29 / 55
第9話 気になる異性ができてその気になる。
Chapter-28
しおりを挟む
俺は下賜領地を受けることになったわけだが、実際に下賜される領地についてはまだしばらく決まるまで時間がかかるだろう。
ローチ伯爵家の寄騎になったから、その近接地になるはずだ。
それにしても、10万5千石って……
正直、新参の準男爵の領地じゃないよなぁ。
あ、ちなみにこの石高制、小麦の平均収穫量が基準になっていて、日本の明治維新前のそれとは、数値の基準は異なる。
まぁ、この世界、というか、アドラーシールム帝国には、稲作の習慣もあるんだが、あくまで主体は、パンを作る小麦。
あと、ブリュサムズシティのような重商都市を持つ領地の場合は、金銭での税収を、小麦の価値に換算することもある。
で、ジャックのスチャーズ準男爵家が3万石。キャロのエバーワイン男爵家が、6万石ぐらい。
姉弟子なんかは、1万500石ほど。
エミのローチ伯爵家なんかは、名門だけあって、25万石超えてるんだけど。
ちなみに現世での我が実家、と言うか元実家、バックエショフ子爵家の領地は、面積じゃローチ伯領を上回っているが、辺境すぎて開発が進んでいないので、石高としては9万石にも至っていない。
これだけ見ても、新参の準男爵に下賜される領地として、10万5千石ってのが、どれだけ破格かわかると思う。
なるほど、俺を囲い込みたい高位貴族はいくらでもいるわけだ。
だからってわけでもないだろうが、
「なるほど、エミにライバルが増えたってことだね」
と、俺が、ローチ家の人間にミーラのことを紹介しても、ウィリアムは、そうは言いはしたものの、俺を問い詰めるようなことはせず、穏やかな表情のままだった。
「すみません、俺の優柔不断さでこんな事になってしまって」
俺は、申し訳なくてそうは言ったものの、
「おいおい、別に、君を責めているわけじゃないよ」
と、ウィリアムは笑い飛ばすように、苦笑しながら言ってきた。
「たしかに私はまだ、アイヴィの他に序列夫人や妾は取っていないがね、そもそも、エミが私達の母とは違う、父上が妾にした女性の子なんだ、我々が君をどうこういう筋合いはないよ」
あ、そうか……言われてみりゃそうだな。
「それより、さしあたっての問題があるだろう」
ウィリアムが、話題を変えるようにして、そう言った。
うん、まぁ、そうなんだよね。
「我が家としては、君達にいつまで滞在してもらっても構わないんだが……そう言うわけにも行かないだろう」
そう、俺も領地持ちの貴族となったからには、帝都屋敷というものを持つ必要がある。
いつまでもローチ家に居候しているわけにも行かないのだ。
「そのことで相談できればと思ったんですが、いい心当たりはありませんか?」
俺は、リビングでウィリアムと向かい合ってソファに腰掛けながら、そう訊ねた。
「ううん……貴族街は結構、過密だからな……紹介できるような物件は、今はないんだ」
「そうですか……」
「役に立てなくて、申し訳ない」
「あ、いえいえ。別に、謝ってもらうようなことじゃないですから」
他に伝手がそんなにないのも事実だが、だからといってローチ家に我儘を言ったってなんとかなるって話じゃない。
そんなことぐらいは、理解している。
姉弟子……が、こういう時に頼りになるとは思えないしなぁ。
まぁ、相談するだけはしてみてもいいかもしれないが。
と、そんな事を考えていると。
「あー、ミーラさん、結構強いー」
「いえいえ、そんな。キャロさんやエミさんも、かなりの腕とお見受けしましたよ」
ローチ家の中庭で手合わせしていた、キャロとミーラ、それにエミが、屋敷の中に入ってきて、そんな事を言う。
実際、ショートランス程の柄のあるロングメイスを、ミーラは器用に扱う。キャロが上から、下、へのクイックでの二段突きをしたのを、ミーラはどちらもメイスで弾いてしまったのを、俺も目撃していた。
物理戦闘の能力は、キャロやエミと伯仲するところ、と言ったところか。
その上で、光属性の魔法も使える。支援系も、ある程度は攻撃系も。
パーティーバランスを考えた時、奇数パーティーになってしまうことを考えると、1人が前衛後衛の両方の能力を持っているスイッチャーというのは、丁度いいかもしれない。
と、……話が脱線した。
「ミーラ、少し相談があるんだが、いいかな」
俺は、タオルで汗を拭くミーラを、そう言って呼び止めた。
ちなみに、教会のホーリーシンボルの入ったブレストプレートに、布ではあるがある程度防御力の期待できそうな、法衣である厚手のスカートを着けている。それと、頭にフードと一体になった、金属製のヘッドガード。
「はい、なんでしょう?」
ミーラが返事をして、俺の方を向く。キャロと一緒に、こちらに近付いてきた。
「実は、俺も準男爵になった以上、帝都屋敷を持たなきゃならないんだが」
「あ、確かに、そうなりますね」
「そのアテがなくてさ、ミーラには、なにかないかな」
一応、帝国で第2位の宗派のトップの孫だ、なにか心当たりはあるかもしれない。
「うーん、すみません、私は特に、そう言うのは存じ上げていませんが……」
ミーラは、少し申し訳なさそうな苦笑で言う。まぁ、そうだよな。
「あ、いや、別に……」
「あ、でも」
俺がミーラに詫びの言葉をかけようとしたのを、ミーラ自身が、遮るように声を上げた。
「お祖父様だったら、不動産屋とも伝手があるかもしれません」
あ、そうかセニールダー主席宣教師か。
確かに、それならコネクションも期待できそうだな。
「そっか、じゃあ、相談してみるか」
「はい、お祖父様も、頼られた方が、喜ぶと思いますし」
呟くような俺の言葉に、ミーラは、可愛らしいツリ目の笑顔で、そう言った。
どうせ、他にそれほど選択肢はないんだ。
いきなり行った不動産屋に、ふっかけられる事を考えたら、ワンクッション入れられるなら、その方がいい。
それで、キャロやミーラ達が一休みして、午後になってから、俺達はアドラス聖愛教会を訊ねた。
早速、ミーラに、セニールダー主席宣教師を呼び出してもらう。
「これはこれは、アルヴィン殿、よくぞ参られました」
主席宣教師は、なんか知らんがニッコニコ顔で、愛想を振りまくようにしながら、俺の前に出てきた。
ちなみに、ルイス・モーリス・セニールダー主席宣教師は、一応、貴族でもあって、爵位は、伯爵になる。
法衣貴族……なんかと思ったら、祭事で奉納する作物を作るため、5千石ほどの農地を持っているらしい。
帝国中央としても、これで、法衣侯爵である本祖派のジジィと、バランスをとってるんだろうな。
官僚ってのは、どの時代、どの世界でも、大変なものだ。
などと考えつつも。
「あの、実は、折り入って相談したいことがありまして」
「ミーラから聞かせていただきました、帝都屋敷をお探しとのことですな?」
俺が声をかけると、主席宣教師は、そう言ってきた。
まぁ、ミーラは話すよな。別にそれで困るわけでもなし、むしろ、話が早くていい。
「懇意にしている不動産屋もあるにはありますが……なにせ、貴族街は土地が足りませんからな、いい物件がありますかどうか……」
そうなんだよね……貴族街って、旧城塞の内側の、ただでさえ狭い土地に存在してるから、新しく建物を建てる余裕がない。
俺としては、新参の準男爵らしく、他の新参貴族や法衣の男爵・準男爵がしているように、平民街に新しい屋敷を建てることも考えていた。
多少、官庁街との行き来は、不便になるが。
しかし、主席宣教師は、別の提案をしてきた。
「どうでしょう、教会で預かっている物件を、お譲りするというのは」
「教会で預かっている物件、ですか」
不動産屋ではなく、教会が預かっている物件。
それがどういうものか、なんて、決まっている──
────事故物件だぁ!
ローチ伯爵家の寄騎になったから、その近接地になるはずだ。
それにしても、10万5千石って……
正直、新参の準男爵の領地じゃないよなぁ。
あ、ちなみにこの石高制、小麦の平均収穫量が基準になっていて、日本の明治維新前のそれとは、数値の基準は異なる。
まぁ、この世界、というか、アドラーシールム帝国には、稲作の習慣もあるんだが、あくまで主体は、パンを作る小麦。
あと、ブリュサムズシティのような重商都市を持つ領地の場合は、金銭での税収を、小麦の価値に換算することもある。
で、ジャックのスチャーズ準男爵家が3万石。キャロのエバーワイン男爵家が、6万石ぐらい。
姉弟子なんかは、1万500石ほど。
エミのローチ伯爵家なんかは、名門だけあって、25万石超えてるんだけど。
ちなみに現世での我が実家、と言うか元実家、バックエショフ子爵家の領地は、面積じゃローチ伯領を上回っているが、辺境すぎて開発が進んでいないので、石高としては9万石にも至っていない。
これだけ見ても、新参の準男爵に下賜される領地として、10万5千石ってのが、どれだけ破格かわかると思う。
なるほど、俺を囲い込みたい高位貴族はいくらでもいるわけだ。
だからってわけでもないだろうが、
「なるほど、エミにライバルが増えたってことだね」
と、俺が、ローチ家の人間にミーラのことを紹介しても、ウィリアムは、そうは言いはしたものの、俺を問い詰めるようなことはせず、穏やかな表情のままだった。
「すみません、俺の優柔不断さでこんな事になってしまって」
俺は、申し訳なくてそうは言ったものの、
「おいおい、別に、君を責めているわけじゃないよ」
と、ウィリアムは笑い飛ばすように、苦笑しながら言ってきた。
「たしかに私はまだ、アイヴィの他に序列夫人や妾は取っていないがね、そもそも、エミが私達の母とは違う、父上が妾にした女性の子なんだ、我々が君をどうこういう筋合いはないよ」
あ、そうか……言われてみりゃそうだな。
「それより、さしあたっての問題があるだろう」
ウィリアムが、話題を変えるようにして、そう言った。
うん、まぁ、そうなんだよね。
「我が家としては、君達にいつまで滞在してもらっても構わないんだが……そう言うわけにも行かないだろう」
そう、俺も領地持ちの貴族となったからには、帝都屋敷というものを持つ必要がある。
いつまでもローチ家に居候しているわけにも行かないのだ。
「そのことで相談できればと思ったんですが、いい心当たりはありませんか?」
俺は、リビングでウィリアムと向かい合ってソファに腰掛けながら、そう訊ねた。
「ううん……貴族街は結構、過密だからな……紹介できるような物件は、今はないんだ」
「そうですか……」
「役に立てなくて、申し訳ない」
「あ、いえいえ。別に、謝ってもらうようなことじゃないですから」
他に伝手がそんなにないのも事実だが、だからといってローチ家に我儘を言ったってなんとかなるって話じゃない。
そんなことぐらいは、理解している。
姉弟子……が、こういう時に頼りになるとは思えないしなぁ。
まぁ、相談するだけはしてみてもいいかもしれないが。
と、そんな事を考えていると。
「あー、ミーラさん、結構強いー」
「いえいえ、そんな。キャロさんやエミさんも、かなりの腕とお見受けしましたよ」
ローチ家の中庭で手合わせしていた、キャロとミーラ、それにエミが、屋敷の中に入ってきて、そんな事を言う。
実際、ショートランス程の柄のあるロングメイスを、ミーラは器用に扱う。キャロが上から、下、へのクイックでの二段突きをしたのを、ミーラはどちらもメイスで弾いてしまったのを、俺も目撃していた。
物理戦闘の能力は、キャロやエミと伯仲するところ、と言ったところか。
その上で、光属性の魔法も使える。支援系も、ある程度は攻撃系も。
パーティーバランスを考えた時、奇数パーティーになってしまうことを考えると、1人が前衛後衛の両方の能力を持っているスイッチャーというのは、丁度いいかもしれない。
と、……話が脱線した。
「ミーラ、少し相談があるんだが、いいかな」
俺は、タオルで汗を拭くミーラを、そう言って呼び止めた。
ちなみに、教会のホーリーシンボルの入ったブレストプレートに、布ではあるがある程度防御力の期待できそうな、法衣である厚手のスカートを着けている。それと、頭にフードと一体になった、金属製のヘッドガード。
「はい、なんでしょう?」
ミーラが返事をして、俺の方を向く。キャロと一緒に、こちらに近付いてきた。
「実は、俺も準男爵になった以上、帝都屋敷を持たなきゃならないんだが」
「あ、確かに、そうなりますね」
「そのアテがなくてさ、ミーラには、なにかないかな」
一応、帝国で第2位の宗派のトップの孫だ、なにか心当たりはあるかもしれない。
「うーん、すみません、私は特に、そう言うのは存じ上げていませんが……」
ミーラは、少し申し訳なさそうな苦笑で言う。まぁ、そうだよな。
「あ、いや、別に……」
「あ、でも」
俺がミーラに詫びの言葉をかけようとしたのを、ミーラ自身が、遮るように声を上げた。
「お祖父様だったら、不動産屋とも伝手があるかもしれません」
あ、そうかセニールダー主席宣教師か。
確かに、それならコネクションも期待できそうだな。
「そっか、じゃあ、相談してみるか」
「はい、お祖父様も、頼られた方が、喜ぶと思いますし」
呟くような俺の言葉に、ミーラは、可愛らしいツリ目の笑顔で、そう言った。
どうせ、他にそれほど選択肢はないんだ。
いきなり行った不動産屋に、ふっかけられる事を考えたら、ワンクッション入れられるなら、その方がいい。
それで、キャロやミーラ達が一休みして、午後になってから、俺達はアドラス聖愛教会を訊ねた。
早速、ミーラに、セニールダー主席宣教師を呼び出してもらう。
「これはこれは、アルヴィン殿、よくぞ参られました」
主席宣教師は、なんか知らんがニッコニコ顔で、愛想を振りまくようにしながら、俺の前に出てきた。
ちなみに、ルイス・モーリス・セニールダー主席宣教師は、一応、貴族でもあって、爵位は、伯爵になる。
法衣貴族……なんかと思ったら、祭事で奉納する作物を作るため、5千石ほどの農地を持っているらしい。
帝国中央としても、これで、法衣侯爵である本祖派のジジィと、バランスをとってるんだろうな。
官僚ってのは、どの時代、どの世界でも、大変なものだ。
などと考えつつも。
「あの、実は、折り入って相談したいことがありまして」
「ミーラから聞かせていただきました、帝都屋敷をお探しとのことですな?」
俺が声をかけると、主席宣教師は、そう言ってきた。
まぁ、ミーラは話すよな。別にそれで困るわけでもなし、むしろ、話が早くていい。
「懇意にしている不動産屋もあるにはありますが……なにせ、貴族街は土地が足りませんからな、いい物件がありますかどうか……」
そうなんだよね……貴族街って、旧城塞の内側の、ただでさえ狭い土地に存在してるから、新しく建物を建てる余裕がない。
俺としては、新参の準男爵らしく、他の新参貴族や法衣の男爵・準男爵がしているように、平民街に新しい屋敷を建てることも考えていた。
多少、官庁街との行き来は、不便になるが。
しかし、主席宣教師は、別の提案をしてきた。
「どうでしょう、教会で預かっている物件を、お譲りするというのは」
「教会で預かっている物件、ですか」
不動産屋ではなく、教会が預かっている物件。
それがどういうものか、なんて、決まっている──
────事故物件だぁ!
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説


異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?


無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
トレジャーキッズ
著:剣 恵真/絵・編集:猫宮 りぃ
ファンタジー
だらだらと自堕落な生活から抜け出すきっかけをどこかで望んでいた。
ただ、それだけだったのに……
自分の存在は何のため?
何のために生きているのか?
世界はどうしてこんなにも理不尽にあふれているのか?
苦悩する子どもと親の物語です。
非日常を体験した、命のやり取りをした、乗り越える困難の中で築かれてゆくのは友情と絆。
まだ見えない『何か』が大切なものだと気づけた。
※更新は週一・日曜日公開を目標
何かございましたら、Twitterにて問い合わせください。
【1】のみ自費出版販売をしております。
追加で修正しているため、全く同じではありません。
できるだけ剣恵真さんの原文と世界観を崩さないように直しておりますが、もう少しうまいやり方があるようでしたら教えていただけるとありがたいです。(担当:猫宮りぃ)

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる