30 / 55
第9話 気になる異性ができてその気になる。
Chapter-29
しおりを挟む
「これが……そうか……」
セニールダー主席宣教師に紹介してもらった、物件。
その前に、俺達は来ていた。
「なんか、それらしい感じは全然しないんだけど」
キャロが言った。
いや、まぁ、その通り。
周りは、冬にしてはちょっとうらうらと暖かい、日差しのある日常。
のーんびりしている。
で、件の物件の方はと言えば……
これまた、特になにかおどろおどろしい雰囲気なんかはないように感じる。
貴族屋敷だからそれなりのデカさではあるが、それ以外の点ではフツーに、周囲の雰囲気に取り込まれている。
単なる瑕疵物件ってことなのかな。
まぁ、それなら気にしなきゃそれまでのことなんだけど……
でも、教会が引き取らざるを得ないような物件が、そんな生っちょろいものかな。
「今、門を開けますね」
俺達が、しげしげと屋敷の正面から外観を観察していると、ミーラがそう言って、束になった鍵の1本で、門を鎖で閉じていた、南京錠──いや、南京ってのは前世の地名由来だから、今はなんて言えばいいんだ? とにかく、そのシリンダー式の錠前を開けた。
鎖を外して、ギィィィッ、と門を開く。
確かに、しばらく開閉がなかった鉄格子の門は、それらしい軋みを上げたけど、特に不気味って感じもしない。
「特に変わったところはないみたいだねぇ……」
俺は、そんな事を言いながら、ミーラを先頭に、それに続く形で、屋敷の敷地内に入っていく。
俺の後ろは、キャロ、エミ、そしてジャックの順で、踏石を渡りながら、玄関へと向かっていく。
「なんか、拍子抜けだねぇ……」
俺が、肩を竦めてそう言った、その次の瞬間だった。
「うわぁっ!?」
突然、最後尾のジャックが、驚いたような声を上げる。
「!?」
「どうした!?」
俺が言い、皆驚いて、最後尾を振り返る。
ジャックは、転びかけて、わたわたとバランスを取り直しているところだった。
「ちょっと、脅かさないでよね」
「違う、ただ躓いただけじゃないんだ」
キャロが、抗議するような声を上げるが、それに対し、ジャックは、驚ききったような顔で、足元の踏石を見ている。
その踏石が、拳ひとつ分ほど、地中に凹んでいた。
ジャックは、それに躓いたのだ。
ミーラ、俺、と、入ってきた時は、そんなことにはなっていなかったはずだ。
「私まで、なんともなかった。突然、石が、凹んだ、ってこと?」
エミが言った。
ミーラやキャロはブレストプレートを着けて武装を持っているし、俺は俺で愛用の盾を背負っている。決して、軽装じゃない。
その俺達が平気だったのに、ジャックの時に突然、凹んだんだ。
「仕掛けか、それとも……」
怪訝そうな顔をして、ミーラが言う。
「いずれにせよ」
俺は、正面を向き直して、屋敷の建物を見上げ直した。
「歓迎はされてない、ってことみたいだな」
それは間違いない。
「どうしますか?」
ミーラが、俺に訊ねてくる。
「いや、そのつもりで、皆準備してきているし、その点は、これ以上のことは出来ないだろう。とにかく、中に入って、調べてみるしかないな」
「そうね」
「賛成」
俺が言うと、キャロとエミは、賛成の声を出してくれた。
「ジャックは、大丈夫か?」
「ああ、ちょっと、驚いただけだ。注意して進んだほうがいい、って事だけは、理解したがな」
俺の問いかけに、ジャックは凹んだ庭石を見だ見据えたまま、そう言った。
「よし……中に入ってみよう」
俺達は、屋敷の玄関へと進む。
「ねぇ、エミ? アルヴィンってば」
キャロがエミに、こっそりと声をかけると、エミはコクン、と頷いた。
? 何かあったのか?
「どうかしたのか?」
「あ、いいのいいの、なんでもない、こっちの話」
俺が問いかけると、キャロは両手をバタバタと振って、誤魔化すようにそう言った。エミも、コクコクと頷く。
「なんか解ったんなら、言ってくれよ。結構な幽霊屋敷っぽいからさ……」
「あ、ううん。そう言うんじゃないの」
俺が再度問いかけるが、キャロはそれを否定するように言う。
「油断ならないってのは、理解しているから、大丈夫……」
エミがそう言った。まぁ、それなら、いいんだけどな。
「では、玄関を開けますね……」
ミーラが、鍵の束から別の鍵を手にとって、玄関の重厚そうな扉に近づく。
「ちょっと待った」
俺は、それを止めた。
「どうしましたか?」
「いや、ここは、俺が開ける」
振り返って、訊いてくるミーラに、俺は、そう言った。
「ですが、この調子ですと、中に何があるか、わかりませんよ?」
「だからだよ。俺は、光属性の魔法は、あんまり得意じゃないんだ。使えないってわけじゃないけどな。だから、俺が扉を開けるから、ミーラは、何かあった時の為に、備えておいてくれ」
少し俺のことを心配するかのように、訊き返してくるミーラに、俺は、そう言った。
「確かに、その方が良さそうですね、そうしましょう」
ミーラも、その意見に、同意してくれた。
「玄関の鍵は、これです」
「ああ」
俺は、ミーラがそう言って差し出してきた、1本の鍵と、それが金属の輪で繋がっている鍵の束を、受け取った。
俺に鍵を渡してから、ミーラは、背中に背負っていたロングメイスと、片手用としてはそこそこ大きい半ナツメ型のシールドを、手に持って、構えた。
俺も、自分の盾を、背負っている位置から、構えられるように、左手に持った。
鍵を、玄関の鍵穴に、差し込む。
そのまま反時計回りに回すと、鍵は、カチャリ、と開いた。
その時点では、特に、何も起きない。
俺は、振り返って、仲間達に、頷いてみせる。
ミーラ以外も、それぞれの武器──ジャックは、弓──を持って、頷き返してきた。
俺は、盾を前に出した状態で、右手で支えながら、左手で、玄関の扉を開けた。
ヒュッ
風切り音。その時俺は、それに反応して……ではなく、予め想定した動きで、盾を構えていた。
ガキィンッ
何かが、盾に弾き返された。
それは、多分この屋敷の調度品だろう、足置き台だった。
トラップの類で、こんなもんが飛んでくるとは、考えにくい。
もしそうなら、矢とか、短剣とか飛ばしてきそうなものだ。
つまり……
「マジモンの、幽霊屋敷かよ、これは……」
俺は、改めて、ゴクリ、と、喉を鳴らした。
セニールダー主席宣教師に紹介してもらった、物件。
その前に、俺達は来ていた。
「なんか、それらしい感じは全然しないんだけど」
キャロが言った。
いや、まぁ、その通り。
周りは、冬にしてはちょっとうらうらと暖かい、日差しのある日常。
のーんびりしている。
で、件の物件の方はと言えば……
これまた、特になにかおどろおどろしい雰囲気なんかはないように感じる。
貴族屋敷だからそれなりのデカさではあるが、それ以外の点ではフツーに、周囲の雰囲気に取り込まれている。
単なる瑕疵物件ってことなのかな。
まぁ、それなら気にしなきゃそれまでのことなんだけど……
でも、教会が引き取らざるを得ないような物件が、そんな生っちょろいものかな。
「今、門を開けますね」
俺達が、しげしげと屋敷の正面から外観を観察していると、ミーラがそう言って、束になった鍵の1本で、門を鎖で閉じていた、南京錠──いや、南京ってのは前世の地名由来だから、今はなんて言えばいいんだ? とにかく、そのシリンダー式の錠前を開けた。
鎖を外して、ギィィィッ、と門を開く。
確かに、しばらく開閉がなかった鉄格子の門は、それらしい軋みを上げたけど、特に不気味って感じもしない。
「特に変わったところはないみたいだねぇ……」
俺は、そんな事を言いながら、ミーラを先頭に、それに続く形で、屋敷の敷地内に入っていく。
俺の後ろは、キャロ、エミ、そしてジャックの順で、踏石を渡りながら、玄関へと向かっていく。
「なんか、拍子抜けだねぇ……」
俺が、肩を竦めてそう言った、その次の瞬間だった。
「うわぁっ!?」
突然、最後尾のジャックが、驚いたような声を上げる。
「!?」
「どうした!?」
俺が言い、皆驚いて、最後尾を振り返る。
ジャックは、転びかけて、わたわたとバランスを取り直しているところだった。
「ちょっと、脅かさないでよね」
「違う、ただ躓いただけじゃないんだ」
キャロが、抗議するような声を上げるが、それに対し、ジャックは、驚ききったような顔で、足元の踏石を見ている。
その踏石が、拳ひとつ分ほど、地中に凹んでいた。
ジャックは、それに躓いたのだ。
ミーラ、俺、と、入ってきた時は、そんなことにはなっていなかったはずだ。
「私まで、なんともなかった。突然、石が、凹んだ、ってこと?」
エミが言った。
ミーラやキャロはブレストプレートを着けて武装を持っているし、俺は俺で愛用の盾を背負っている。決して、軽装じゃない。
その俺達が平気だったのに、ジャックの時に突然、凹んだんだ。
「仕掛けか、それとも……」
怪訝そうな顔をして、ミーラが言う。
「いずれにせよ」
俺は、正面を向き直して、屋敷の建物を見上げ直した。
「歓迎はされてない、ってことみたいだな」
それは間違いない。
「どうしますか?」
ミーラが、俺に訊ねてくる。
「いや、そのつもりで、皆準備してきているし、その点は、これ以上のことは出来ないだろう。とにかく、中に入って、調べてみるしかないな」
「そうね」
「賛成」
俺が言うと、キャロとエミは、賛成の声を出してくれた。
「ジャックは、大丈夫か?」
「ああ、ちょっと、驚いただけだ。注意して進んだほうがいい、って事だけは、理解したがな」
俺の問いかけに、ジャックは凹んだ庭石を見だ見据えたまま、そう言った。
「よし……中に入ってみよう」
俺達は、屋敷の玄関へと進む。
「ねぇ、エミ? アルヴィンってば」
キャロがエミに、こっそりと声をかけると、エミはコクン、と頷いた。
? 何かあったのか?
「どうかしたのか?」
「あ、いいのいいの、なんでもない、こっちの話」
俺が問いかけると、キャロは両手をバタバタと振って、誤魔化すようにそう言った。エミも、コクコクと頷く。
「なんか解ったんなら、言ってくれよ。結構な幽霊屋敷っぽいからさ……」
「あ、ううん。そう言うんじゃないの」
俺が再度問いかけるが、キャロはそれを否定するように言う。
「油断ならないってのは、理解しているから、大丈夫……」
エミがそう言った。まぁ、それなら、いいんだけどな。
「では、玄関を開けますね……」
ミーラが、鍵の束から別の鍵を手にとって、玄関の重厚そうな扉に近づく。
「ちょっと待った」
俺は、それを止めた。
「どうしましたか?」
「いや、ここは、俺が開ける」
振り返って、訊いてくるミーラに、俺は、そう言った。
「ですが、この調子ですと、中に何があるか、わかりませんよ?」
「だからだよ。俺は、光属性の魔法は、あんまり得意じゃないんだ。使えないってわけじゃないけどな。だから、俺が扉を開けるから、ミーラは、何かあった時の為に、備えておいてくれ」
少し俺のことを心配するかのように、訊き返してくるミーラに、俺は、そう言った。
「確かに、その方が良さそうですね、そうしましょう」
ミーラも、その意見に、同意してくれた。
「玄関の鍵は、これです」
「ああ」
俺は、ミーラがそう言って差し出してきた、1本の鍵と、それが金属の輪で繋がっている鍵の束を、受け取った。
俺に鍵を渡してから、ミーラは、背中に背負っていたロングメイスと、片手用としてはそこそこ大きい半ナツメ型のシールドを、手に持って、構えた。
俺も、自分の盾を、背負っている位置から、構えられるように、左手に持った。
鍵を、玄関の鍵穴に、差し込む。
そのまま反時計回りに回すと、鍵は、カチャリ、と開いた。
その時点では、特に、何も起きない。
俺は、振り返って、仲間達に、頷いてみせる。
ミーラ以外も、それぞれの武器──ジャックは、弓──を持って、頷き返してきた。
俺は、盾を前に出した状態で、右手で支えながら、左手で、玄関の扉を開けた。
ヒュッ
風切り音。その時俺は、それに反応して……ではなく、予め想定した動きで、盾を構えていた。
ガキィンッ
何かが、盾に弾き返された。
それは、多分この屋敷の調度品だろう、足置き台だった。
トラップの類で、こんなもんが飛んでくるとは、考えにくい。
もしそうなら、矢とか、短剣とか飛ばしてきそうなものだ。
つまり……
「マジモンの、幽霊屋敷かよ、これは……」
俺は、改めて、ゴクリ、と、喉を鳴らした。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
異世界転生モノの主人公に転生したけどせっかくだからBルートを選んでみる。第2部
kaonohito
ファンタジー
俺、マイケル・アルヴィン・バックエショフは、転生者である。
日本でデジタル土方をしていたが、気がついたら、異世界の、田舎貴族の末っ子に転生する──と言う内容の異世界転生創作『転生したら辺境貴族の末っ子でした』の主人公になっていた! 何を言ってるのかわからねーと思うが……
前世での社畜人生に嫌気が差し、現世ではのんびりマイペースに過ごそうかと考えていた俺だったが、信頼できる仲間や、気になる異性ができたことで、原作とはまた違った成り上がりストーリーを描くことになってしまったのだった。
──※─※─※──
本作は「異世界転生モノの主人公に転生したけどせっかくだからBルートを選んでみる。」の第2部にあたります。まずはそちらからお読みください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/177250435/358378391
──※─※─※──
本作は、『ノベルアップ+』『小説家になろう』でも掲載しています。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
【短編】追放した仲間が行方不明!?
mimiaizu
ファンタジー
Aランク冒険者パーティー『強欲の翼』。そこで支援術師として仲間たちを支援し続けていたアリクは、リーダーのウーバの悪意で追補された。だが、その追放は間違っていた。これをきっかけとしてウーバと『強欲の翼』は失敗が続き、落ちぶれていくのであった。
※「行方不明」の「追放系」を思いついて投稿しました。短編で終わらせるつもりなのでよろしくお願いします。
バグ発見~モブキャラの私にレベルキャップが存在しなかった~
リコピン
恋愛
前世の記憶を持ちながら、「愛と冒険」の乙女ゲームの世界に転生したミア。モブキャラなことを自覚して一人ダンジョンに挑む日々。そこで出会ったのは、ゲーム主人公でも攻略対象者達でもなく、一番馴染み深いキャラ、ブレンだった。
ひたすら強さを求めるブレンの姿にミアの中に生まれた感情。溢れる衝動が、彼女を突き動かす。
彼女が彼に求めたもの。彼が彼女に求めるもの。
歪な形で始まった二人の関係は、歪なままに育っていく―
※序章、前編6話、後編5話、終章くらいの予定です
(1話は書けた分からアップするので、1-1,1-2のように分割になります)
※R15は残酷描写(人を奴隷扱いする)が含まれるためです
※結果的に「ざまぁ」になる人が居るので大団円ではありません。お気をつけ下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる