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第28話 敵の呼び出すドラゴンと対峙する。
Chapter-56
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「何、マイケル達の一団が後退しただと!?」
南方正義連帯軍・本陣。
その報告を受けるや、ベイリーはわかりやすく喜んだような顔になって、指揮官席から立ち上がった。
「はっ、斥候からの伝書によりますと、ブリュサンメル上級伯の兵団の第一陣と合流しているとの事でございます」
伝書の内容を報告に来た兵士は、膝を折った姿勢のまま、そう声を上げた。
「こちらがドラゴンを自在に呼び出し操れると踏んで、臆したのでございましょう」
ベイリーの傍らに控えていたミルワードが、ほくそ笑むような様子でそう言った。
「ふむ、流石にマイケルでも一度に複数のドラゴンと対峙することはできないと見えるな」
ベイリーも、どこか愉快そうな笑みを浮かべながら言う。
「ふむ、軍師殿。私を今から前線まで運ぶことはできるか?」
「はっ?」
ベイリーの言葉に、ミルワードはどこか間の抜けた様な声を出してしまった。
「ベイリー殿が、直々に出陣なさるということですか?」
「無理か?」
驚いたような表情で聞き返すミルワードに対し、ベイリーはどこか不敵に笑ったまま、逆に聞き返すように短く言った。
「本陣におります魔導師を動員すれば、不可能ではありませぬが、宜しいのですか? ブリュサンメル上級伯の兵団と直接対峙することになるのですぞ」
ミルワードは、信じられない、と言った様子で聞き返す。
「構わぬ。ブリュサンメル上級伯がどれほどの兵力を送り込んできていたとしても、ドラゴンを数頭も呼び出されれば到底対抗できるものではあるまい」
「確かに、それはその通りでございますが……」
愉快そうに笑って言うベイリーに対し、ミルワードは少し困惑気な言葉を返す。
「それに、だ。このまま対峙することになるのであれば、ブリュサンメル上級伯とも、マイケル達叛逆勢力とも、力関係でこちらが上であることを示すいい機会ではないか」
「それは、その通りでございますが……」
ベイリーの言葉に、ミルワードが言葉尻を濁しつつも肯定すると、
「ならば、だ。その場に南方正義連帯の盟主たる私が陣頭で指揮を執るべきであろう、そうしてこそ我々の力を示すことができるのではないか?」
と、ベイリーは、得意気な表情でそう言った。
「確かにそれはあるかも知れませぬが……」
なおも、少し困惑したように言葉尻を濁すミルワードに対し、ベイリーは更に、
「それに、マイケルは我が弟。ならば、むしろこの手で叛逆者となった弟を討つのが、世の筋というもの、違うか?」
「ベイリー様が、直接、アルヴィン・バックエショフをですか」
「そうだ。あの、躁竜杖とやらは、魔導師でなくとも使えるのだろう?」
訊ねるようなミルワードの言葉に、ベイリーはそう訊き返した。
「成程……それであれば、我々の力を示すいい機会でもあるかも知れませんな」
「そうだろう」
ミルワードの、しかしどこか乗り気でない様子での言葉に対し、ベイリーは、得意気な様子のままで、カッカッと笑うようにそう言った。
「魔導師に私の出立の準備をさせよ!」
「はっ」
ベイリーはそう命令し、ミルワードはそれに従う声を発した。
とは言うものの……──
──まぁ、いいか。こいつの思惑通りになればそれで良し、よしんば返り討ちにあったとしても、担ぐ神輿は他にいくらでもいる……
──※─※─※──
ブリュサンメル兵団の歩兵部隊は、ひとまず、北側の最後の宿場町、その南側に陣を展開していた。
実は、ここからほんの少し南が、数日前に俺達がドラゴンと対峙した場所だ。彼らは、そこまで追いついてきたというわけだ。
俺達は、そこまで引き返してきた形で、兵団と合流した。
兵団は、ここから森林・山道地帯へと進軍するための部隊を編成しているところだったが、俺達が引き返してきたと知ると、その事を知った上級兵士長が、俺達に挨拶してきた。
「アルヴィン・バックエショフ卿、それにシャーロット・キャロッサ卿と、お仲間の方々ですね」
「ええ、まぁ」
俺は、思わず苦笑して、少し照れくさくなってもしまう。
実際には、仲間と言うか、キャロは俺の正妻だし、エミとミーラは序列夫人。ジャックは、姉弟子の公婿、と、単なる仲間以上の関係なのだが。
まぁでも、別に言われた事を否定するような関係というわけでもない。
「あっ、失礼しました、自分は、バーナード・へガティ1等上級兵士長であります」
はっと気付いたように、声をかけてきた兵士長──バーナードは、直立不動の姿勢になって、俺達に向かって敬礼した。
「え、あ、いや、そうしゃちこばらないでください。我々は非正規部隊もいいところですから……」
「しかし……」
俺が、慌てて手を振りながら言うが、バーナード兵士長は、そう言って敬礼をやめない。
「アルヴィン」
姉弟子が、肘で俺の脇腹をつついてくる。
ちらっ、と姉弟子を見ると、それほどビシッとはしていないが、返礼の姿勢をとっていた。
「あっ」
俺は慌てて、姉弟子に倣って返礼の姿勢を取る。
そこでようやく、バーナード兵士長は緊張の様子を解いてくれた。
「それで、皆さんがここまで引き返してきたということは、敵になにか動きでもあるということですか?」
「そう……ですね。こちらの兵団を相手にしようとするには小規模すぎる集団が、こちらに向かってきているのは確実なんですが……」
緊張は解いたとは言え、あくまで真剣な表情で訊ねてくるバーナード兵士長に対し、俺は少し決まりが悪そうな感じを受けつつ、困惑気になってしまいながらそう答えた。
「それが返って、不穏なものを感じる、と?」
「ええ、そうです」
「魔法で探知できないのですか?」
俺が答えると、バーナード兵士長はさらにそう返してきた。
まぁ、魔法に造詣のない人間なら、そう言う疑問も湧いてくるわな。
「残念ながら……私や姉弟子、いやシャーロットの使える範囲では、相手が存在することは分かっても、何をやっているかまではわからないんですよ」
「そうですか……」
俺が、困ったような表情になってしまいながら言うと、バーナード兵士長もなにか考え事をするように、そう言った。
「それで、その、偵察用の気球は用意していますか?」
「!」
俺が訊ねると、バーナード兵士長もハッとしたようになった。
「成程、それで相手の様子を伺おうと。それで我々と合流したわけですね」
「はい、ちょっとお粗末な話ではあるんですが」
納得したと言った様子のバーナード兵士長の言葉に、俺は少し決まり悪そうにしながら言う。
「いえ、相手の兵力を把握することは兵法の最優先事項ですからな」
バーナード兵士長は、真剣な表情でそう言った。
「持ってきているんですね?」
「はい。山岳越えは厳しいと考えていたのですが、こちらに敵兵力を引き込んで戦うことも見越しまして。望遠鏡も、高倍率のものを持ってきております」
俺が問いかけると、バーナード兵士長は、俺にそう言ってから、
「おい」
と、傍らにいた伝令係の兵士に声をかける。
「気球部隊に準備を始めるように伝えてくれ。いつでも使えるようにと」
「了解です、気球部隊に準備開始、いつでも使えるように」
伝令係の兵士は、バーナード兵士長の言葉を復唱して、敬礼してから、踵を返して本陣の天幕から出ていった。
「さて、蛇が出るか何が出るか、おっと、もう竜は出ていたんだったな」
「姉弟子、冗談言ってる場合じゃないです」
何故か面白そうに言う姉弟子に、俺は少し呆れてしまいながらそう言った。
南方正義連帯軍・本陣。
その報告を受けるや、ベイリーはわかりやすく喜んだような顔になって、指揮官席から立ち上がった。
「はっ、斥候からの伝書によりますと、ブリュサンメル上級伯の兵団の第一陣と合流しているとの事でございます」
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「ふむ、流石にマイケルでも一度に複数のドラゴンと対峙することはできないと見えるな」
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「ふむ、軍師殿。私を今から前線まで運ぶことはできるか?」
「はっ?」
ベイリーの言葉に、ミルワードはどこか間の抜けた様な声を出してしまった。
「ベイリー殿が、直々に出陣なさるということですか?」
「無理か?」
驚いたような表情で聞き返すミルワードに対し、ベイリーはどこか不敵に笑ったまま、逆に聞き返すように短く言った。
「本陣におります魔導師を動員すれば、不可能ではありませぬが、宜しいのですか? ブリュサンメル上級伯の兵団と直接対峙することになるのですぞ」
ミルワードは、信じられない、と言った様子で聞き返す。
「構わぬ。ブリュサンメル上級伯がどれほどの兵力を送り込んできていたとしても、ドラゴンを数頭も呼び出されれば到底対抗できるものではあるまい」
「確かに、それはその通りでございますが……」
愉快そうに笑って言うベイリーに対し、ミルワードは少し困惑気な言葉を返す。
「それに、だ。このまま対峙することになるのであれば、ブリュサンメル上級伯とも、マイケル達叛逆勢力とも、力関係でこちらが上であることを示すいい機会ではないか」
「それは、その通りでございますが……」
ベイリーの言葉に、ミルワードが言葉尻を濁しつつも肯定すると、
「ならば、だ。その場に南方正義連帯の盟主たる私が陣頭で指揮を執るべきであろう、そうしてこそ我々の力を示すことができるのではないか?」
と、ベイリーは、得意気な表情でそう言った。
「確かにそれはあるかも知れませぬが……」
なおも、少し困惑したように言葉尻を濁すミルワードに対し、ベイリーは更に、
「それに、マイケルは我が弟。ならば、むしろこの手で叛逆者となった弟を討つのが、世の筋というもの、違うか?」
「ベイリー様が、直接、アルヴィン・バックエショフをですか」
「そうだ。あの、躁竜杖とやらは、魔導師でなくとも使えるのだろう?」
訊ねるようなミルワードの言葉に、ベイリーはそう訊き返した。
「成程……それであれば、我々の力を示すいい機会でもあるかも知れませんな」
「そうだろう」
ミルワードの、しかしどこか乗り気でない様子での言葉に対し、ベイリーは、得意気な様子のままで、カッカッと笑うようにそう言った。
「魔導師に私の出立の準備をさせよ!」
「はっ」
ベイリーはそう命令し、ミルワードはそれに従う声を発した。
とは言うものの……──
──まぁ、いいか。こいつの思惑通りになればそれで良し、よしんば返り討ちにあったとしても、担ぐ神輿は他にいくらでもいる……
──※─※─※──
ブリュサンメル兵団の歩兵部隊は、ひとまず、北側の最後の宿場町、その南側に陣を展開していた。
実は、ここからほんの少し南が、数日前に俺達がドラゴンと対峙した場所だ。彼らは、そこまで追いついてきたというわけだ。
俺達は、そこまで引き返してきた形で、兵団と合流した。
兵団は、ここから森林・山道地帯へと進軍するための部隊を編成しているところだったが、俺達が引き返してきたと知ると、その事を知った上級兵士長が、俺達に挨拶してきた。
「アルヴィン・バックエショフ卿、それにシャーロット・キャロッサ卿と、お仲間の方々ですね」
「ええ、まぁ」
俺は、思わず苦笑して、少し照れくさくなってもしまう。
実際には、仲間と言うか、キャロは俺の正妻だし、エミとミーラは序列夫人。ジャックは、姉弟子の公婿、と、単なる仲間以上の関係なのだが。
まぁでも、別に言われた事を否定するような関係というわけでもない。
「あっ、失礼しました、自分は、バーナード・へガティ1等上級兵士長であります」
はっと気付いたように、声をかけてきた兵士長──バーナードは、直立不動の姿勢になって、俺達に向かって敬礼した。
「え、あ、いや、そうしゃちこばらないでください。我々は非正規部隊もいいところですから……」
「しかし……」
俺が、慌てて手を振りながら言うが、バーナード兵士長は、そう言って敬礼をやめない。
「アルヴィン」
姉弟子が、肘で俺の脇腹をつついてくる。
ちらっ、と姉弟子を見ると、それほどビシッとはしていないが、返礼の姿勢をとっていた。
「あっ」
俺は慌てて、姉弟子に倣って返礼の姿勢を取る。
そこでようやく、バーナード兵士長は緊張の様子を解いてくれた。
「それで、皆さんがここまで引き返してきたということは、敵になにか動きでもあるということですか?」
「そう……ですね。こちらの兵団を相手にしようとするには小規模すぎる集団が、こちらに向かってきているのは確実なんですが……」
緊張は解いたとは言え、あくまで真剣な表情で訊ねてくるバーナード兵士長に対し、俺は少し決まりが悪そうな感じを受けつつ、困惑気になってしまいながらそう答えた。
「それが返って、不穏なものを感じる、と?」
「ええ、そうです」
「魔法で探知できないのですか?」
俺が答えると、バーナード兵士長はさらにそう返してきた。
まぁ、魔法に造詣のない人間なら、そう言う疑問も湧いてくるわな。
「残念ながら……私や姉弟子、いやシャーロットの使える範囲では、相手が存在することは分かっても、何をやっているかまではわからないんですよ」
「そうですか……」
俺が、困ったような表情になってしまいながら言うと、バーナード兵士長もなにか考え事をするように、そう言った。
「それで、その、偵察用の気球は用意していますか?」
「!」
俺が訊ねると、バーナード兵士長もハッとしたようになった。
「成程、それで相手の様子を伺おうと。それで我々と合流したわけですね」
「はい、ちょっとお粗末な話ではあるんですが」
納得したと言った様子のバーナード兵士長の言葉に、俺は少し決まり悪そうにしながら言う。
「いえ、相手の兵力を把握することは兵法の最優先事項ですからな」
バーナード兵士長は、真剣な表情でそう言った。
「持ってきているんですね?」
「はい。山岳越えは厳しいと考えていたのですが、こちらに敵兵力を引き込んで戦うことも見越しまして。望遠鏡も、高倍率のものを持ってきております」
俺が問いかけると、バーナード兵士長は、俺にそう言ってから、
「おい」
と、傍らにいた伝令係の兵士に声をかける。
「気球部隊に準備を始めるように伝えてくれ。いつでも使えるようにと」
「了解です、気球部隊に準備開始、いつでも使えるように」
伝令係の兵士は、バーナード兵士長の言葉を復唱して、敬礼してから、踵を返して本陣の天幕から出ていった。
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