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第11話 婚約者達と年を越す。
Chapter-38
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さて、いよいよ官庁街も年越しモードに入ってきたある日、俺の家……うん、もうそう言っちゃっていいよな。
とにかく、そこに、2人の人物が訪ねてきた。
2人とも、みなし貴族──貴族家の嫡子だ。
と言っても、あまり家督相続に近くはない。
と言うか、1人は俺の兄、セオ・トンプソン・バックエショフだ。三男で、男兄弟としては俺のすぐ上ってことになるが、間に姉をひとり挟んで、そこそこ歳は離れている。
俺にとっては……以前も言ったが、印象は薄い。
と言うのも、俺は11歳の年に前世での記憶が蘇ったわけなんだけど、その後、すぐに師匠の下に行ってしまったからな。
逆に言うと、それまで、11歳までのマイケル・アルヴィン・バックエショフとしての記憶は、強く意識しないと出てこない。
歳が離れているとは言っても、小さい頃は、よく遊んでもらったようなのだが、
ただでさえ曖昧になりやすい5歳頃の記憶が、更に前世の記憶で薄まっているとなると、印象がないのもしょうがない。
…………のだが、そんなセオ兄が、なんで家を訪ねてきたのか。
その理由は知っている。
うん、これ、“原作イベント”なんだ。
正直、もうルートからだいぶ離れていると思ったから、発生するかどうかはわからなかったんだが。
ただ、発生したとなると──正直、原作通りに話を進めたくない、胸糞イベントでもあるんだ。
それは、帝都で警備兵をしているセオ兄が、連れてきたもうひとりの人物、セオ兄の同僚が、最初のキーマンになる。
「どうしたんだアルヴィン、そんな険しい表情をして。なにか不都合なことでもあったか?」
俺が、顔をしかめていたからだろう、セオ兄は、どこか唖然としたような顔で、そう言った。
セオ兄にとっては、一介のみなし貴族に過ぎない自分より、準男爵の俺の方が、建前上は立場が上ってことになるからな。
兄らしい口の利き方はしているものの、内心、俺に対して気遣いをしているはずだ。
「あ、いえ、すみません、ちょっと、考え事をしていまして」
俺は、眉間を解すようにしながら、そう言った。
「アイザックさんも、心配をかけてしまったなら、謝ります」
アイザック・モーリス・ドーン。ドーン伯爵家の次男だ。嫡子ではあるが、次男の上、序列夫人の息子なので、やっぱり、家督相続権からはそこそこ離れていることになる。
「いえ……こちらこそ、まだバタバタしているで正直に、押しかける形になってしまって、アルヴィン・バックエショフ卿の、気分を害してしまったのでしたら、申し訳ありません」
「あ、いえ、そんなことはないので、大丈夫ですよ」
あんまりに真剣な顔で言うので、俺は、慌てて手を振りながら、自然に表情を崩しつつ、そう言った。
アイザックさんの父親で、ドーン伯爵家の現当主、ブラッドリー・ダグラス・ドーン卿は、法衣貴族だが、帝国直轄領を監理する、統監卿の立場にある。だから、そこそこ発言力は強い。
ただ、最初に言った通り、アイザックさんはドーン家の公子というわけじゃないから、やっぱり、俺に気を使ってくる感じがする。
まぁ、それでなくても、アイザックさんは、実直でいい人なんだが。
あ、これは原作知識になってしまうんだけど。
そんなやり取りをしていたら、エミが、お茶を淹れて、2人と俺に、出してくれた。
「こちらの方は?」
セオ兄が訊いてくる。
「失礼だが、使用人……というわけではなさそうだが」
セオ兄に言われて、俺は苦笑する。
「えっと……俺の序列夫人候補の1人なんだよね」
「エミ・クラーク・ローチです。よろしくお願いします」
エミは、部屋着用のシンプルなドレスのスカートの両端をつまみ上げるようにして、ぺこり、と、セオ兄達に一礼した。
「お前、婚約したとは聞いてたけど、もう序列夫人まで候補が居るのかよ」
うん、まぁそうだよねー。そう言いたくもなるよねー。
だいたい、まだ年齢的には成人もしてないくせにねー。
「それが……冒険者養成学校の同級生で、固定のパーティー組んでるんだ。それが縁で」
「! そうか、お前と一緒に竜騎勲章を受けてるってことだな」
俺が決まり悪そうに言うと、セオ兄は、理解した、というように、口元を手で抱えるようにして、そう言った。
「はい、お世話になっております」
エミは、部屋着用のシンプルなドレスのスカートの両端をつまみ上げるようにして、ぺこり、と、セオ兄達に一礼した。
「ローチ……ローチ伯爵家の所縁の方で?」
アイザックさんが、エミにそう問いかけた。
「はい、末子の次女になります。と言っても、庶子ですが」
「そう……ですか、庶子、ね……」
アイザックさんは、エミの言葉に、少し含むところがあるような物言いをした。
「?」
その理由がわからないエミは、不思議そうに小首をかしげてみせるが……
そうなんだよな、このイベントのキモが、そこだからな。
「この様子ですと、この屋敷には未だ使用人を置いていないようですが」
アイザックさんが言ってきた。
…………実は、言いたいことは解っている。
「宜しければ、僭越ながら、我が家から使用人を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?」
来たな……
「それは願ってもないことですが、素性をお伺いしても?」
「はい。我が家の奴隷階級の使用人の1人なのですが、できれば家を出してやりたいと考えておりまして」
アイザックさんはそこまで説明してくれたが、肝心なことを言ってない。
その使用人というのは、アイザックさんの妹に当たる人物だ。ただし、アイザックさんとも、上の長兄ともまた別の母親の。
その娘というのが、当代の、ダグラス・ドーン卿が、妾でもない平民の使用人との間に出来てしまった娘なのだ。
ダグラス・ドーン卿は、手を出しておいて、子供が出来てしまったことが気に入らなかったらしく、母親には毒を飲ませて殺害し、その娘は市民登録をさせずに奴隷階級に落とした。
しかも、その父親と長兄から、虐待までされている。
産業革命以前の社会において、労働力として奴隷が必要悪なのは認めざるを得ないところだ。そこにイチャモンをつけるのは、俺の傲慢でしかない。
とは言え、罪もない子供を、自分の感情と都合で、母を殺し本人を奴隷階級に落とした挙げ句、虐待までしているというのは、やっぱり気分が悪い。
「ですが、それはアイザックさんが独断で決めてしまっても?」
公子でもない次男坊が、実家の事を運んでしまうのは、下手をするとアイザックさんにも父や兄の怒りが向かう可能性も高い。
「それは確かに……指摘されることではあるのですが、アルヴィン・バックエショフ卿とコネクションができれば、ドーン家にとっても損ではありませんから」
リクツは成り立ってるな。新参とは言えドラゴン・スレイヤーで10万5千石の領主に取り入ることができれば、それは法衣貴族のドーン伯爵家にとっては利益にもなる。
そうやって、既成事実化してしまおうって魂胆か。
「しかし、奴隷階級とのことですが、それは譲渡と思って良いのでしょうか?」
「言え、とりあえずは貸し出し……という形になると思います」
まぁ、奴隷は家の財産だからな、それを、公子でもない次男坊が勝手に譲っちゃったとなると、流石に問題になる。
しかも、どういうわけか、父親のダグラス・ドーン卿とその公子である長男が、なぜかこの娘に執着してるんだよな。
原作知識を思い出してみても、感情以上の特別な理由はなかった気がする。なんか、気軽に虐待できる対象が欲しいのだろうか。
それだけでも気分が悪いんだが。
それでアイザックさんは、同僚の弟である俺の授爵にかこつけて、家を出してしまおうと考えているわけだ。
ところが、ここではどういうわけか、原作のマイケル・アルヴィンは、ドーン伯爵家のお家事情に踏み込むべきではないと考えて、とりあえず借受はするものの、根本的な解決をしようとしない。
だが、実態を知っている俺は、とてもじゃなきゃ無視なんかしていられない。
「解りました、とりあえずお預かりはいたしましょう」
俺は、アイザックさんにそう言った。
とりあえず俺のところに寄せさせよう。その後どうするかは、また考えればいい。
「ありがとうございます。早速、連れてまいります」
アイザックさんは、どこかホッとしたような顔で、俺に、自分から礼を言うようにそう言った。
とにかく、そこに、2人の人物が訪ねてきた。
2人とも、みなし貴族──貴族家の嫡子だ。
と言っても、あまり家督相続に近くはない。
と言うか、1人は俺の兄、セオ・トンプソン・バックエショフだ。三男で、男兄弟としては俺のすぐ上ってことになるが、間に姉をひとり挟んで、そこそこ歳は離れている。
俺にとっては……以前も言ったが、印象は薄い。
と言うのも、俺は11歳の年に前世での記憶が蘇ったわけなんだけど、その後、すぐに師匠の下に行ってしまったからな。
逆に言うと、それまで、11歳までのマイケル・アルヴィン・バックエショフとしての記憶は、強く意識しないと出てこない。
歳が離れているとは言っても、小さい頃は、よく遊んでもらったようなのだが、
ただでさえ曖昧になりやすい5歳頃の記憶が、更に前世の記憶で薄まっているとなると、印象がないのもしょうがない。
…………のだが、そんなセオ兄が、なんで家を訪ねてきたのか。
その理由は知っている。
うん、これ、“原作イベント”なんだ。
正直、もうルートからだいぶ離れていると思ったから、発生するかどうかはわからなかったんだが。
ただ、発生したとなると──正直、原作通りに話を進めたくない、胸糞イベントでもあるんだ。
それは、帝都で警備兵をしているセオ兄が、連れてきたもうひとりの人物、セオ兄の同僚が、最初のキーマンになる。
「どうしたんだアルヴィン、そんな険しい表情をして。なにか不都合なことでもあったか?」
俺が、顔をしかめていたからだろう、セオ兄は、どこか唖然としたような顔で、そう言った。
セオ兄にとっては、一介のみなし貴族に過ぎない自分より、準男爵の俺の方が、建前上は立場が上ってことになるからな。
兄らしい口の利き方はしているものの、内心、俺に対して気遣いをしているはずだ。
「あ、いえ、すみません、ちょっと、考え事をしていまして」
俺は、眉間を解すようにしながら、そう言った。
「アイザックさんも、心配をかけてしまったなら、謝ります」
アイザック・モーリス・ドーン。ドーン伯爵家の次男だ。嫡子ではあるが、次男の上、序列夫人の息子なので、やっぱり、家督相続権からはそこそこ離れていることになる。
「いえ……こちらこそ、まだバタバタしているで正直に、押しかける形になってしまって、アルヴィン・バックエショフ卿の、気分を害してしまったのでしたら、申し訳ありません」
「あ、いえ、そんなことはないので、大丈夫ですよ」
あんまりに真剣な顔で言うので、俺は、慌てて手を振りながら、自然に表情を崩しつつ、そう言った。
アイザックさんの父親で、ドーン伯爵家の現当主、ブラッドリー・ダグラス・ドーン卿は、法衣貴族だが、帝国直轄領を監理する、統監卿の立場にある。だから、そこそこ発言力は強い。
ただ、最初に言った通り、アイザックさんはドーン家の公子というわけじゃないから、やっぱり、俺に気を使ってくる感じがする。
まぁ、それでなくても、アイザックさんは、実直でいい人なんだが。
あ、これは原作知識になってしまうんだけど。
そんなやり取りをしていたら、エミが、お茶を淹れて、2人と俺に、出してくれた。
「こちらの方は?」
セオ兄が訊いてくる。
「失礼だが、使用人……というわけではなさそうだが」
セオ兄に言われて、俺は苦笑する。
「えっと……俺の序列夫人候補の1人なんだよね」
「エミ・クラーク・ローチです。よろしくお願いします」
エミは、部屋着用のシンプルなドレスのスカートの両端をつまみ上げるようにして、ぺこり、と、セオ兄達に一礼した。
「お前、婚約したとは聞いてたけど、もう序列夫人まで候補が居るのかよ」
うん、まぁそうだよねー。そう言いたくもなるよねー。
だいたい、まだ年齢的には成人もしてないくせにねー。
「それが……冒険者養成学校の同級生で、固定のパーティー組んでるんだ。それが縁で」
「! そうか、お前と一緒に竜騎勲章を受けてるってことだな」
俺が決まり悪そうに言うと、セオ兄は、理解した、というように、口元を手で抱えるようにして、そう言った。
「はい、お世話になっております」
エミは、部屋着用のシンプルなドレスのスカートの両端をつまみ上げるようにして、ぺこり、と、セオ兄達に一礼した。
「ローチ……ローチ伯爵家の所縁の方で?」
アイザックさんが、エミにそう問いかけた。
「はい、末子の次女になります。と言っても、庶子ですが」
「そう……ですか、庶子、ね……」
アイザックさんは、エミの言葉に、少し含むところがあるような物言いをした。
「?」
その理由がわからないエミは、不思議そうに小首をかしげてみせるが……
そうなんだよな、このイベントのキモが、そこだからな。
「この様子ですと、この屋敷には未だ使用人を置いていないようですが」
アイザックさんが言ってきた。
…………実は、言いたいことは解っている。
「宜しければ、僭越ながら、我が家から使用人を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?」
来たな……
「それは願ってもないことですが、素性をお伺いしても?」
「はい。我が家の奴隷階級の使用人の1人なのですが、できれば家を出してやりたいと考えておりまして」
アイザックさんはそこまで説明してくれたが、肝心なことを言ってない。
その使用人というのは、アイザックさんの妹に当たる人物だ。ただし、アイザックさんとも、上の長兄ともまた別の母親の。
その娘というのが、当代の、ダグラス・ドーン卿が、妾でもない平民の使用人との間に出来てしまった娘なのだ。
ダグラス・ドーン卿は、手を出しておいて、子供が出来てしまったことが気に入らなかったらしく、母親には毒を飲ませて殺害し、その娘は市民登録をさせずに奴隷階級に落とした。
しかも、その父親と長兄から、虐待までされている。
産業革命以前の社会において、労働力として奴隷が必要悪なのは認めざるを得ないところだ。そこにイチャモンをつけるのは、俺の傲慢でしかない。
とは言え、罪もない子供を、自分の感情と都合で、母を殺し本人を奴隷階級に落とした挙げ句、虐待までしているというのは、やっぱり気分が悪い。
「ですが、それはアイザックさんが独断で決めてしまっても?」
公子でもない次男坊が、実家の事を運んでしまうのは、下手をするとアイザックさんにも父や兄の怒りが向かう可能性も高い。
「それは確かに……指摘されることではあるのですが、アルヴィン・バックエショフ卿とコネクションができれば、ドーン家にとっても損ではありませんから」
リクツは成り立ってるな。新参とは言えドラゴン・スレイヤーで10万5千石の領主に取り入ることができれば、それは法衣貴族のドーン伯爵家にとっては利益にもなる。
そうやって、既成事実化してしまおうって魂胆か。
「しかし、奴隷階級とのことですが、それは譲渡と思って良いのでしょうか?」
「言え、とりあえずは貸し出し……という形になると思います」
まぁ、奴隷は家の財産だからな、それを、公子でもない次男坊が勝手に譲っちゃったとなると、流石に問題になる。
しかも、どういうわけか、父親のダグラス・ドーン卿とその公子である長男が、なぜかこの娘に執着してるんだよな。
原作知識を思い出してみても、感情以上の特別な理由はなかった気がする。なんか、気軽に虐待できる対象が欲しいのだろうか。
それだけでも気分が悪いんだが。
それでアイザックさんは、同僚の弟である俺の授爵にかこつけて、家を出してしまおうと考えているわけだ。
ところが、ここではどういうわけか、原作のマイケル・アルヴィンは、ドーン伯爵家のお家事情に踏み込むべきではないと考えて、とりあえず借受はするものの、根本的な解決をしようとしない。
だが、実態を知っている俺は、とてもじゃなきゃ無視なんかしていられない。
「解りました、とりあえずお預かりはいたしましょう」
俺は、アイザックさんにそう言った。
とりあえず俺のところに寄せさせよう。その後どうするかは、また考えればいい。
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