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第29話 世は全て事もなし。
Chapter-59
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「行くぞ、ミーラ!」
「はい!」
俺の言葉に反応しつつ、俺とミーラで抱き合う形になる。
別にふざけてるわけじゃねーぞ。
「ソーリング・ウィング!」
俺はミーラを抱えて飛び上がり、放物線を描くようにして、そこへ向かっていく。
「ひぃぃっ、やめろっ、こっちに来るなっ……!!」
「アンタが呼び出したんでしょーがっ!」
そこでは、恐慌状態で腰まで抜かしているベイリーのところまで、キャロが迫っていたところだった。
そこまでの兵士は、逃げ出したか、ドラゴンに蹴散らされたか、まぁフツーは1個中隊程度じゃどうしよーもねぇもんな。
「ミーラ、連発させちまってるけど大丈夫か?」
「はい、まだ保ちます!」
俺が声をかけると、ミーラは多少息を荒くしながらも、力強くそう言った。
「グローリー・グレート・ウォール!!」
ドラゴンが、ベイリーに迫るキャロに、そこへ翔んできた俺とミーラに向かって、ブレスを吐こうとしたところで、ミーラが一瞬早く防壁を張る。
ドラゴンのブレスが、散らされていく。
「ひぃぃぃっ」
ミーラの防壁に守られながらも、ベイリーは頭を抱えてうずくまっていた。
ああ、我が兄ながらみっともない情けない。
「防壁解きます、今!」
「ギガ・バレット!!」
ミーラの合図とともに、俺はドラゴンの腹部めがけて、爆炎弾を放つ。
それは、ドラゴンの柔らかい腹部を灼いた。
が、流石に、ドラゴンは一瞬怯んだものの、動きは鈍っていない。
姉弟子との協力攻撃じゃねぇと、やっぱこのあたりが限界か。
「こいつ……こいつ! こっちだ、アルヴィンをやれ!」
ベイリーが、俺達の後ろ、誘竜石に寄りかかるようにしてへたり込みながら、ソウリュウジョウとか言うのを、ドラゴンに向ける。
カチ、カチと、なんか随分久しぶりに聞く音を聞いた。前世での押しボタンスイッチのメカニカルな音だ。
だが、ドラゴンは、ベイリーの言葉には従わなかった。
腕を振り上げて飛びかかってくるドラゴンに対して、俺達が左右に避けると、ドラゴンはベイリーに向かって一直線に飛びかかっていった。
なんだ? あのアイテムの効力でも切れたのか?
「ひぃぃぃーっ!」
ガィン!!
「ぐぅ、ぅ」
ベイリーを叩き潰そうとするかのドラゴンの一撃を、ミーラが、低い唸り声を上げながら、盾で受け止めていた。
流石に、ミーラの性格からして、見捨てることはできなかったか。
「キャロ!」
「うん!」
俺が呼びかけると、キャロは合点承知、と言った感じで飛び出す。
「アイシクルエッジ・シャープネス!!」
俺がキャロの槍に氷の斬撃魔法を纏わせると、キャロはその槍の穂先で、ドラゴンの腹部を深く縦に斬り裂いた。
「ギャォオォォォン」
ドラゴンは、断末魔の悲鳴を上げながら、仰向けになるように倒れ込んでいった。
「サンダー・ボルト!」
トドメとばかりに、その頭部に雷撃魔法を撃ち込む。
「ぐぁっ!」
俺が一瞬気を抜いた瞬間、俺の背後でくぐもった声がした。
振り返ると、男が1人、倒れている。
ブレストプレートは着けているが、武器らしい武器はもっていない。──いや、その手に、戦闘魔導師がよく使うショートワンドが握られていた。
俺を攻撃しようとしていたところを、姉弟子が狙撃したらしい。
先程、ベイリーと言い争っていた魔導師とは別の人間だ。
他にも魔導師がいたのか。
そうか、さっき姉弟子がベイリーを狙撃しようとした時、シールドを張ったのはこいつだな。
「さて、兄上、ここからどうなさるおつもりですかな?」
俺は、ベイリーの方を向くと、意識して意地悪い笑みを作り、竦み上がってへたり込んだままのベイリーに、そう話しかける。
「ひ…………!」
ベイリーは悲鳴のような高い声を短く出すのがやっとだった。
しかも股間からなんつーか、滴っていた。
「お前たちも、その気になればいつでも吹き飛ばせると思っておくんだな」
姉弟子が、パキッ、と指を鳴らし、右手に炎を呼び出しながら、ベイリーの部下たちの兵士を睨みつけつつ、そう言った。
兵士達も、戦意喪失と言った感じで、完全に竦み上がってしまっている。ベイリーほどの痴態を晒しているものは、いないようだったが。
「ま、待て、私はただ言われてやっただけなんだ……!」
この期に及んでそんな言い訳か。
ほんと小物だな、コイツ。
「じゃあ、誰の差し金で?」
「それは……」
俺が問いただすと、ベイリーは一瞬、口籠る。
すると。
チンッ
「ひっ、言う、言うから命だけは助けてくれ!!」
いつの間にか俺の横に来ていたエミが、鞘に収めていた剣の鍔を鳴らした。
その態度にベイリーはビクついて、慌てた口調で言ってくる。
「ちょ、直接私にこの話を持ってきたのは、ミルワード、マイルズ・ガスリー・ミルワードだ!」
「誰ですかそれは」
聞き覚えのない名前に、俺は、緊張感のない表情になりながら、ベイリーに問い返す。
「ミルズ伯爵の陪臣で、軍務卿の実務補佐をしていた人間だ」
「! ミルズ元軍務卿の……」
俺は、今度は聞き覚えのある名前に行きつき、フームと鼻を鳴らすような声を出す。
顎を抱えるようにして、少し考えた。
「しかし、ミルズ伯爵は自ら軍務卿の座を降りたはず。その陪臣に持ち込まれた話を信用して、こんな騒ぎをおっぱじめたんですか? 南方の爵位持ちが?」
「そ、それに関しては、く、詳しくは聞かされていないが」
ベイリーはよほど怯えてしまっているのだろう、もうこちらは構えていないというのに、どもった声で言う。
「帝国中央の古参貴族の多数に顔が利く、後ろ盾があると言っていた!」
「そんなもんを信用したんですか」
「ただ言われただけなら信用はしない。だがこれだけの物を用意してくれたんだ」
俺が呆れて問い返す声に、ベイリーは誘竜石やソウリュウジョウを見せるようにしながら、そう言った。
「あ、どのみちこれ、あると厄介だな。エミ、やっちゃってくれるか?」
「了解」
俺が言うと、エミはずいっと1歩前に出て、剣の柄に手をかける。
「ひ────」
「退いてて」
怯えるベイリーに、エミが、静かに、しかしはっきり言うと、ベイリーは抜けた腰を引きずるようにして誘竜石の正面から退いた。
エミは剣を抜き、構えると、
「アクアエッジ・シャープネス」
自分でそう唱えると、ウォーターカッターを刃に纏った剣で、誘竜石を、ズバッ、と真っ二つに斬ってしまった。
「またつまらぬものを斬ってしまった」
…………ん? 俺、そんな事教えたっけ?
「ねぇアルヴィン、こんなドラゴン関係の古代遺物を2つも持ってこれるような相手って」
「うん……────」
キャロに言われるまでもない、それに、帝国中央の古参貴族に顔が利くと来たもんだ。
誰のことかは、だいたい想像に難くないが……
──※─※─※──
「やはりベイリー・オズボーン・バックエショフは失敗したか」
2人の、剣を携えた兵士を伴った魔導師の報告に、元アドラス中央聖教会神官長、ハワード・エリソン・シーガートは、帝国西方の別荘の中で、それは想定通りだと言わんばかりにそう言った。
「まぁいい、火種はいくらでもある。別の神輿を稼ぐまでよ」
「いいえ、次はありませぬ」
シーガート元神官長はしたり顔でそう言ったが、報告に来たはずの魔導師は、低い声でそう言った。
「え?」
室内にいた、孫娘のカトリーナが、その気配に気づいて視線を向けると、兵士が剣で、祖父の胸を貫いているのが目に入った。
「あ……え……!? あ……」
「バカ……な……なぜ……」
カトリーナは立ち上がり、そのまま、頭を抱えるようにして立ち尽くす。
シーガート元神官長は、最期にそう声に出し、そのまま吐血して、くたりと絶命した。
「あなた達は……なんてことを……!! これでは……」
「皇帝陛下の御意志は固く、最有力領主3家、それに武家のローチ伯もついておられる。なにより、ドラゴンを操る道具は失われ、そもそもドラゴンを以てしてもアルヴィン・バックエショフの一行には対抗できない」
魔導師が説明する間、シーガート元神官長を刺殺した方とは別のもう1人の兵士が、カトリーナに迫る。
「ここまで来ては、南方正義連帯の領主も皇帝陛下に下るしか無いが、このままでは領主一同が処罰を下されるのは必至。となれば、首謀者たるエリソン・シーガート侯爵の首級を以て赦しを請わざるを得まいよ」
困惑したように言うカトリーナに対し、魔導師はそう言った。
「くっ……」
カトリーナは、部屋の隅に追い詰められつつあったが、魔導師の説明を聞かされると、逆に自ら、隠し持っていた短剣を取り出し、自らの喉元に運ぼうとした。
だが、カトリーナが自決を図ろうとしたその瞬間、迫っていた兵士は、カトリーナの手からその短剣をはたき落とした。
「潔いのは良いことだが、お嬢様、あなたには生きていてこその価値があるのですよ。そう、貴女ほど美しくてきれいな女性ならね……」
「はい!」
俺の言葉に反応しつつ、俺とミーラで抱き合う形になる。
別にふざけてるわけじゃねーぞ。
「ソーリング・ウィング!」
俺はミーラを抱えて飛び上がり、放物線を描くようにして、そこへ向かっていく。
「ひぃぃっ、やめろっ、こっちに来るなっ……!!」
「アンタが呼び出したんでしょーがっ!」
そこでは、恐慌状態で腰まで抜かしているベイリーのところまで、キャロが迫っていたところだった。
そこまでの兵士は、逃げ出したか、ドラゴンに蹴散らされたか、まぁフツーは1個中隊程度じゃどうしよーもねぇもんな。
「ミーラ、連発させちまってるけど大丈夫か?」
「はい、まだ保ちます!」
俺が声をかけると、ミーラは多少息を荒くしながらも、力強くそう言った。
「グローリー・グレート・ウォール!!」
ドラゴンが、ベイリーに迫るキャロに、そこへ翔んできた俺とミーラに向かって、ブレスを吐こうとしたところで、ミーラが一瞬早く防壁を張る。
ドラゴンのブレスが、散らされていく。
「ひぃぃぃっ」
ミーラの防壁に守られながらも、ベイリーは頭を抱えてうずくまっていた。
ああ、我が兄ながらみっともない情けない。
「防壁解きます、今!」
「ギガ・バレット!!」
ミーラの合図とともに、俺はドラゴンの腹部めがけて、爆炎弾を放つ。
それは、ドラゴンの柔らかい腹部を灼いた。
が、流石に、ドラゴンは一瞬怯んだものの、動きは鈍っていない。
姉弟子との協力攻撃じゃねぇと、やっぱこのあたりが限界か。
「こいつ……こいつ! こっちだ、アルヴィンをやれ!」
ベイリーが、俺達の後ろ、誘竜石に寄りかかるようにしてへたり込みながら、ソウリュウジョウとか言うのを、ドラゴンに向ける。
カチ、カチと、なんか随分久しぶりに聞く音を聞いた。前世での押しボタンスイッチのメカニカルな音だ。
だが、ドラゴンは、ベイリーの言葉には従わなかった。
腕を振り上げて飛びかかってくるドラゴンに対して、俺達が左右に避けると、ドラゴンはベイリーに向かって一直線に飛びかかっていった。
なんだ? あのアイテムの効力でも切れたのか?
「ひぃぃぃーっ!」
ガィン!!
「ぐぅ、ぅ」
ベイリーを叩き潰そうとするかのドラゴンの一撃を、ミーラが、低い唸り声を上げながら、盾で受け止めていた。
流石に、ミーラの性格からして、見捨てることはできなかったか。
「キャロ!」
「うん!」
俺が呼びかけると、キャロは合点承知、と言った感じで飛び出す。
「アイシクルエッジ・シャープネス!!」
俺がキャロの槍に氷の斬撃魔法を纏わせると、キャロはその槍の穂先で、ドラゴンの腹部を深く縦に斬り裂いた。
「ギャォオォォォン」
ドラゴンは、断末魔の悲鳴を上げながら、仰向けになるように倒れ込んでいった。
「サンダー・ボルト!」
トドメとばかりに、その頭部に雷撃魔法を撃ち込む。
「ぐぁっ!」
俺が一瞬気を抜いた瞬間、俺の背後でくぐもった声がした。
振り返ると、男が1人、倒れている。
ブレストプレートは着けているが、武器らしい武器はもっていない。──いや、その手に、戦闘魔導師がよく使うショートワンドが握られていた。
俺を攻撃しようとしていたところを、姉弟子が狙撃したらしい。
先程、ベイリーと言い争っていた魔導師とは別の人間だ。
他にも魔導師がいたのか。
そうか、さっき姉弟子がベイリーを狙撃しようとした時、シールドを張ったのはこいつだな。
「さて、兄上、ここからどうなさるおつもりですかな?」
俺は、ベイリーの方を向くと、意識して意地悪い笑みを作り、竦み上がってへたり込んだままのベイリーに、そう話しかける。
「ひ…………!」
ベイリーは悲鳴のような高い声を短く出すのがやっとだった。
しかも股間からなんつーか、滴っていた。
「お前たちも、その気になればいつでも吹き飛ばせると思っておくんだな」
姉弟子が、パキッ、と指を鳴らし、右手に炎を呼び出しながら、ベイリーの部下たちの兵士を睨みつけつつ、そう言った。
兵士達も、戦意喪失と言った感じで、完全に竦み上がってしまっている。ベイリーほどの痴態を晒しているものは、いないようだったが。
「ま、待て、私はただ言われてやっただけなんだ……!」
この期に及んでそんな言い訳か。
ほんと小物だな、コイツ。
「じゃあ、誰の差し金で?」
「それは……」
俺が問いただすと、ベイリーは一瞬、口籠る。
すると。
チンッ
「ひっ、言う、言うから命だけは助けてくれ!!」
いつの間にか俺の横に来ていたエミが、鞘に収めていた剣の鍔を鳴らした。
その態度にベイリーはビクついて、慌てた口調で言ってくる。
「ちょ、直接私にこの話を持ってきたのは、ミルワード、マイルズ・ガスリー・ミルワードだ!」
「誰ですかそれは」
聞き覚えのない名前に、俺は、緊張感のない表情になりながら、ベイリーに問い返す。
「ミルズ伯爵の陪臣で、軍務卿の実務補佐をしていた人間だ」
「! ミルズ元軍務卿の……」
俺は、今度は聞き覚えのある名前に行きつき、フームと鼻を鳴らすような声を出す。
顎を抱えるようにして、少し考えた。
「しかし、ミルズ伯爵は自ら軍務卿の座を降りたはず。その陪臣に持ち込まれた話を信用して、こんな騒ぎをおっぱじめたんですか? 南方の爵位持ちが?」
「そ、それに関しては、く、詳しくは聞かされていないが」
ベイリーはよほど怯えてしまっているのだろう、もうこちらは構えていないというのに、どもった声で言う。
「帝国中央の古参貴族の多数に顔が利く、後ろ盾があると言っていた!」
「そんなもんを信用したんですか」
「ただ言われただけなら信用はしない。だがこれだけの物を用意してくれたんだ」
俺が呆れて問い返す声に、ベイリーは誘竜石やソウリュウジョウを見せるようにしながら、そう言った。
「あ、どのみちこれ、あると厄介だな。エミ、やっちゃってくれるか?」
「了解」
俺が言うと、エミはずいっと1歩前に出て、剣の柄に手をかける。
「ひ────」
「退いてて」
怯えるベイリーに、エミが、静かに、しかしはっきり言うと、ベイリーは抜けた腰を引きずるようにして誘竜石の正面から退いた。
エミは剣を抜き、構えると、
「アクアエッジ・シャープネス」
自分でそう唱えると、ウォーターカッターを刃に纏った剣で、誘竜石を、ズバッ、と真っ二つに斬ってしまった。
「またつまらぬものを斬ってしまった」
…………ん? 俺、そんな事教えたっけ?
「ねぇアルヴィン、こんなドラゴン関係の古代遺物を2つも持ってこれるような相手って」
「うん……────」
キャロに言われるまでもない、それに、帝国中央の古参貴族に顔が利くと来たもんだ。
誰のことかは、だいたい想像に難くないが……
──※─※─※──
「やはりベイリー・オズボーン・バックエショフは失敗したか」
2人の、剣を携えた兵士を伴った魔導師の報告に、元アドラス中央聖教会神官長、ハワード・エリソン・シーガートは、帝国西方の別荘の中で、それは想定通りだと言わんばかりにそう言った。
「まぁいい、火種はいくらでもある。別の神輿を稼ぐまでよ」
「いいえ、次はありませぬ」
シーガート元神官長はしたり顔でそう言ったが、報告に来たはずの魔導師は、低い声でそう言った。
「え?」
室内にいた、孫娘のカトリーナが、その気配に気づいて視線を向けると、兵士が剣で、祖父の胸を貫いているのが目に入った。
「あ……え……!? あ……」
「バカ……な……なぜ……」
カトリーナは立ち上がり、そのまま、頭を抱えるようにして立ち尽くす。
シーガート元神官長は、最期にそう声に出し、そのまま吐血して、くたりと絶命した。
「あなた達は……なんてことを……!! これでは……」
「皇帝陛下の御意志は固く、最有力領主3家、それに武家のローチ伯もついておられる。なにより、ドラゴンを操る道具は失われ、そもそもドラゴンを以てしてもアルヴィン・バックエショフの一行には対抗できない」
魔導師が説明する間、シーガート元神官長を刺殺した方とは別のもう1人の兵士が、カトリーナに迫る。
「ここまで来ては、南方正義連帯の領主も皇帝陛下に下るしか無いが、このままでは領主一同が処罰を下されるのは必至。となれば、首謀者たるエリソン・シーガート侯爵の首級を以て赦しを請わざるを得まいよ」
困惑したように言うカトリーナに対し、魔導師はそう言った。
「くっ……」
カトリーナは、部屋の隅に追い詰められつつあったが、魔導師の説明を聞かされると、逆に自ら、隠し持っていた短剣を取り出し、自らの喉元に運ぼうとした。
だが、カトリーナが自決を図ろうとしたその瞬間、迫っていた兵士は、カトリーナの手からその短剣をはたき落とした。
「潔いのは良いことだが、お嬢様、あなたには生きていてこその価値があるのですよ。そう、貴女ほど美しくてきれいな女性ならね……」
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