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第27話 動乱に立ち向かうことになる。
Chapter-50
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「やはりそう来ましたか……」
ブリュサンメル上級伯からその事を聞かされた俺は、しかし、あまり緊張することもなく、ただ、面白くもなさそうにそう言った。
「その口ぶりは、この程度の事は想定していた、という様子だね?」
「ええ、まぁ」
ブリュサンメル上級伯の言葉に、俺は苦笑交じりにそう言った。
「此度の大勅令で、中央に叛旗を翻す連中がいるとしたら、俺を悪者に仕立ててくるだろうってことは、最初から計算の内でした」
「なるほど」
俺が言うと、上級伯はすぐに理解が行ったように返してきた。
「ただ、それを実行に移す人物が、ちょっと想定外でしたけどね」
「確かに、すでに分家しているとは言え、実の弟を叛逆者に仕立て上げるというのは、穏やかじゃないな」
と、そう言ったのは、俺とブリュサンメル上級伯の会話の傍らに参加していた、姉弟子だった。
「いや……キャロ達にも言ったんですけど」
俺は、きまりの悪そうな苦笑を浮かべながら言う。
上級伯も姉弟子も、おやっ、というような視線を俺に向けてくる。
「何かしら、やらかしそうな人物ではあるなぁとは思っていたんですよ」
「ベイリー・オズボーン・バックエショフか、たしかに、お館さ……上級伯の寄騎だった頃から、あまりいい噂は聞いていなかったな」
姉弟子が、思い出すようにしながら、言う。
「ただ、悪いと言っても、どちらかと言うと、抜けているという感じの意味合いの方が強かったが」
「ええまぁ、それはそうなんですよね」
姉弟子に言われて、俺はほぅっとため息をつくようにした。
「そう言う人物であれば、大義名分を与えて神輿にするのは容易い、ことではあるが……」
ブリュサンメル上級伯はそう言いつつ、一旦言葉尻を濁すようにすると、
「問題は、その大義名分を誰が考えたかだな」
と、眉間にシワを寄せて、口元に指を当てながら、そう言った。
「そう言う人物にも、心当たりはあるのか?」
姉弟子が訊いてくる。
「いないわけではないんですが、うーん、あんなしょうもない兄貴を焚き付けに、南方領くんだりまで行くかなぁ」
俺は、正直そのつながりは考えていなかったので、腕組みをして考え込んでしまう。
「ひょっとして、お前が言っているその人物は」
姉弟子が、はっと気づいたように訊ねてくる。
「シーガート筆頭枢機卿か?」
「ええ、まぁ、そうです」
姉弟子の問いかけに、俺は苦笑しながら答えた。
「シーガート師が、なにかあったのかね」
「帝都から、姿を消しました。我々が皇宮に入るのと入れ違いぐらいにです」
事情を知らない上級伯が訊ねてくると、姉弟子が視線を上級伯の方に向けて答えた。
「ふむ……確かに訝しくはあるが、南方領の領主達に特別顔が利くと言った様子でもなかったように記憶しているな」
「そうなんですよ」
上級伯が険しい表情をしたままそう言うのに対し、俺はどこか気の抜けたような様子で答える。
「まぁ、あらゆる可能性は潰すべきではないが、さしあたっては当面どうすべきか、悩ましいところだね」
上級伯が、ほーっとため息をつくように言う。
「南方領であまり時間を取られますと、他でも呼応する可能性がありますか」
「それもあるが」
俺はそう理解して言葉に出したが、上級伯の様子は、更に切羽詰まった様子のものだった。
「さしあたって、エバーワイン男爵領が防衛できるかが問題なんだ」
「あっ────!」
上級伯に言われて、俺ははっと気がついた。
と言うか、なんで今まで気づかなかったんだ、俺は、馬鹿か。
エバーワイン男爵領も、地域的には南方開拓領に含まれる。
だが、当然だが、当主であり俺の岳父でもある、ヴィクター・ホワイト・アトリー・エバーワイン男爵は、俺の人と形を知ってるし、今回の南方領の叛乱では、当然のように帝国中央側についている。
だが、地理的に、今回反乱を起こしている南方領に近すぎる。
山岳地帯が遮っているので、南側から攻めるのは容易くないはずだが、街道を電撃戦でもやられたら厳しいことになる。
南方領の兵団に、そんな機動力のある兵力があるとは思えないが……
「ひとまず、エバーワイン男爵領に向けて騎兵隊1個大隊を出したが、地理的には、騎兵が向かない戦闘を強要されるだろう」
上級伯が、険しい表情で、そう言った。
「おやか……上級伯、駿馬を2馬、お借りできませんか!?」
俺が対策を考えるより先に、姉弟子が、そう声を上げていた。
「用意させよう」
「ありがとうございます」
上級伯の返答に、姉弟子は礼を言ってから、俺に視線を向ける。
「アルヴィン、こうなったら、私達だけで先に行くぞ!」
「姉弟子!」
外へ飛び出そうとする姉弟子を、俺は慌てて追う。
姉弟子の考えていることは理解できていた。
「相手がどのような兵力で、どのような戦術をとってきたとしても、私とアルヴィンなら大抵の状況には対応できる! まずは防衛を優先して考えるんだ、エバーワイン男爵領が落ちたら、それこそ呼応して動く反乱分子が出てくるぞ!」
──※─※─※──
「エバーワイン男爵領への進軍は、予定通りに進んでいるのか?」
南方正義連帯軍。
大勅令に対して叛旗を翻した南方開拓領の領主達は、自分達をそう呼称していた。
その連帯軍が北東方面に張った戦陣営で、ベイリー・オズボーン・バックエショフはその場の長の席に座り、どこか不敵に笑いながら、訊ねた。
「はい。山岳越えでの進撃ゆえ順調とは言い難いですが、概ね、予定よりも速い進軍となっているようです」
報告に来た、鉄の胴丸に兜をかぶった兵士が、そう言った。
「しかし、この兵力で本当に充分と言えるのか?」
ベイリーは、帝都から来たという軍師、マイルズ・ガスリー・ミルワードに、そう訊ねた。
ミルワードは、ミルズ元軍務卿に仕える陪臣だったが、帝都での大勅令の際に、それに異を唱える法衣貴族の集団に合流していた。
そして、南方開拓領が行動を起こすにあたって、ベイリーの下に派遣されてきていた。
ベイリーは具体的に戦力が不足していると感じたわけではなかった。
と言うより、そもそも軍務について、辺境領主の後継者として屯田兵的な兵団の整備意外、特に教育を受けてきたわけではない彼にとって、よくわかなかった、のである。
「平地での会戦となりますと、不安な兵力ではありますが、こちらの兵は、山中での戦いに長けておりますゆえ、まずはエバーワイン男爵家の兵団をおびき寄せてこれを殲滅する、という手はずになっております」
「しかし、ブリュサンメル上級伯がすでに援軍を送った可能性も」
ミルワードの答えに対し、ベイリーは何気ない感じを装いつつもそう訊ね返した。
「ブリュサムズの兵団から戦力を送ったとしても、歩兵では到底、間に合いませぬ。かと言って、騎馬は山岳地での戦いには不向き、向こうに有利な援軍が到着する前に、エバーワイニーズを攻略できるかと思います」
エバーワイニーズは、エバーワイン男爵領の領都である。
「逆賊マイケル・アルヴィンの、妻の出身領地が落とされたとなれば、未だどちらにつくべきか迷っている領主も、こちらに味方するでしょう」
「ふむ、そううまく行けばいいがな」
ミルワードに対して、ベイリーはそう言ったものの、その表情は、楽観的なものだった。
「しかしまさか、あのマイケルが、よもや奸臣となって帝国転覆を企むとは。我が弟ながら、情けなくも愚かに育ってしまったものだ」
ベイリーは、そう言って、軽くため息を付いた。
ドラゴン討伐での授爵や、領地の下賜を受けるなどの伝聞は、辺境の地であっても嫌でも届いてきた。
それでも、それらは、ベイリーが感心を持つことではなかった。
自分には、オズボーン・バックエショフ家の家督相続が待っているのだから。
ところが、それを根底から覆しかねない自体が発生した。
帝国再編の大勅令だ。
しかもその背景に、アルヴィンが居ると言う。
「愚弟の愚行を糺すのも兄の役目、ではあるか」
帝都で大勅令に反意を唱える正義連帯から接触を受け、南方開拓領の盟主として奸臣の軍を討って欲しい、と請われたとき、ベイリーにいくらかの野心が芽生え始めていた。
ブリュサンメル上級伯からその事を聞かされた俺は、しかし、あまり緊張することもなく、ただ、面白くもなさそうにそう言った。
「その口ぶりは、この程度の事は想定していた、という様子だね?」
「ええ、まぁ」
ブリュサンメル上級伯の言葉に、俺は苦笑交じりにそう言った。
「此度の大勅令で、中央に叛旗を翻す連中がいるとしたら、俺を悪者に仕立ててくるだろうってことは、最初から計算の内でした」
「なるほど」
俺が言うと、上級伯はすぐに理解が行ったように返してきた。
「ただ、それを実行に移す人物が、ちょっと想定外でしたけどね」
「確かに、すでに分家しているとは言え、実の弟を叛逆者に仕立て上げるというのは、穏やかじゃないな」
と、そう言ったのは、俺とブリュサンメル上級伯の会話の傍らに参加していた、姉弟子だった。
「いや……キャロ達にも言ったんですけど」
俺は、きまりの悪そうな苦笑を浮かべながら言う。
上級伯も姉弟子も、おやっ、というような視線を俺に向けてくる。
「何かしら、やらかしそうな人物ではあるなぁとは思っていたんですよ」
「ベイリー・オズボーン・バックエショフか、たしかに、お館さ……上級伯の寄騎だった頃から、あまりいい噂は聞いていなかったな」
姉弟子が、思い出すようにしながら、言う。
「ただ、悪いと言っても、どちらかと言うと、抜けているという感じの意味合いの方が強かったが」
「ええまぁ、それはそうなんですよね」
姉弟子に言われて、俺はほぅっとため息をつくようにした。
「そう言う人物であれば、大義名分を与えて神輿にするのは容易い、ことではあるが……」
ブリュサンメル上級伯はそう言いつつ、一旦言葉尻を濁すようにすると、
「問題は、その大義名分を誰が考えたかだな」
と、眉間にシワを寄せて、口元に指を当てながら、そう言った。
「そう言う人物にも、心当たりはあるのか?」
姉弟子が訊いてくる。
「いないわけではないんですが、うーん、あんなしょうもない兄貴を焚き付けに、南方領くんだりまで行くかなぁ」
俺は、正直そのつながりは考えていなかったので、腕組みをして考え込んでしまう。
「ひょっとして、お前が言っているその人物は」
姉弟子が、はっと気づいたように訊ねてくる。
「シーガート筆頭枢機卿か?」
「ええ、まぁ、そうです」
姉弟子の問いかけに、俺は苦笑しながら答えた。
「シーガート師が、なにかあったのかね」
「帝都から、姿を消しました。我々が皇宮に入るのと入れ違いぐらいにです」
事情を知らない上級伯が訊ねてくると、姉弟子が視線を上級伯の方に向けて答えた。
「ふむ……確かに訝しくはあるが、南方領の領主達に特別顔が利くと言った様子でもなかったように記憶しているな」
「そうなんですよ」
上級伯が険しい表情をしたままそう言うのに対し、俺はどこか気の抜けたような様子で答える。
「まぁ、あらゆる可能性は潰すべきではないが、さしあたっては当面どうすべきか、悩ましいところだね」
上級伯が、ほーっとため息をつくように言う。
「南方領であまり時間を取られますと、他でも呼応する可能性がありますか」
「それもあるが」
俺はそう理解して言葉に出したが、上級伯の様子は、更に切羽詰まった様子のものだった。
「さしあたって、エバーワイン男爵領が防衛できるかが問題なんだ」
「あっ────!」
上級伯に言われて、俺ははっと気がついた。
と言うか、なんで今まで気づかなかったんだ、俺は、馬鹿か。
エバーワイン男爵領も、地域的には南方開拓領に含まれる。
だが、当然だが、当主であり俺の岳父でもある、ヴィクター・ホワイト・アトリー・エバーワイン男爵は、俺の人と形を知ってるし、今回の南方領の叛乱では、当然のように帝国中央側についている。
だが、地理的に、今回反乱を起こしている南方領に近すぎる。
山岳地帯が遮っているので、南側から攻めるのは容易くないはずだが、街道を電撃戦でもやられたら厳しいことになる。
南方領の兵団に、そんな機動力のある兵力があるとは思えないが……
「ひとまず、エバーワイン男爵領に向けて騎兵隊1個大隊を出したが、地理的には、騎兵が向かない戦闘を強要されるだろう」
上級伯が、険しい表情で、そう言った。
「おやか……上級伯、駿馬を2馬、お借りできませんか!?」
俺が対策を考えるより先に、姉弟子が、そう声を上げていた。
「用意させよう」
「ありがとうございます」
上級伯の返答に、姉弟子は礼を言ってから、俺に視線を向ける。
「アルヴィン、こうなったら、私達だけで先に行くぞ!」
「姉弟子!」
外へ飛び出そうとする姉弟子を、俺は慌てて追う。
姉弟子の考えていることは理解できていた。
「相手がどのような兵力で、どのような戦術をとってきたとしても、私とアルヴィンなら大抵の状況には対応できる! まずは防衛を優先して考えるんだ、エバーワイン男爵領が落ちたら、それこそ呼応して動く反乱分子が出てくるぞ!」
──※─※─※──
「エバーワイン男爵領への進軍は、予定通りに進んでいるのか?」
南方正義連帯軍。
大勅令に対して叛旗を翻した南方開拓領の領主達は、自分達をそう呼称していた。
その連帯軍が北東方面に張った戦陣営で、ベイリー・オズボーン・バックエショフはその場の長の席に座り、どこか不敵に笑いながら、訊ねた。
「はい。山岳越えでの進撃ゆえ順調とは言い難いですが、概ね、予定よりも速い進軍となっているようです」
報告に来た、鉄の胴丸に兜をかぶった兵士が、そう言った。
「しかし、この兵力で本当に充分と言えるのか?」
ベイリーは、帝都から来たという軍師、マイルズ・ガスリー・ミルワードに、そう訊ねた。
ミルワードは、ミルズ元軍務卿に仕える陪臣だったが、帝都での大勅令の際に、それに異を唱える法衣貴族の集団に合流していた。
そして、南方開拓領が行動を起こすにあたって、ベイリーの下に派遣されてきていた。
ベイリーは具体的に戦力が不足していると感じたわけではなかった。
と言うより、そもそも軍務について、辺境領主の後継者として屯田兵的な兵団の整備意外、特に教育を受けてきたわけではない彼にとって、よくわかなかった、のである。
「平地での会戦となりますと、不安な兵力ではありますが、こちらの兵は、山中での戦いに長けておりますゆえ、まずはエバーワイン男爵家の兵団をおびき寄せてこれを殲滅する、という手はずになっております」
「しかし、ブリュサンメル上級伯がすでに援軍を送った可能性も」
ミルワードの答えに対し、ベイリーは何気ない感じを装いつつもそう訊ね返した。
「ブリュサムズの兵団から戦力を送ったとしても、歩兵では到底、間に合いませぬ。かと言って、騎馬は山岳地での戦いには不向き、向こうに有利な援軍が到着する前に、エバーワイニーズを攻略できるかと思います」
エバーワイニーズは、エバーワイン男爵領の領都である。
「逆賊マイケル・アルヴィンの、妻の出身領地が落とされたとなれば、未だどちらにつくべきか迷っている領主も、こちらに味方するでしょう」
「ふむ、そううまく行けばいいがな」
ミルワードに対して、ベイリーはそう言ったものの、その表情は、楽観的なものだった。
「しかしまさか、あのマイケルが、よもや奸臣となって帝国転覆を企むとは。我が弟ながら、情けなくも愚かに育ってしまったものだ」
ベイリーは、そう言って、軽くため息を付いた。
ドラゴン討伐での授爵や、領地の下賜を受けるなどの伝聞は、辺境の地であっても嫌でも届いてきた。
それでも、それらは、ベイリーが感心を持つことではなかった。
自分には、オズボーン・バックエショフ家の家督相続が待っているのだから。
ところが、それを根底から覆しかねない自体が発生した。
帝国再編の大勅令だ。
しかもその背景に、アルヴィンが居ると言う。
「愚弟の愚行を糺すのも兄の役目、ではあるか」
帝都で大勅令に反意を唱える正義連帯から接触を受け、南方開拓領の盟主として奸臣の軍を討って欲しい、と請われたとき、ベイリーにいくらかの野心が芽生え始めていた。
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