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第8話 新メンバーを加えて準備も開始する。
Chapter-25
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「はじめまして。私は、ミーラ・プリムス・セニールダーと申します」
「私はキャロル・ロゼ・ハリス・エバーワイン。普段はキャロって読んでくれて構わないわ」
「私は、エミ・クラーク・ローチ。私も、エミで構わない」
ミーラの自己紹介に、キャロとエミも自分の紹介で答える。
ここはアドラス聖愛教会。
流石に、ミーラをローチ家に連れて行くのはどうかと思ったので、2人……と、ジャックも連れて、教会の方へと、ミーラと皆を引き合わせに来ていた。
「では、私のことも、ミーラとお呼びください」
笑顔で自己紹介したキャロルとエミに対し、ミーラも、満面の笑みで、そう言った。
「それと」
ミーラが、幾分真顔に戻って、ジャックに視線を向けた。
「そちらの方は……」
「あっと」
慌てたように、ジャックが頭の後ろで手を組んでいる姿勢から、姿勢を正して、自己紹介する。
「俺はジャック・ヒル・スチャーズ。アルヴィンとは、ブリュサムズシティの冒険者養成学校入学してすぐ以来の仲で、アルヴィンや、キャロやエミとパーティーを組んでる。俺のこともジャックって呼んでくれ」
「そうなのですね、はい、よろしくお願いします。ジャックさん」
ミーラは、笑顔でそう言ってから、少しキョトン、としたような顔をする。
「今、バックエショフ殿の事をアルヴィン、と呼んでおられたようですが……」
「え、ああ、うん」
しまった。舞い上がりすぎて、まだ、言ってなかったか。
「ちょっと、ごく個人的なものなんだけど、事情があって。親しい人間には、ミドルネームで呼んでもらってるんだ」
俺はそう説明する。
「その、プリムス・セニールダーさんも、俺の事は、アルヴィンって呼んでくれると嬉しい」
「はい、わかりました。アルヴィン」
「その、貴女のことも、ミーラと呼んでも?」
俺は、改めて問いかける。
「はい、もちろん、かまいませんよ」
ミーラは、ニコニコとした笑顔で、そう言った。
「そうすると、私以外のアルヴィンの伴侶候補というのは、お2人のことなんですね?」
「そうね、そう言う意味では、私達と貴女は、ライバル関係ということになるわね」
ミーラの言葉に、キャロは目の辺りの表情を引き締めつつも、全体的には笑顔のまま、そう言った。
「いや……本当に、1人に絞れなくて、申し訳ないんだけど……」
俺は、きまり悪そうに、そう言った。
「いえ、よくある話ですから、それに、アルヴィンはもう、下賜領地を受ける準男爵なのですから、それぐらいの勝手は、許されることだと思いますよ?」
ミーラが、笑顔のまま、そう言った。
「ほらね? なんでアルヴィンがあんなに思い悩んでいたのか知らないけど、そう言うものなのよ」
キャロルが、少し意地悪そうに苦笑しながら、そう言ってきた。
前世の、令和の日本人の価値観が、なんのかんのと言って残っていたか。
その日本だって、戦前までは、有力者が妾を取るなんて、珍しくもなんともなかったはずなんだよな。
それとも、まだ、準男爵に叙されたという実感が、ついてきていないのか。
それも結構、あるのかもしれないな。
「しっかし、贅沢な悩みだよな、ホントに」
ジャックが、呆れたようなため息を付いて、そう言った。
ジャックも、決してスペックは低くないはずなんだが、俺と一緒にいるせいか、どうしても自身は、異性との縁がない。
このまま、と言うのも可哀想なので、もし縁があったら、ジャックにも誰か、紹介してやるか……
「ところで、話は変わるんだけどさ」
「はい?」
キャロルが、話題を変えてきた。ミーラが、小首をかしげるように、訊き返す。
「ミーラは、帝都生まれの帝都育ち、なのよね?」
「そうですね、すみません。まだ、帝都の外に出たことは、あまりなくって」
キャロルが問いかけると、ミーラは、少し申し訳なさそうに、俯きがちになって、そう言った。
「ああ、責めてるんじゃないの」
キャロルは、慌てたように、両手のひらを差し出すようにして手を振りながら、そう言う。
「むしろ、それでお願いがあって」
「お願い、ですか?」
キャロルの言葉に、ミーラがキョトン、として、訊き返す。
「実は、私達、装備品を整えようと思っているんだけど、帝都はいろんなお店がありすぎて……どこに行ったらいいか、わからないのよ」
キャロがそう言うと、エミもコクン、と頷いて、
「お勧めの店があったら、教えて欲しい」
と、言った。
「装備品、ですか、つまり、武具だと思ってよろしいですか?」
「ええ、そうなるわ」
ミーラの問いかけに、キャロはそう答えた。
そうか、昨日の昼間、俺と別行動で出かけていたのは、それが理由だったんだな。
「そうですね、必ずしもベストとは限らないかもしれませんが、教会として懇意にしている鍛冶師のお店がありますので、そちらで良ければ、ご紹介しますが」
ミーラの言葉に、キャロとエミは一旦、お互い顔を見合わせると、コクン、とうなずきあった。
「ええ、よかったら、紹介して頂戴」
キャロが、穏やかにも好奇心旺盛そうな笑顔でいい、エミも、コクコクと頷いた。
「はい、それでは、早速参りますか?」
「あ」
ミーラは、やはり笑顔で、そう言ったが、キャロは、何か思い出したように、声を上げる。
「その前に、私達もここで本洗礼、受けてしまおうと思っていたのよね」
キャロがいい、エミがコクンと頷いた。
「皆も、新教派の本洗礼を?」
俺が、意外そうに問い返すが、
「ええ、だって、ミーラをアルヴィンの領地に呼ぶってことは、アルヴィンの領地では、新教派が主流になるでしょ、だから、私達も新教派に帰依しておいたほうがいいかと思って」
と、キャロが答えた。
なるほどな、そう言う考えもありか。
「わかりました、それでは早速、準備いたしますね。こちらでお待ち下さい」
ミーラはそう言って、俺達が会話していた本殿の傍らに、俺達を待たせて、本洗礼の儀式の準備をするために、聖霊殿の方に向かっていった。
「なかなかいい感じの娘じゃない」
「アルヴィンが夢中になるのも、無理ない」
キャロとエミが、そう言ってきた。
「あ、いや……その、確かにミーラの事はそう言う目で見てるけど……」
「言わなくても解ってるわよ」
そう言って、キャロは、ツインテールの髪を、左手でかきあげる仕種をした。
「可愛い娘だと思うし、ライバルって意識はあるけど、決して、負けてるなんて思ってないから」
キャロが言うと、エミもコクン、と頷いた。
「私はキャロル・ロゼ・ハリス・エバーワイン。普段はキャロって読んでくれて構わないわ」
「私は、エミ・クラーク・ローチ。私も、エミで構わない」
ミーラの自己紹介に、キャロとエミも自分の紹介で答える。
ここはアドラス聖愛教会。
流石に、ミーラをローチ家に連れて行くのはどうかと思ったので、2人……と、ジャックも連れて、教会の方へと、ミーラと皆を引き合わせに来ていた。
「では、私のことも、ミーラとお呼びください」
笑顔で自己紹介したキャロルとエミに対し、ミーラも、満面の笑みで、そう言った。
「それと」
ミーラが、幾分真顔に戻って、ジャックに視線を向けた。
「そちらの方は……」
「あっと」
慌てたように、ジャックが頭の後ろで手を組んでいる姿勢から、姿勢を正して、自己紹介する。
「俺はジャック・ヒル・スチャーズ。アルヴィンとは、ブリュサムズシティの冒険者養成学校入学してすぐ以来の仲で、アルヴィンや、キャロやエミとパーティーを組んでる。俺のこともジャックって呼んでくれ」
「そうなのですね、はい、よろしくお願いします。ジャックさん」
ミーラは、笑顔でそう言ってから、少しキョトン、としたような顔をする。
「今、バックエショフ殿の事をアルヴィン、と呼んでおられたようですが……」
「え、ああ、うん」
しまった。舞い上がりすぎて、まだ、言ってなかったか。
「ちょっと、ごく個人的なものなんだけど、事情があって。親しい人間には、ミドルネームで呼んでもらってるんだ」
俺はそう説明する。
「その、プリムス・セニールダーさんも、俺の事は、アルヴィンって呼んでくれると嬉しい」
「はい、わかりました。アルヴィン」
「その、貴女のことも、ミーラと呼んでも?」
俺は、改めて問いかける。
「はい、もちろん、かまいませんよ」
ミーラは、ニコニコとした笑顔で、そう言った。
「そうすると、私以外のアルヴィンの伴侶候補というのは、お2人のことなんですね?」
「そうね、そう言う意味では、私達と貴女は、ライバル関係ということになるわね」
ミーラの言葉に、キャロは目の辺りの表情を引き締めつつも、全体的には笑顔のまま、そう言った。
「いや……本当に、1人に絞れなくて、申し訳ないんだけど……」
俺は、きまり悪そうに、そう言った。
「いえ、よくある話ですから、それに、アルヴィンはもう、下賜領地を受ける準男爵なのですから、それぐらいの勝手は、許されることだと思いますよ?」
ミーラが、笑顔のまま、そう言った。
「ほらね? なんでアルヴィンがあんなに思い悩んでいたのか知らないけど、そう言うものなのよ」
キャロルが、少し意地悪そうに苦笑しながら、そう言ってきた。
前世の、令和の日本人の価値観が、なんのかんのと言って残っていたか。
その日本だって、戦前までは、有力者が妾を取るなんて、珍しくもなんともなかったはずなんだよな。
それとも、まだ、準男爵に叙されたという実感が、ついてきていないのか。
それも結構、あるのかもしれないな。
「しっかし、贅沢な悩みだよな、ホントに」
ジャックが、呆れたようなため息を付いて、そう言った。
ジャックも、決してスペックは低くないはずなんだが、俺と一緒にいるせいか、どうしても自身は、異性との縁がない。
このまま、と言うのも可哀想なので、もし縁があったら、ジャックにも誰か、紹介してやるか……
「ところで、話は変わるんだけどさ」
「はい?」
キャロルが、話題を変えてきた。ミーラが、小首をかしげるように、訊き返す。
「ミーラは、帝都生まれの帝都育ち、なのよね?」
「そうですね、すみません。まだ、帝都の外に出たことは、あまりなくって」
キャロルが問いかけると、ミーラは、少し申し訳なさそうに、俯きがちになって、そう言った。
「ああ、責めてるんじゃないの」
キャロルは、慌てたように、両手のひらを差し出すようにして手を振りながら、そう言う。
「むしろ、それでお願いがあって」
「お願い、ですか?」
キャロルの言葉に、ミーラがキョトン、として、訊き返す。
「実は、私達、装備品を整えようと思っているんだけど、帝都はいろんなお店がありすぎて……どこに行ったらいいか、わからないのよ」
キャロがそう言うと、エミもコクン、と頷いて、
「お勧めの店があったら、教えて欲しい」
と、言った。
「装備品、ですか、つまり、武具だと思ってよろしいですか?」
「ええ、そうなるわ」
ミーラの問いかけに、キャロはそう答えた。
そうか、昨日の昼間、俺と別行動で出かけていたのは、それが理由だったんだな。
「そうですね、必ずしもベストとは限らないかもしれませんが、教会として懇意にしている鍛冶師のお店がありますので、そちらで良ければ、ご紹介しますが」
ミーラの言葉に、キャロとエミは一旦、お互い顔を見合わせると、コクン、とうなずきあった。
「ええ、よかったら、紹介して頂戴」
キャロが、穏やかにも好奇心旺盛そうな笑顔でいい、エミも、コクコクと頷いた。
「はい、それでは、早速参りますか?」
「あ」
ミーラは、やはり笑顔で、そう言ったが、キャロは、何か思い出したように、声を上げる。
「その前に、私達もここで本洗礼、受けてしまおうと思っていたのよね」
キャロがいい、エミがコクンと頷いた。
「皆も、新教派の本洗礼を?」
俺が、意外そうに問い返すが、
「ええ、だって、ミーラをアルヴィンの領地に呼ぶってことは、アルヴィンの領地では、新教派が主流になるでしょ、だから、私達も新教派に帰依しておいたほうがいいかと思って」
と、キャロが答えた。
なるほどな、そう言う考えもありか。
「わかりました、それでは早速、準備いたしますね。こちらでお待ち下さい」
ミーラはそう言って、俺達が会話していた本殿の傍らに、俺達を待たせて、本洗礼の儀式の準備をするために、聖霊殿の方に向かっていった。
「なかなかいい感じの娘じゃない」
「アルヴィンが夢中になるのも、無理ない」
キャロとエミが、そう言ってきた。
「あ、いや……その、確かにミーラの事はそう言う目で見てるけど……」
「言わなくても解ってるわよ」
そう言って、キャロは、ツインテールの髪を、左手でかきあげる仕種をした。
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