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第14話 領地の開拓を考えてみる。
Chapter-03
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今回は、まず、今、アルヴィンとその領地が置かれている状況を、この私、エミが説明する……
基本的に領地は領主が統治しているの。
徴税権などは基本的に領主にあるわ。
その一部を自らの後ろ盾になってくれる皇室に上納するという形になっているの。
アルヴィンはなぜだか、税を引き下げると言い出した。
しかも、当然のように取っている人頭税は完全に廃止するって。
これから公共事業で投資が必要になるはずなんだけど……
アルヴィンは、自分の領地をもう少し商業的に発展させたいみたい。
だから税金は安く抑えるんだって。
まぁ今のままだと、ローチ伯領とブリュサンメル上級伯領にほぼ挟まれているとは言え、へんぴな農業地帯ってイメージは免れないから、気持ちはわかるんだけど……
ただ、税全体を引き下げる代わりに、納税に対してこれまでより厳密にするって。
アルヴィン曰く、今までだと農村の村落ごとの役人の“ちょろまかし”が多いと。
田舎の領地では、よくある話……
そこで人頭税をとっていた記録をそのまま生かして、今後は農地の測量と人口に基づいた納税の監視を強化する、というものだった。
1年目の今年は、私の実家、ローチ伯爵家から、税務担当の経験者を借りることになった。
ローチ伯領の領都ロチェスシティは、ブリュサムズシティほどではないけど、そこそこ商業も発展しているから、税務官の能力はそれなり。
それから、村からも直轄地時代の中央からの役人に変わって、税務監理官を村人から選出すると。
当然、その管理人は読み書き計算ができないといけないから、それは聖愛教会の人間に頼むことにしてた。
あ……ちなみに旧マークル子爵家の時代は、本祖派の教会があったんだけど……
皇帝直轄領になっちゃったことが原因で、引き上げちゃったみたい。
それで、その放擲されていた教会を、新教派が再建することになった。
文盲の農民とか、大半は本祖派とか新教派とか気にしないから、教会が再建されるってことで、喜んでたみたい。
それで、当然、まずは灌漑事業を始めとする農地の改良を行うことになったんだけど……
当然、それには先立つもの、お金が必要になる。
基本的には、下賜領地を賜った新参領主に対しては、国が支度金を用意はしてくれる。
それから、当然、アルヴィンを寄騎にしたローチ家にも、支援の義務はある。
それに、聖愛教会も新参領主に無利子で支援金を貸したりしているみたい。
ミーラに言わせると、民が安寧に暮らせることを目的として云々……なんだけど、実際には、勢力で本祖派との逆転を狙っている新教派が、お金をエサに新参領主を囲おうとしている……って言うのが本音だって、アルヴィンは言ってた。私もアルヴィンが正しいと思う。
ただ、アルヴィンは、ドラゴン退治で得た6300シルムスのうち、4000シルムス程を領地の準備金としてプールしていたから、国やローチ家の支度金はともかく、教会から借金するつもりはないみたい。
そこまで決まると、あとは実施、となるわけだけど……
アイザックを責任者とした調達班を、ロチェスシティに派遣して、コンクリートを始めとする資材を、買付けさせている。
それと、帝都のエズラの伝手で、デミ・ドワーフの鍛冶師を、1人派遣して貰うことにしたみたい。揚水の道具を作るって言ってたけど、水車なら人間の職人でもできるし、他種族の力を借りるんだったら木工に強いエルフ……だと思うんだけど。
アルヴィン本人は、用水路に使う用地の確保のため、お兄さんのセオさんと、歩き回りっぱなしの日々が続いた。
意外なことに、用水路の土地の収容は、あまり揉めないで済んでいるみたい。
アルヴィンの交渉が上手いのか、それともセオさんか、あるいは同道することが多いキャロかもしれないけど。
それとも、実際にはそれほど、水の安定供給を欲しているってことかな。
そんな感じで、歩き詰めだったアルヴィン、一段落したところで、久々の休みを取ることにしたみたい。
……アルヴィン、現世ではのんびり過ごしたいんじゃなかったの?
うん、今のアルヴィンが妙にやる気出してる理由は、解ってるんだけど。
ミーラやキャロにはかっこいいところ見せたいもんね。
……それに、私にも……ね。
でも、あんまり無理はしてほしくないかな……
「あれー!? キャロいないの?」
領都マークリスの領主屋敷で、私がなにをするでもなくリビングのソファで落ち着いていると、アルヴィンはキャロを探していた。
「キャロは……今日は、キャロに兵団の武術訓練を頼んだ」
私がそう伝えた。
本来、兵団の団長である私が武術訓練の責任者なんだけど……
個人の冒険者ならともかく、兵団となると、ものを言うのは槍での突撃。
でも、槍術なら当然キャロ。
うん……実際に兵団を兵団として纏めている副兵団長のアーヴィングが、
「エミお嬢様、本当に立派になられて、私は、私は感動しておりますぞ……!!」
とか、
「お嬢様は自身もドラゴン・スレイヤーにして、その特別な功労者たる準男爵の妻となられる身。この私も老いて増々精進せねばなりますまいて……!!」
とか、暑苦しいから、たまにキャロやミーラにも押し付けないとやってられない、とか、そう言うわけではない。ないったらない。
「じゃあ、たまにはエミに頼んじゃおっかなぁ、と……」
アルヴィンは、そんな事を言いながら、手になにかを持ちつつ、私の方に近づいてきた。
「私? 別にいいけど……何?」
キャロを探していたっていうことは、多分、そう言うこと……
でも、正妻ではない序列夫人扱いとは言え、私も妻候補、アルヴィンに頼まれて嫌って言う事は、あんまりない。
ないんだけど……アルヴィンが手に持っていた、それは……
「耳かき?」
そう。
なんか、アルヴィンは、キャロに耳掃除をしてもらいたかったらしい。
結局は、私がやってるけど。
なんか、恋人ができたらこういう事をしてもらうのが、前世の頃からの憧れだったんだとか。
なんか、わからないでもない。
身の回りの世話をしてもらうのは、普通はメイドとか奴隷の使用人というのが普通だけど、特に身体に手を入れる部分は、仲のいい人間にやってもらいたいと思うし。
実際、私達も髪の手入れとか、キャロと、最近はミーラも加えて、お互いにやったりするし。
「んー……アルヴィン、ちょっと溜まってる?」
私は、覗き込んで訊ねた。…………耳垢の事よ?
「ああ、ちょっと領地入ってからサボってたから、そうかもしれない」
「うーん……アルヴィンの耳垢、しっとりタイプ」
脂分が多くて、カサカサに乾かないタイプの耳垢。
「あー、気持ちいいー」
「そう? もし痛かったら言ってね?」
本当に、なんか、心地よさそうに言うアルヴィンに、私はそう言いながら、掻き取るように耳かきで耳孔の中の耳垢を掻き取っていく。
「耳かきってさ」
「うん?」
アルヴィンが、思いついたように言ってくる。
私は、手を動かしたまま、訊き返した。
「耳垢の溜まりやすいところって結構浅いところにあるじゃない?」
「うん」
確かに、耳の奥よりも、その、耳朶から耳孔に入る部分に溜まりやすい感じ。
アルヴィンのタイプだと、特に。
「その近くを刺激されると、気持ちいいんだよね」
「そうなんだ」
「ああ、近くに、迷走神経って言うのが走っているんだって」
「それは……前世の知識……?」
私は、アルヴィンにそう訊き返していた。
いや、別に他意はない。
アルヴィンもそのことは承知してくれているのか、
「そうだけど、うん、だから耳かきって、特に他人にやってもらうと気持ちいいんだよね」
と、そう言った。
「じゃあ、こうすると気持ちいい?」
私は、耳かきで、アルヴィンが言ったあたりの浅い部分をくすぐってみた。
「そうそう、そんな感じ。おー…………あ、これは、いい……」
「クスッ」
アルヴィンがなんか気持ちよさそうな声を出しているのを聞いて、私は思わず、微笑ましく思ってしまった。
「でも、とりあえずは綺麗にしちゃうね」
「お願いしまーす」
アルヴィンにそう言って、私は、まずは少し奥の方に入り込んだ分まで、掻き出す。
丁寧に掻き取った後、さっきやった辺りをくすぐってあげる。
「あー……気持ちいい……」
なんか、ほんとに気持ちよさそう。
「でもあれだな、これに慣れちゃうと、自分でやりたくなくなるな……」
「私がまたやってもいいし、キャロもミーラも、多分嫌がらない」
アルヴィンが冗談交じりにそんな事を言うから、私も少しだけ苦笑しながらそう言った。
でも、嘘はついてないよね。
「はい、じゃあ反対側」
「はーい」
私は、アルヴィンが気持ちよさそうにしてるのを、しばらく観察してから、アルヴィンの肩を、ぽんと叩いて、そう言った。
基本的に領地は領主が統治しているの。
徴税権などは基本的に領主にあるわ。
その一部を自らの後ろ盾になってくれる皇室に上納するという形になっているの。
アルヴィンはなぜだか、税を引き下げると言い出した。
しかも、当然のように取っている人頭税は完全に廃止するって。
これから公共事業で投資が必要になるはずなんだけど……
アルヴィンは、自分の領地をもう少し商業的に発展させたいみたい。
だから税金は安く抑えるんだって。
まぁ今のままだと、ローチ伯領とブリュサンメル上級伯領にほぼ挟まれているとは言え、へんぴな農業地帯ってイメージは免れないから、気持ちはわかるんだけど……
ただ、税全体を引き下げる代わりに、納税に対してこれまでより厳密にするって。
アルヴィン曰く、今までだと農村の村落ごとの役人の“ちょろまかし”が多いと。
田舎の領地では、よくある話……
そこで人頭税をとっていた記録をそのまま生かして、今後は農地の測量と人口に基づいた納税の監視を強化する、というものだった。
1年目の今年は、私の実家、ローチ伯爵家から、税務担当の経験者を借りることになった。
ローチ伯領の領都ロチェスシティは、ブリュサムズシティほどではないけど、そこそこ商業も発展しているから、税務官の能力はそれなり。
それから、村からも直轄地時代の中央からの役人に変わって、税務監理官を村人から選出すると。
当然、その管理人は読み書き計算ができないといけないから、それは聖愛教会の人間に頼むことにしてた。
あ……ちなみに旧マークル子爵家の時代は、本祖派の教会があったんだけど……
皇帝直轄領になっちゃったことが原因で、引き上げちゃったみたい。
それで、その放擲されていた教会を、新教派が再建することになった。
文盲の農民とか、大半は本祖派とか新教派とか気にしないから、教会が再建されるってことで、喜んでたみたい。
それで、当然、まずは灌漑事業を始めとする農地の改良を行うことになったんだけど……
当然、それには先立つもの、お金が必要になる。
基本的には、下賜領地を賜った新参領主に対しては、国が支度金を用意はしてくれる。
それから、当然、アルヴィンを寄騎にしたローチ家にも、支援の義務はある。
それに、聖愛教会も新参領主に無利子で支援金を貸したりしているみたい。
ミーラに言わせると、民が安寧に暮らせることを目的として云々……なんだけど、実際には、勢力で本祖派との逆転を狙っている新教派が、お金をエサに新参領主を囲おうとしている……って言うのが本音だって、アルヴィンは言ってた。私もアルヴィンが正しいと思う。
ただ、アルヴィンは、ドラゴン退治で得た6300シルムスのうち、4000シルムス程を領地の準備金としてプールしていたから、国やローチ家の支度金はともかく、教会から借金するつもりはないみたい。
そこまで決まると、あとは実施、となるわけだけど……
アイザックを責任者とした調達班を、ロチェスシティに派遣して、コンクリートを始めとする資材を、買付けさせている。
それと、帝都のエズラの伝手で、デミ・ドワーフの鍛冶師を、1人派遣して貰うことにしたみたい。揚水の道具を作るって言ってたけど、水車なら人間の職人でもできるし、他種族の力を借りるんだったら木工に強いエルフ……だと思うんだけど。
アルヴィン本人は、用水路に使う用地の確保のため、お兄さんのセオさんと、歩き回りっぱなしの日々が続いた。
意外なことに、用水路の土地の収容は、あまり揉めないで済んでいるみたい。
アルヴィンの交渉が上手いのか、それともセオさんか、あるいは同道することが多いキャロかもしれないけど。
それとも、実際にはそれほど、水の安定供給を欲しているってことかな。
そんな感じで、歩き詰めだったアルヴィン、一段落したところで、久々の休みを取ることにしたみたい。
……アルヴィン、現世ではのんびり過ごしたいんじゃなかったの?
うん、今のアルヴィンが妙にやる気出してる理由は、解ってるんだけど。
ミーラやキャロにはかっこいいところ見せたいもんね。
……それに、私にも……ね。
でも、あんまり無理はしてほしくないかな……
「あれー!? キャロいないの?」
領都マークリスの領主屋敷で、私がなにをするでもなくリビングのソファで落ち着いていると、アルヴィンはキャロを探していた。
「キャロは……今日は、キャロに兵団の武術訓練を頼んだ」
私がそう伝えた。
本来、兵団の団長である私が武術訓練の責任者なんだけど……
個人の冒険者ならともかく、兵団となると、ものを言うのは槍での突撃。
でも、槍術なら当然キャロ。
うん……実際に兵団を兵団として纏めている副兵団長のアーヴィングが、
「エミお嬢様、本当に立派になられて、私は、私は感動しておりますぞ……!!」
とか、
「お嬢様は自身もドラゴン・スレイヤーにして、その特別な功労者たる準男爵の妻となられる身。この私も老いて増々精進せねばなりますまいて……!!」
とか、暑苦しいから、たまにキャロやミーラにも押し付けないとやってられない、とか、そう言うわけではない。ないったらない。
「じゃあ、たまにはエミに頼んじゃおっかなぁ、と……」
アルヴィンは、そんな事を言いながら、手になにかを持ちつつ、私の方に近づいてきた。
「私? 別にいいけど……何?」
キャロを探していたっていうことは、多分、そう言うこと……
でも、正妻ではない序列夫人扱いとは言え、私も妻候補、アルヴィンに頼まれて嫌って言う事は、あんまりない。
ないんだけど……アルヴィンが手に持っていた、それは……
「耳かき?」
そう。
なんか、アルヴィンは、キャロに耳掃除をしてもらいたかったらしい。
結局は、私がやってるけど。
なんか、恋人ができたらこういう事をしてもらうのが、前世の頃からの憧れだったんだとか。
なんか、わからないでもない。
身の回りの世話をしてもらうのは、普通はメイドとか奴隷の使用人というのが普通だけど、特に身体に手を入れる部分は、仲のいい人間にやってもらいたいと思うし。
実際、私達も髪の手入れとか、キャロと、最近はミーラも加えて、お互いにやったりするし。
「んー……アルヴィン、ちょっと溜まってる?」
私は、覗き込んで訊ねた。…………耳垢の事よ?
「ああ、ちょっと領地入ってからサボってたから、そうかもしれない」
「うーん……アルヴィンの耳垢、しっとりタイプ」
脂分が多くて、カサカサに乾かないタイプの耳垢。
「あー、気持ちいいー」
「そう? もし痛かったら言ってね?」
本当に、なんか、心地よさそうに言うアルヴィンに、私はそう言いながら、掻き取るように耳かきで耳孔の中の耳垢を掻き取っていく。
「耳かきってさ」
「うん?」
アルヴィンが、思いついたように言ってくる。
私は、手を動かしたまま、訊き返した。
「耳垢の溜まりやすいところって結構浅いところにあるじゃない?」
「うん」
確かに、耳の奥よりも、その、耳朶から耳孔に入る部分に溜まりやすい感じ。
アルヴィンのタイプだと、特に。
「その近くを刺激されると、気持ちいいんだよね」
「そうなんだ」
「ああ、近くに、迷走神経って言うのが走っているんだって」
「それは……前世の知識……?」
私は、アルヴィンにそう訊き返していた。
いや、別に他意はない。
アルヴィンもそのことは承知してくれているのか、
「そうだけど、うん、だから耳かきって、特に他人にやってもらうと気持ちいいんだよね」
と、そう言った。
「じゃあ、こうすると気持ちいい?」
私は、耳かきで、アルヴィンが言ったあたりの浅い部分をくすぐってみた。
「そうそう、そんな感じ。おー…………あ、これは、いい……」
「クスッ」
アルヴィンがなんか気持ちよさそうな声を出しているのを聞いて、私は思わず、微笑ましく思ってしまった。
「でも、とりあえずは綺麗にしちゃうね」
「お願いしまーす」
アルヴィンにそう言って、私は、まずは少し奥の方に入り込んだ分まで、掻き出す。
丁寧に掻き取った後、さっきやった辺りをくすぐってあげる。
「あー……気持ちいい……」
なんか、ほんとに気持ちよさそう。
「でもあれだな、これに慣れちゃうと、自分でやりたくなくなるな……」
「私がまたやってもいいし、キャロもミーラも、多分嫌がらない」
アルヴィンが冗談交じりにそんな事を言うから、私も少しだけ苦笑しながらそう言った。
でも、嘘はついてないよね。
「はい、じゃあ反対側」
「はーい」
私は、アルヴィンが気持ちよさそうにしてるのを、しばらく観察してから、アルヴィンの肩を、ぽんと叩いて、そう言った。
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