿し空中に映し出された画面と向かい合った。そして、手元にあるデバイスを素早く操作し、必要なデータを入力していく。すると、画面に大量の情報が流れ始めた。青年は画面に流れる文字を目で追っていく。
「うん。異常なし」
数分後。文字が止まり、青年は画面を見て満足げに頷いた。
「やっと終わった~」
伸びをしてアンドロイドから離れると、青年は窓の方へ向かった。
時刻は午前6時30分。開かれた窓から入る早朝の爽やかな風が青年の紅茶色の髪を靡かせ、差し込む朝日が彼の蜂蜜色の双眸を際立たせる。
その視線は、かつて青年が暮らしていたエレクトリアに向けられていた。
祖父と義兄と暮らしていた家も婚約者だった少女と過ごした場所も、今のエレクトリアには存在しない。大切な人たちを失い、エレクトリアから追い出され、フリーフランで始めた新たな生活。気づけば3年もの月日が流れていた。
前を向いて生きてきた、でも忘れたことなんて一度もない——。
内戦で負った心の傷は今もなお、青年の心に刻まれていた。
青年が感傷に浸っていると、ハウス搭載型A I「ウェビット」が青年に声を掛けた。
〈ライトサマ マモナク ウィッシードサマトノヤクソクノオジカンデス〉
「もうそんな時間か! ウェビット、依頼されたアンドロイドをカウンターのところまで運んでくれ」
〈ショウチイタシマシタ〉
青年——ライト・シュウェーヴはアンドロイドの背中に差し込んだコードを取り外し、コンベアーベルトに横たわらせた。
ウェビットはライトの声に反応し、アンドロイドを接客スペースまで運ぶ。
ライトは請求金額を打ち込み、左手首に装着しているブレスレット型のデバイスに転送した。そして、机の上に置かれたウサギ型の人形を手に接客スペースのカウンターへ向かう。
ライトが接客スペースに着くと正面の扉が開いた。
来客はワインレッドの開襟シャツに黒のカプリパンツを合わせた服装の女性とふわっと膨らんだシルエットが特徴のピンク色のワンピースを纏った幼女。
「クレアさん、シフォンちゃん、いらっしゃい」
「ライト君、おはよう。朝早くから対応してくれてありがとう」
クレアと呼ばれた女性はライトの邸宅近くで農園を営んでいるトルテ・ウィッシードの妻。彼女は夫の農園で採れた野菜を用いた料理を提供するカフェを営んでいる。一緒にいるシフォンという女の子はクレアとトルテの一人娘である。
彼女たちは一昨日メンテナンスに出した農業用のアンドロイドを取りに来たのだ。
「いえいえ。クレアさんは常連さんですから、何時でも対応しますよ」
「ありがとう。助かるわ」
ライトの気遣いにクレアは感謝する。
「ウェビット」
〈ハイ ライトサマ〉
ライトの声にウェビットが反応すると、カウンター横の床がスライドし、一人掛け用のソファーが迫り上がってきた。
そのソファーには先ほどライトがベルトコンベアーベルトに横たわらせていたアンドロイドが座っていた。
「スイッチを入れてあげてください」
「えぇ」
ライトに促され、クレアがアンドロイドの項に触れるとウィーンという起動音が鳴った。アンドロイドの目が光り、細かな文字や数字が高速で流れる。
〈システムニンショウ OC262395キドウシマス〉
アンドロイドが立ち上がり、クレアとシフォンの元に向かった。
「おはよう、アグリ。一昨日ぶりね」
「はい、奥様」
クレアが微笑みながら挨拶をすると、アグリと呼ばれたアンドロイドが反応した。
「お嬢様も、おはようございます。アグリが戻って参りましたよ~」
アグリがシフォンの目線に会うようにしゃがみ込む。手を握られたシフォンはコクコクと頷いている。
「お嬢様、可愛いです~」とアグリがシフォンを抱きしめている様を、ライトとクレアは温かい目で見守っていた。
「問題なさそうね。主人も喜ぶわ」
クレアは安堵の表情を浮かべた。
クレアはトルテと共にアグリをライトの元へ連れてきた。その際、夫婦はアグリの様子がおかしいと声を揃えて言ったのである。
具体的に話を聞くと、エレクトリアの方向を見て立ち止まることが増えたらしい。彼が日頃から可愛がっているシフォンが近づいても反応がなく、何か良からぬデータを受信しているのではないかと思い定期メンテナンスの時期を他のアンドロイドより早めたらしい。
「アグリは夫の農園で一番の古株だから。大切なデータも彼の中にあるのよ。それに、家族みたいな存在だし、居なくなったら寂しいもの。だから、ありがとね」
「クレアさん達の大切な存在を守れてよかったです。アグリの様子、またおかしくなったら連れてきてくださいね。何度でも直しますから。あっ、それと……」
ライトはカウンターの上に置いてあったウサギ型の人形をシフォンの元に持っていき、目線を合わせた。
「シフォンちゃんのうさぎさんもいつでも直すからね」
ライトから人形を受取ったシフォンはペコリとお辞儀をして感謝を伝える。
「よかったわね、シフォン」
クレアにコクコクと頭を前後に振って頷いているシフォンの様子にライトは温かい気持ちになった。
「アグリの受信アンテナの修理とデータ修復、ワクチンとメンテナンス代で1万エルトです」
ライトは左手首のブレスレットを触り、空中に請求金額が書かれた画面を出す。
「本当にそれだけでいいの? もっと請求できる内容じゃない。シフォンの人形の修理代とか」
申し訳なさそうなクレアにライトは首を振る。
「いいですよ。俺は困っている人たちを助けるために修理屋をやってるんで収益は二の次です。まぁ、生活できるだけの金儲けは必要ですけど」
ライトはそう言いつつ、電子プレートを空中画面にかざす。ピッと音が鳴り、それをクレアの前に置く。
クレアは身につけていたネックレス型のデバイスを外し電子プレートに近づけた。
「1万エルト頂戴いたしました。領収書は転送されていますのでご確認ください」
「本当にありがとう。これ、お礼も兼ねて」
支払いを終えたクレアはライトにバスケットを渡す。
ライトはそれを受け取り、ちらりと中身を見た。ハード系の長いパンにレタスやトマト、生ハムやチーズが挟まれたサンドウィッチが並んでいた。
「カスクートだ。ありがとう、クレアさん」
大好物を持ってきてくれたクレアに、ライトは満面の笑みを浮かべて感謝を伝えた。
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