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第9話 Splash!!
Chapter-52
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「さて、と」
メンテナンスデッキに腰掛けるようにしたファイが、左耳の後ろのカバーを開けて、天井から伸びてきているイーサケーブルをカバー内の端子盤に接続する。
「朱鷺光さん、弘介さんも。ちゃんと3食食べてくださいよ」
ファイはメンテナンスデッキに横になる準備をしつつ、そう言った。
「わーかってるよ、心配すんなって」
朱鷺光は、ファイの方を振り返るようにしてそう言いつつ、メインの作業用PCでR.OSにアクセスするためのコンソールアプリを起動する。
「そんなに心配するならさっさと定期整備終わらせちまえばいいのに」
「それもそうなんですけどね」
ファイが横になったその傍らで、ハードウェア整備用の PowerMacintosh 7100/80 AV の前に腰掛けた弘介が、ファイに向かって言う。
すると、ファイは仰向けに横になった状態で、やれやれと言った感じでため息を付くようにそう返した。
「ま、きちんとやるから、そのへんは心配すんなって」
朱鷺光はOA座椅子でPCの方に向かって腰掛けた状態で、上半身でファイの方を振り返る姿勢のまま、そう言った。
「じゃ、電源落とすぞ」
「はい、よろしくお願いします」
朱鷺光は、PCに向き直りつつ、ファイの返事を待ってから、言う。
「コムスター、やってくれ」
「了解、プロトコル調停完了、パーソナルレター『R-3』確認、対象の主演算システムシャットダウン実行」
朱鷺光の言葉に答え、コムスターが声でそう告げてきた。
ファイの電源が落ち、液晶感応被膜から生きた人間のような瑞々しさがなくなり、表皮がゴムのようになっていく。
コンコン、と朱鷺光の作業部屋の扉がノックされる。
「どうぞー」
朱鷺光が答える声を出すと、扉を開けて、真帆子が室内に入ってくる。
「このポケットWi-fi、転送速度が落ちてきてるみたいなんですけど……って」
真帆子は、自分の作業用に朱鷺光から駆りているポケットWi-fiのルータを手に、入ってきていた。
当然、左文字家にはフレッツ光のWeb回線が引かれているが、状況が状況だけに、朱鷺光のサーバ群と同じ回線を使わないほうが良いだろうということで、本来朱鷺光が出先で使うそれを、真帆子に貸してあった。
その転送速度に不調を感じたので、真帆子は朱鷺光にそれを相談に来たのだったが……
「はぁ、何がしっかりやるから大丈夫なんですか」
真帆子は、室内の光景を見て、頭を抱えるようにし、ため息をつくようにしつつそう言った。
メンテハッチを開けた状態のファイの傍らで、朱鷺光と弘介はラージサイズのカップラーメンを啜っている。
「ファイがやたらと心配していた理由がよくわかりました」
「心外だなぁ」
真帆子の言葉に、朱鷺光は一旦箸をすすめる手を止めて、そう言い返した。
「それにしても、世界で指折りの金持ちが、なんの抵抗もなくジャンクフードに手を出してるとか意外よね」
真帆子が、カップラーメンの匂いが漂う室内の匂いをかぎながら、そう言った。
「それに、普段の食事もなんか、日本では平均的な家庭のものって感じだし」
真帆子の言葉に、朱鷺光は藪睨みするような視線を向けつつ、その時口に運んでいた麺をすすってから、
「毎日のようにフルコースや満漢全席なんか食ってられるか。第一それこそ身体壊すわ」
と、そう言った。
「ま、意外に庶民的ってのは俺も付き合い始めた頃から思ってたけどね」
弘介が苦笑しながら言う。
「クルマも親父さんが公用でも使うレジェンド以外小さいクルマばっかりだし」
「家族全員でかいクルマ好きじゃないんだからしょうがないだろ」
弘介の言葉に、朱鷺光は眉を歪ませながら言う。
「ホントはレジェンドだって、親父もMTがあるクルマの方が良いんだけど、会社の手前仕方なく乗ってんだ。まぁ、他にサーキットで遊ぶ用のアルトワークスも持ってるけどな」
「あのクラスのクルマじゃないと体面がつかないってのはわかるけど、なんでホンダなんですか? レクサスや日産じゃなくて?」
朱鷺光の言葉に、真帆子が疑問を持ったかのように目を少し円くして、そう訊ねる。
すると、弘介が苦笑しつつ、親指で朱鷺光を指して、
「ああ、コイツんち基本的にFR買わないから」
と、言った。
「それに、コイツも爽風ちゃんも本革ダメでさ、あのレジェンド、わざわざ特注でファブリックのシート入れてるんだぜ」
「世界有数のお金持ちは、お金の使い方も変わってるのね」
弘介の言葉に、真帆子は少し呆れたような口調でそう言った。
「別に他人に集ってるわけじゃあるまいし、手持ちのカネをどう使おうが勝手だろ」
朱鷺光は、どこかムスッとしたようにして、そう言う。
「ドミンゴだって、あれは中学ン時に憧れて絶対買うって決めて、タマ数少ないの手に入れてレストアとチューンしたんだから」
「世界屈指のお金持ちが、コンパクトカーに?」
朱鷺光が言うと、真帆子が意外そうな声を出した。
「それこそ個人の感性なんだからしょうがないだろ、こう、ビビッと来ちゃったんだよ」
朱鷺光は、ムスッとしたような表情のままでそう言ったのだが、
「…………」
ふと、それを聞いた真帆子が、どこか不思議そうな表情をした。
「どうかした?」
朱鷺光が、それに気づいて訊ねる。
「今まで、あまりに自然すぎて気づいていなかったんだけど……R-Seriesのロボットたちって、そう言う反応するわよね、直感的なと言うか、そんな感じの言動」
「え、あ、まぁ、それは当然あるけど?」
どこか興奮した様子の真帆子に、朱鷺光は少し気圧されるようにしながらそう答えた。
「でも、…………MELONPARKのシステムならわかるわ、元々が人間の思考のコピーなんだから。でも、R.Systemは完全なコンピューターソフトウェアでしょう?」
真帆子は、興奮した様子のまま、一気にまくしたてるようにそう言った。
だが、それを聞いた朱鷺光の方は、
「なんだ、そんなことか……」
と、少し気怠そうに、頭を掻くような仕種をしながら、そう言った。
「そのためのビッグデータによるディープラーニングだろ、それに俺や、すでに稼働しているコムスターと会話することで当然思考パターンにはバイアス、ゆらぎが生じる。そこから自分に興味を惹かれるデータを参照するようになる、それこそ人間と同じだ」
朱鷺光は、つまらなそうな様子で言ってから、
「ま、それを手早くやるために、コイツが要るんだがな」
と、親指を背後で稼働音を立てているメインフレームに向けて、そう言った。
「で、まぁ、思考にバイアスが生じたA.I.は、当然自分の中に抱えているデータの中から特異点を見つけることもできるようになるわな、それがソフトウェア実装のA.I.が“閃き”や“直感的な判断”をするようになる現象ってわけだ」
「なるほどね……いえ、さすが左文字博士は天才って言われるだけのことはあるわね」
朱鷺光の説明に、真帆子はほーっと感心したような声で朱鷺光を見ながらそう言った。
「いや、実はこの事の本質に、俺は自分で気付いたわけじゃないんだけどな」
「え?」
苦笑しながら言う朱鷺光に、真帆子が短く聞き返す声を出す。
「な、コムスター?」
「懐かしい話だな」
朱鷺光の言葉に、コムスターが声でそう応えてきた。
「え、その事に気付いたのは……じゃあ……?」
目をまん円くして、コムスターを稼働させているGSを指差しながら、唖然としたようにする真帆子に対し、朱鷺光は、苦笑気味にニヤニヤと笑っていた。
「さて、じゃあ昔話もしたところで、真帆子さんのポケットWi-fiちょっと見てみるか」
夕刻。
その日、合気道の道場に行っていた爽風は、RG250-Γ Customのシート下のボックスから、複数のビニール袋を取り出し、母屋へと向かっていった。
「ただいまー」
そう言って、居間の卓袱台にビニール袋を置くと、その中に入っていた紙袋などをひとつのビニールにまとめて、別棟の方に向かっていく。
「兄貴ー、それに弘介さんも。ファイがオーバーホールに入るって言うからマック買ってきたけど、いつものでよかったよね?」
ノックもせずに作業部屋の扉を開けて、爽風はビニール袋を差し出すようにしながら、そう言った。
「ああ、うん、俺達は構わねーけど」
朱鷺光はそう言って、少し苦い顔をしながら、横目で視線を真帆子に移した。
「あ、ごめんなさい、真帆子さんの分は居間においてきちゃった」
「それはいいけど」
少し申し訳無さそうにしつつも、特に違和感もなく言う爽風に、真帆子はヤブニラミの笑みを浮かべた。
「ホントにここがあの左文字家の本家なの……」
「?」
メンテナンスデッキに腰掛けるようにしたファイが、左耳の後ろのカバーを開けて、天井から伸びてきているイーサケーブルをカバー内の端子盤に接続する。
「朱鷺光さん、弘介さんも。ちゃんと3食食べてくださいよ」
ファイはメンテナンスデッキに横になる準備をしつつ、そう言った。
「わーかってるよ、心配すんなって」
朱鷺光は、ファイの方を振り返るようにしてそう言いつつ、メインの作業用PCでR.OSにアクセスするためのコンソールアプリを起動する。
「そんなに心配するならさっさと定期整備終わらせちまえばいいのに」
「それもそうなんですけどね」
ファイが横になったその傍らで、ハードウェア整備用の PowerMacintosh 7100/80 AV の前に腰掛けた弘介が、ファイに向かって言う。
すると、ファイは仰向けに横になった状態で、やれやれと言った感じでため息を付くようにそう返した。
「ま、きちんとやるから、そのへんは心配すんなって」
朱鷺光はOA座椅子でPCの方に向かって腰掛けた状態で、上半身でファイの方を振り返る姿勢のまま、そう言った。
「じゃ、電源落とすぞ」
「はい、よろしくお願いします」
朱鷺光は、PCに向き直りつつ、ファイの返事を待ってから、言う。
「コムスター、やってくれ」
「了解、プロトコル調停完了、パーソナルレター『R-3』確認、対象の主演算システムシャットダウン実行」
朱鷺光の言葉に答え、コムスターが声でそう告げてきた。
ファイの電源が落ち、液晶感応被膜から生きた人間のような瑞々しさがなくなり、表皮がゴムのようになっていく。
コンコン、と朱鷺光の作業部屋の扉がノックされる。
「どうぞー」
朱鷺光が答える声を出すと、扉を開けて、真帆子が室内に入ってくる。
「このポケットWi-fi、転送速度が落ちてきてるみたいなんですけど……って」
真帆子は、自分の作業用に朱鷺光から駆りているポケットWi-fiのルータを手に、入ってきていた。
当然、左文字家にはフレッツ光のWeb回線が引かれているが、状況が状況だけに、朱鷺光のサーバ群と同じ回線を使わないほうが良いだろうということで、本来朱鷺光が出先で使うそれを、真帆子に貸してあった。
その転送速度に不調を感じたので、真帆子は朱鷺光にそれを相談に来たのだったが……
「はぁ、何がしっかりやるから大丈夫なんですか」
真帆子は、室内の光景を見て、頭を抱えるようにし、ため息をつくようにしつつそう言った。
メンテハッチを開けた状態のファイの傍らで、朱鷺光と弘介はラージサイズのカップラーメンを啜っている。
「ファイがやたらと心配していた理由がよくわかりました」
「心外だなぁ」
真帆子の言葉に、朱鷺光は一旦箸をすすめる手を止めて、そう言い返した。
「それにしても、世界で指折りの金持ちが、なんの抵抗もなくジャンクフードに手を出してるとか意外よね」
真帆子が、カップラーメンの匂いが漂う室内の匂いをかぎながら、そう言った。
「それに、普段の食事もなんか、日本では平均的な家庭のものって感じだし」
真帆子の言葉に、朱鷺光は藪睨みするような視線を向けつつ、その時口に運んでいた麺をすすってから、
「毎日のようにフルコースや満漢全席なんか食ってられるか。第一それこそ身体壊すわ」
と、そう言った。
「ま、意外に庶民的ってのは俺も付き合い始めた頃から思ってたけどね」
弘介が苦笑しながら言う。
「クルマも親父さんが公用でも使うレジェンド以外小さいクルマばっかりだし」
「家族全員でかいクルマ好きじゃないんだからしょうがないだろ」
弘介の言葉に、朱鷺光は眉を歪ませながら言う。
「ホントはレジェンドだって、親父もMTがあるクルマの方が良いんだけど、会社の手前仕方なく乗ってんだ。まぁ、他にサーキットで遊ぶ用のアルトワークスも持ってるけどな」
「あのクラスのクルマじゃないと体面がつかないってのはわかるけど、なんでホンダなんですか? レクサスや日産じゃなくて?」
朱鷺光の言葉に、真帆子が疑問を持ったかのように目を少し円くして、そう訊ねる。
すると、弘介が苦笑しつつ、親指で朱鷺光を指して、
「ああ、コイツんち基本的にFR買わないから」
と、言った。
「それに、コイツも爽風ちゃんも本革ダメでさ、あのレジェンド、わざわざ特注でファブリックのシート入れてるんだぜ」
「世界有数のお金持ちは、お金の使い方も変わってるのね」
弘介の言葉に、真帆子は少し呆れたような口調でそう言った。
「別に他人に集ってるわけじゃあるまいし、手持ちのカネをどう使おうが勝手だろ」
朱鷺光は、どこかムスッとしたようにして、そう言う。
「ドミンゴだって、あれは中学ン時に憧れて絶対買うって決めて、タマ数少ないの手に入れてレストアとチューンしたんだから」
「世界屈指のお金持ちが、コンパクトカーに?」
朱鷺光が言うと、真帆子が意外そうな声を出した。
「それこそ個人の感性なんだからしょうがないだろ、こう、ビビッと来ちゃったんだよ」
朱鷺光は、ムスッとしたような表情のままでそう言ったのだが、
「…………」
ふと、それを聞いた真帆子が、どこか不思議そうな表情をした。
「どうかした?」
朱鷺光が、それに気づいて訊ねる。
「今まで、あまりに自然すぎて気づいていなかったんだけど……R-Seriesのロボットたちって、そう言う反応するわよね、直感的なと言うか、そんな感じの言動」
「え、あ、まぁ、それは当然あるけど?」
どこか興奮した様子の真帆子に、朱鷺光は少し気圧されるようにしながらそう答えた。
「でも、…………MELONPARKのシステムならわかるわ、元々が人間の思考のコピーなんだから。でも、R.Systemは完全なコンピューターソフトウェアでしょう?」
真帆子は、興奮した様子のまま、一気にまくしたてるようにそう言った。
だが、それを聞いた朱鷺光の方は、
「なんだ、そんなことか……」
と、少し気怠そうに、頭を掻くような仕種をしながら、そう言った。
「そのためのビッグデータによるディープラーニングだろ、それに俺や、すでに稼働しているコムスターと会話することで当然思考パターンにはバイアス、ゆらぎが生じる。そこから自分に興味を惹かれるデータを参照するようになる、それこそ人間と同じだ」
朱鷺光は、つまらなそうな様子で言ってから、
「ま、それを手早くやるために、コイツが要るんだがな」
と、親指を背後で稼働音を立てているメインフレームに向けて、そう言った。
「で、まぁ、思考にバイアスが生じたA.I.は、当然自分の中に抱えているデータの中から特異点を見つけることもできるようになるわな、それがソフトウェア実装のA.I.が“閃き”や“直感的な判断”をするようになる現象ってわけだ」
「なるほどね……いえ、さすが左文字博士は天才って言われるだけのことはあるわね」
朱鷺光の説明に、真帆子はほーっと感心したような声で朱鷺光を見ながらそう言った。
「いや、実はこの事の本質に、俺は自分で気付いたわけじゃないんだけどな」
「え?」
苦笑しながら言う朱鷺光に、真帆子が短く聞き返す声を出す。
「な、コムスター?」
「懐かしい話だな」
朱鷺光の言葉に、コムスターが声でそう応えてきた。
「え、その事に気付いたのは……じゃあ……?」
目をまん円くして、コムスターを稼働させているGSを指差しながら、唖然としたようにする真帆子に対し、朱鷺光は、苦笑気味にニヤニヤと笑っていた。
「さて、じゃあ昔話もしたところで、真帆子さんのポケットWi-fiちょっと見てみるか」
夕刻。
その日、合気道の道場に行っていた爽風は、RG250-Γ Customのシート下のボックスから、複数のビニール袋を取り出し、母屋へと向かっていった。
「ただいまー」
そう言って、居間の卓袱台にビニール袋を置くと、その中に入っていた紙袋などをひとつのビニールにまとめて、別棟の方に向かっていく。
「兄貴ー、それに弘介さんも。ファイがオーバーホールに入るって言うからマック買ってきたけど、いつものでよかったよね?」
ノックもせずに作業部屋の扉を開けて、爽風はビニール袋を差し出すようにしながら、そう言った。
「ああ、うん、俺達は構わねーけど」
朱鷺光はそう言って、少し苦い顔をしながら、横目で視線を真帆子に移した。
「あ、ごめんなさい、真帆子さんの分は居間においてきちゃった」
「それはいいけど」
少し申し訳無さそうにしつつも、特に違和感もなく言う爽風に、真帆子はヤブニラミの笑みを浮かべた。
「ホントにここがあの左文字家の本家なの……」
「?」
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