29 / 64
第21話 立太子の儀でひと悶着起こす事になる。
Chapter-29
しおりを挟む
「さて……」
俺達は、室内で一旦落ち着いてから、現状を整理することにした。
「あなた方に、私達の警護を依頼していたのは、アシル兄上とのことですが」
シグル王子が、俺に訊いてきた。
「その通りです。殿下御本人が、直々に我々に依頼しに来たのです」
俺がそう答える。
「それがわからん。なぜ、アシルは外国の勢力であるあなた方に我々の警護の依頼などしたのだ」
ガスパル王が、少し憤慨混じりの様子でそう言った。
「アシル王子の話では、相手も魔導師を雇っているため、対抗するには私やリリーの力が必要だということでしたが」
「馬鹿な。魔導師はこの国にもいくらでもいる。わざわざあなた方を選んで依頼しなければならない理由はないはずだ」
俺がアシル王子から受けた内容をそのまま説明すると、ガスパル王は少し憤慨混じりの様子のまま、更にそう言った。
でも、ガスパル王の言うとおりなんだよな。
魔導師に対抗するためというのが名目なら、この国にだって魔導師はそれなりにいるはず。
なのにアシル王子はなぜか、外国の使節団である俺達にガスパル王とシグル王子の警護を依頼してきた。
「その理由まではわかりませんでしたが、とにかくガスパル陛下とシグル殿下のお命を守ってほしい、ということでしたので、ひとまずそれだけはお受けしました。その代わり、その後でシレジアがどうなっても責任は取れない、と」
「それで、アシルは承知したということですな」
「ええ」
俺が説明すると、ガスパル王が訊き返してきたので、俺は肯定する。
「見聞きした感じ、アシル王子に、王位を簒奪しようという考えはなかったように感じたのですが、私達の見込み違いでしたか?」
「いえ、おそらくあれは、シグルが私の跡目を継ぐことに特に反対はしていないでしょう」
姉弟子が訊くと、ガスパル王は首を左右に振るようにしてそう言った。
「ちなみにブリアック殿下は王位継承について、なにか野心を持っているようなことはないのですか?」
俺が訊ねる。
「ブリアックは元々第2王子ですし、王位への野心はほとんど持っていないからこそ、魔導の研究に打ち込んでいたのでしょう。今更このような騒動を自ら起こすとは考えにくい」
「でしょうね」
ガスパル王の言葉に、俺は軽くため息を付いてそう言った。
「アルヴィンには、騒動を起こしたのは誰だか見当はついている……?」
エミが訊いてきた。
「いや、どこの誰かまではわからん。だが、以前も言ったけど、多分地方領主の誰か、というよりは、複数の地方領主が謀ってるんじゃないかと思う」
「地方領主、ですか」
俺がエミに向かって言うと、シグル王子が、なんだか申し訳無さそうな声を出してきた。
「おそらくナルバエス公爵家がその音頭を取っているんだろう」
ガルパス王が言った。
って、おいおい。
「その名前は初めて聞きましたが、なぜそのような不穏分子がいると解っていて今まで手をこまねいていたのですか?」
俺は、軽く驚いてしまいつつ、ガルパス王に問いただすように言った。
「公爵家というからには、その家は、シレジア王家の親縁者という感じでしょうか?」
ミーラが訊ねるように言った。
そうか、帝国の慣習に従えばそういうことになるな。
「そうだ。加えて当代のエルネスト・グノー・ナルバエスは軍務卿の立場でもある」
「え、そうなんですか?」
ガルパス王に説明されて、俺は最初、間の抜けた声を出してしまった。
俺が考えていたのは、徴兵権を中央に取られた地方の有力領主の叛乱だったからだ。
だが、軍務卿と言ったら、むちゃくちゃ中央じゃないか。
しかも────
「軍務卿だったら、ガルパス王の軍事中央集権化で発言力は増したんじゃないですか!? それがなぜ……」
俺が素っ頓狂な声を出す。
すると、ガルパス王は、首を左右に振り、
「いや、エルネストは領主兵団の廃止と国防軍化には反対していた。兵役、特に……」
と、そこまで言いかけて、ちらり、と、俺や姉弟子を見た。
「言っちゃっていいですよ、ファルク王国や、アドラーシールム帝国との国境線の警備、ですよね?」
俺は、ガルパス王の発言を代弁するように、そう言った。
ガルパス王は、観念したかのように、
「ああ」
と頷く。
「帝国との国境線が争いの種に? どうしてですか?」
今度は、ミーラが驚いたような声を出した。
「いいえミーラ」
意外にも、キャロがそれを諌めるかのような発言をする。
「隣り合ってる以上、シレジアにとって帝国も脅威ではあるのよ。そうよね、アルヴィン?」
「そうだ。表向きはファルク王国に共同で対抗しているが、帝国の国力から行ったらファルクとシレジアを同時に相手にするなんて余裕だからな。あくまで理論上はだけど」
険しい表情で言う、キャロの振りを受けて、俺はそう答えた。
今の帝国が、総力戦体制をとれるのかどうかが、若干疑問なんだがな。
「それで、その国境線兵務がこの騒動と、どうつながるんですか?」
俺は、核心のところをガルパス王に問いかけた。
「身内の恥を晒すようで情けない話だが」
ガルパス王は、そう前置きしてから、言う。
「本来、すべての領主の間で、その領地の石高、兵団の兵力にあわせて持ち回りで決めるのだが、それを、一部の上級領主の間で、不正に融通していたのだよ」
「つまり、領主の中には不利益を被るものが居るような不正が蔓延していたと」
俺が問いただすように言うと、ガルパス王は、こくりと頷いた。
「そして、その不正に協力していたのが、ナルバエス家ということだ」
「それで、そのことを知ったガルパス陛下は、軍事改革を強行なされたということですね」
やはり俺が問いかけるように言うと、ガルパス王は頷いた。
「私が王位を継ぐ前から、その実態には気づいていたのだが、それを辞めさせるために、ようやく近年になって、領主兵団を廃止し国防軍を開設した」
「だが、ナルバエス公爵はそのことに納得していなかったと、まぁ自分も賄賂で私腹を肥やしていたでしょうからねぇ」
俺は、本当にめんどくさいことに巻き込んでくれた、というように、呆れた声でそう言った。
「でも、それだとすると、ナルバエス公爵家との間で不正を働いていたのは、シレジア貴族だけじゃないんじゃないか?」
「え?」
ジャックが、突然そんな事を言ったので、俺は間抜けた声を出してしまった。
「どういうことだ?」
まさか、俺がこの言葉を口にすることになるとは思わなかった。
「さっき言ってたじゃないか、帝国との国境線の兵務も不正の対象だった、って。だとしたら、帝国側の兵務体制がどうなっているのかとか、知ることができたり、調整できたりすれば、有利なんじゃないのか?」
「あ!」
ジャックの言葉に、俺は、そこまで考えは回っていなかった、と、声を上げてしまっていた。
「帝国の領主とも不正を働いていた可能性があるってことか!」
「そうだよ。俺が気がつくぐらいだから、アルヴィンなら気づくと思ってんだけど、そんな素振りがなかったから、言ったんだけどさ」
おいおい、それじゃあお互い外患誘致だぞ。
とはいえ、お互い地方の領主制を敷いている以上、中央に隠れてなにか取引している領主がいてもおかしくないんだが。
「ひょっとして、これも、ガルパス王の憂慮のひとつだったというわけですか?」
俺は、ガルパス王に問いただしてみた。
すると、ガルパス王は、少し苦しそうにしつつ、こくり、と頷いた。
そらそうだ。中央の預かり知らないところで、仮想敵国の地方領主同士が馴れ合ってんだから。
「どうやら、帝国の方でも埃を叩いて出さなければならない相手がいるようですね」
俺はそう言って、鼻でため息をついた。
あーあ、本当にどえらくめんどくさいことになったぜ。
「ひとまず、とりあえずは目前のこの騒ぎをどう収集させるかが問題なんだが……」
俺が、そう言いかけると、
ドンドン!
と、扉が強烈にノックされた。
扉の向こうから、張り上げる声が聞こえてくる。
「陛下! クロヴィス・コンセプシオンです! 外の騒動は沈静化しつつあります、どうかここをお開けください!」
クロヴィス大佐か。
エミが、ショートソード……ではなく、皆に渡しておいたそれぞれの武装、つまりエミのオリハルコンの剣の、柄に手をかける。
「いや、クロヴィス大佐は心配しなくて大丈夫だ」
俺はそう言うものの、
「本当にクロヴィスなのか!?」
と、シグル王子が、扉の外へ向かって訊ねた。
聞こえてくる声は、たしかにクロヴィス大佐だと思うのだが……
「はい、そうであります、シグル殿下!」
「クロヴィス、お前とは幼少の砌、よく避暑地のトーヴェに一緒に行っていたな」
え、そうなの?
じゃあひょっとして、クロヴィス大佐も爵位持ちかなんか?
「それは覚えておりますが」
「それでは私が14になる歳の夏、お前は海で私の遊泳に付き合っていてブヨに刺されたな」
おいちょっと待て。
「そんなことも、ありましたが」
「その時刺された場所は、どこだ?」
わずかに沈黙して、
「尻です」
と、扉の向こう側から、恥を忍ぶような口調の答えが帰ってきた。
「間違いありません、クロヴィスです」
いや、それはいいけどさ、この本人確認方法、なんとかならんの?
俺達は、室内で一旦落ち着いてから、現状を整理することにした。
「あなた方に、私達の警護を依頼していたのは、アシル兄上とのことですが」
シグル王子が、俺に訊いてきた。
「その通りです。殿下御本人が、直々に我々に依頼しに来たのです」
俺がそう答える。
「それがわからん。なぜ、アシルは外国の勢力であるあなた方に我々の警護の依頼などしたのだ」
ガスパル王が、少し憤慨混じりの様子でそう言った。
「アシル王子の話では、相手も魔導師を雇っているため、対抗するには私やリリーの力が必要だということでしたが」
「馬鹿な。魔導師はこの国にもいくらでもいる。わざわざあなた方を選んで依頼しなければならない理由はないはずだ」
俺がアシル王子から受けた内容をそのまま説明すると、ガスパル王は少し憤慨混じりの様子のまま、更にそう言った。
でも、ガスパル王の言うとおりなんだよな。
魔導師に対抗するためというのが名目なら、この国にだって魔導師はそれなりにいるはず。
なのにアシル王子はなぜか、外国の使節団である俺達にガスパル王とシグル王子の警護を依頼してきた。
「その理由まではわかりませんでしたが、とにかくガスパル陛下とシグル殿下のお命を守ってほしい、ということでしたので、ひとまずそれだけはお受けしました。その代わり、その後でシレジアがどうなっても責任は取れない、と」
「それで、アシルは承知したということですな」
「ええ」
俺が説明すると、ガスパル王が訊き返してきたので、俺は肯定する。
「見聞きした感じ、アシル王子に、王位を簒奪しようという考えはなかったように感じたのですが、私達の見込み違いでしたか?」
「いえ、おそらくあれは、シグルが私の跡目を継ぐことに特に反対はしていないでしょう」
姉弟子が訊くと、ガスパル王は首を左右に振るようにしてそう言った。
「ちなみにブリアック殿下は王位継承について、なにか野心を持っているようなことはないのですか?」
俺が訊ねる。
「ブリアックは元々第2王子ですし、王位への野心はほとんど持っていないからこそ、魔導の研究に打ち込んでいたのでしょう。今更このような騒動を自ら起こすとは考えにくい」
「でしょうね」
ガスパル王の言葉に、俺は軽くため息を付いてそう言った。
「アルヴィンには、騒動を起こしたのは誰だか見当はついている……?」
エミが訊いてきた。
「いや、どこの誰かまではわからん。だが、以前も言ったけど、多分地方領主の誰か、というよりは、複数の地方領主が謀ってるんじゃないかと思う」
「地方領主、ですか」
俺がエミに向かって言うと、シグル王子が、なんだか申し訳無さそうな声を出してきた。
「おそらくナルバエス公爵家がその音頭を取っているんだろう」
ガルパス王が言った。
って、おいおい。
「その名前は初めて聞きましたが、なぜそのような不穏分子がいると解っていて今まで手をこまねいていたのですか?」
俺は、軽く驚いてしまいつつ、ガルパス王に問いただすように言った。
「公爵家というからには、その家は、シレジア王家の親縁者という感じでしょうか?」
ミーラが訊ねるように言った。
そうか、帝国の慣習に従えばそういうことになるな。
「そうだ。加えて当代のエルネスト・グノー・ナルバエスは軍務卿の立場でもある」
「え、そうなんですか?」
ガルパス王に説明されて、俺は最初、間の抜けた声を出してしまった。
俺が考えていたのは、徴兵権を中央に取られた地方の有力領主の叛乱だったからだ。
だが、軍務卿と言ったら、むちゃくちゃ中央じゃないか。
しかも────
「軍務卿だったら、ガルパス王の軍事中央集権化で発言力は増したんじゃないですか!? それがなぜ……」
俺が素っ頓狂な声を出す。
すると、ガルパス王は、首を左右に振り、
「いや、エルネストは領主兵団の廃止と国防軍化には反対していた。兵役、特に……」
と、そこまで言いかけて、ちらり、と、俺や姉弟子を見た。
「言っちゃっていいですよ、ファルク王国や、アドラーシールム帝国との国境線の警備、ですよね?」
俺は、ガルパス王の発言を代弁するように、そう言った。
ガルパス王は、観念したかのように、
「ああ」
と頷く。
「帝国との国境線が争いの種に? どうしてですか?」
今度は、ミーラが驚いたような声を出した。
「いいえミーラ」
意外にも、キャロがそれを諌めるかのような発言をする。
「隣り合ってる以上、シレジアにとって帝国も脅威ではあるのよ。そうよね、アルヴィン?」
「そうだ。表向きはファルク王国に共同で対抗しているが、帝国の国力から行ったらファルクとシレジアを同時に相手にするなんて余裕だからな。あくまで理論上はだけど」
険しい表情で言う、キャロの振りを受けて、俺はそう答えた。
今の帝国が、総力戦体制をとれるのかどうかが、若干疑問なんだがな。
「それで、その国境線兵務がこの騒動と、どうつながるんですか?」
俺は、核心のところをガルパス王に問いかけた。
「身内の恥を晒すようで情けない話だが」
ガルパス王は、そう前置きしてから、言う。
「本来、すべての領主の間で、その領地の石高、兵団の兵力にあわせて持ち回りで決めるのだが、それを、一部の上級領主の間で、不正に融通していたのだよ」
「つまり、領主の中には不利益を被るものが居るような不正が蔓延していたと」
俺が問いただすように言うと、ガルパス王は、こくりと頷いた。
「そして、その不正に協力していたのが、ナルバエス家ということだ」
「それで、そのことを知ったガルパス陛下は、軍事改革を強行なされたということですね」
やはり俺が問いかけるように言うと、ガルパス王は頷いた。
「私が王位を継ぐ前から、その実態には気づいていたのだが、それを辞めさせるために、ようやく近年になって、領主兵団を廃止し国防軍を開設した」
「だが、ナルバエス公爵はそのことに納得していなかったと、まぁ自分も賄賂で私腹を肥やしていたでしょうからねぇ」
俺は、本当にめんどくさいことに巻き込んでくれた、というように、呆れた声でそう言った。
「でも、それだとすると、ナルバエス公爵家との間で不正を働いていたのは、シレジア貴族だけじゃないんじゃないか?」
「え?」
ジャックが、突然そんな事を言ったので、俺は間抜けた声を出してしまった。
「どういうことだ?」
まさか、俺がこの言葉を口にすることになるとは思わなかった。
「さっき言ってたじゃないか、帝国との国境線の兵務も不正の対象だった、って。だとしたら、帝国側の兵務体制がどうなっているのかとか、知ることができたり、調整できたりすれば、有利なんじゃないのか?」
「あ!」
ジャックの言葉に、俺は、そこまで考えは回っていなかった、と、声を上げてしまっていた。
「帝国の領主とも不正を働いていた可能性があるってことか!」
「そうだよ。俺が気がつくぐらいだから、アルヴィンなら気づくと思ってんだけど、そんな素振りがなかったから、言ったんだけどさ」
おいおい、それじゃあお互い外患誘致だぞ。
とはいえ、お互い地方の領主制を敷いている以上、中央に隠れてなにか取引している領主がいてもおかしくないんだが。
「ひょっとして、これも、ガルパス王の憂慮のひとつだったというわけですか?」
俺は、ガルパス王に問いただしてみた。
すると、ガルパス王は、少し苦しそうにしつつ、こくり、と頷いた。
そらそうだ。中央の預かり知らないところで、仮想敵国の地方領主同士が馴れ合ってんだから。
「どうやら、帝国の方でも埃を叩いて出さなければならない相手がいるようですね」
俺はそう言って、鼻でため息をついた。
あーあ、本当にどえらくめんどくさいことになったぜ。
「ひとまず、とりあえずは目前のこの騒ぎをどう収集させるかが問題なんだが……」
俺が、そう言いかけると、
ドンドン!
と、扉が強烈にノックされた。
扉の向こうから、張り上げる声が聞こえてくる。
「陛下! クロヴィス・コンセプシオンです! 外の騒動は沈静化しつつあります、どうかここをお開けください!」
クロヴィス大佐か。
エミが、ショートソード……ではなく、皆に渡しておいたそれぞれの武装、つまりエミのオリハルコンの剣の、柄に手をかける。
「いや、クロヴィス大佐は心配しなくて大丈夫だ」
俺はそう言うものの、
「本当にクロヴィスなのか!?」
と、シグル王子が、扉の外へ向かって訊ねた。
聞こえてくる声は、たしかにクロヴィス大佐だと思うのだが……
「はい、そうであります、シグル殿下!」
「クロヴィス、お前とは幼少の砌、よく避暑地のトーヴェに一緒に行っていたな」
え、そうなの?
じゃあひょっとして、クロヴィス大佐も爵位持ちかなんか?
「それは覚えておりますが」
「それでは私が14になる歳の夏、お前は海で私の遊泳に付き合っていてブヨに刺されたな」
おいちょっと待て。
「そんなことも、ありましたが」
「その時刺された場所は、どこだ?」
わずかに沈黙して、
「尻です」
と、扉の向こう側から、恥を忍ぶような口調の答えが帰ってきた。
「間違いありません、クロヴィスです」
いや、それはいいけどさ、この本人確認方法、なんとかならんの?
0
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる