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3.逃走防止の鎖なの!?
⑭
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「……師匠?誰のことだ?」
俺の頭上から降ってくる声は相変わらず冷たい。
でも良かった。
返事をちゃんとしてくれた。
俺はまたちょっと泣きそうになった。
「っくぅ、おれの、師匠は…あんた、だけ、だろ……」
「辞めるっていったのはお前だろ」
そうだけど…。
ちなみに今でも辞めたいって、心の底から思っているし。
何でいま、こんな事を師匠に言っているのかも、俺自身でも理解できない状態だけど。
それでもさ。
独りでこんなの耐えきれない。
縋れる腕と温度が欲しい。
「…たす、けて、師、匠……」
それは師匠のものの方が良いなんて、何で思ってしまうんだろう。
「はは、この俺にわがまま吐くのってお前ぐらいだろうな」
前髪を捕まえられて顔がグイッて引き上げられる。
少しぐらい優しくしようって思わないのか、この人は。
その痛みに俺は少し顔をしかめた。
ものすごく重大なミスを犯したよな……。
心底そう思うのに、何でこんな師匠の楽しそうに人を甚振ってる顔なんかにホッとするのかが分からなかった。
頭がおかしくなったのかもしれないけど。
とりあえず、俺はその事を深く考えない事にした。
「っ、おれ、だって…師匠の、わがままっ……聞いて、ます……だか、ら、俺の、わがまま…っ、だっ、て、たまに…は、聞い、て…下さ、い……」
「これの代償に?」
装飾品にしか見えなくて、俺にとっては足枷でしかない足輪を師匠の指がなぞっていく。
そのまま内股から茎の付け根を素通りして、下腹部に到達した指がその下の膨らみを確認するようにゆっくりと上から押し込んできた。
「くっぁ、あぁ…っうぁっ、くっ…」
ただでさえ限界近い尿意が刺激されて、俺は師匠の腕を止めようと腕を必死に捕まえた。
「俺に助けて欲しいって、それがお前の願いか?」
俺は耳元で囁かれた声に、壊れたように何度も首を縦に振る。
「いいぜ、それが代償としてのお前の願いなら、契約してやるよ」
えっ、契約?
いま何か呪文みたいなの唱えてなかった?
日頃無詠唱が当たり前な師匠の詠唱なんて聞いた事がない上に、下級魔法しか扱えない俺にはその意味は全く分からなかった。
いま何をしたんだこの人は?
何かが発動した様子に、それが気にならない訳がない。
でも俺の制止なんか関係なくグイグイと押し込んでくる師匠の指に、俺はそんな事を聞いている余裕なんて全くなかった。
「あぁ、やぁ…っおさっ、ないっ…でぇ…」
あぁ、やっぱりバカだったかもしれない。
なんで、この人の所に残っちゃったんだろ。
俺は早くも後悔しながら、その刺激に思わず涙を浮かべていた。
「お前って本当に変な奴だな。でも、望み通り助けてはやるさ」
体勢を入れ替えながら、向かい合うように持ち上げられて、そう言った師匠が優しげな顔で笑っていた。
なにその顔、かなり卑怯だ。
俺の顔が紅くなる。
そんな表情なんて向けられたら、なんだか惚れてしまいそうだった。
……なんて一瞬思ったけど。
「とりあえず先に俺のチンコを助けろな、ここ数日のお預けもあって正直爆発しそうだわ」
「ま、まって!!せめて、出させ、てーーーッ!!」
「待てねぇな」
「ひっ、あっ、ぁっ、あぁっ、ーーーあああ!!」
後孔へ押し当てられた熱の固まりが俺の中に捻じ込まれる。
やっぱり師匠は鬼畜な奴だ。
優しい声音や表情とは真逆の行為に、後はさんざん泣かされた。
俺の頭上から降ってくる声は相変わらず冷たい。
でも良かった。
返事をちゃんとしてくれた。
俺はまたちょっと泣きそうになった。
「っくぅ、おれの、師匠は…あんた、だけ、だろ……」
「辞めるっていったのはお前だろ」
そうだけど…。
ちなみに今でも辞めたいって、心の底から思っているし。
何でいま、こんな事を師匠に言っているのかも、俺自身でも理解できない状態だけど。
それでもさ。
独りでこんなの耐えきれない。
縋れる腕と温度が欲しい。
「…たす、けて、師、匠……」
それは師匠のものの方が良いなんて、何で思ってしまうんだろう。
「はは、この俺にわがまま吐くのってお前ぐらいだろうな」
前髪を捕まえられて顔がグイッて引き上げられる。
少しぐらい優しくしようって思わないのか、この人は。
その痛みに俺は少し顔をしかめた。
ものすごく重大なミスを犯したよな……。
心底そう思うのに、何でこんな師匠の楽しそうに人を甚振ってる顔なんかにホッとするのかが分からなかった。
頭がおかしくなったのかもしれないけど。
とりあえず、俺はその事を深く考えない事にした。
「っ、おれ、だって…師匠の、わがままっ……聞いて、ます……だか、ら、俺の、わがまま…っ、だっ、て、たまに…は、聞い、て…下さ、い……」
「これの代償に?」
装飾品にしか見えなくて、俺にとっては足枷でしかない足輪を師匠の指がなぞっていく。
そのまま内股から茎の付け根を素通りして、下腹部に到達した指がその下の膨らみを確認するようにゆっくりと上から押し込んできた。
「くっぁ、あぁ…っうぁっ、くっ…」
ただでさえ限界近い尿意が刺激されて、俺は師匠の腕を止めようと腕を必死に捕まえた。
「俺に助けて欲しいって、それがお前の願いか?」
俺は耳元で囁かれた声に、壊れたように何度も首を縦に振る。
「いいぜ、それが代償としてのお前の願いなら、契約してやるよ」
えっ、契約?
いま何か呪文みたいなの唱えてなかった?
日頃無詠唱が当たり前な師匠の詠唱なんて聞いた事がない上に、下級魔法しか扱えない俺にはその意味は全く分からなかった。
いま何をしたんだこの人は?
何かが発動した様子に、それが気にならない訳がない。
でも俺の制止なんか関係なくグイグイと押し込んでくる師匠の指に、俺はそんな事を聞いている余裕なんて全くなかった。
「あぁ、やぁ…っおさっ、ないっ…でぇ…」
あぁ、やっぱりバカだったかもしれない。
なんで、この人の所に残っちゃったんだろ。
俺は早くも後悔しながら、その刺激に思わず涙を浮かべていた。
「お前って本当に変な奴だな。でも、望み通り助けてはやるさ」
体勢を入れ替えながら、向かい合うように持ち上げられて、そう言った師匠が優しげな顔で笑っていた。
なにその顔、かなり卑怯だ。
俺の顔が紅くなる。
そんな表情なんて向けられたら、なんだか惚れてしまいそうだった。
……なんて一瞬思ったけど。
「とりあえず先に俺のチンコを助けろな、ここ数日のお預けもあって正直爆発しそうだわ」
「ま、まって!!せめて、出させ、てーーーッ!!」
「待てねぇな」
「ひっ、あっ、ぁっ、あぁっ、ーーーあああ!!」
後孔へ押し当てられた熱の固まりが俺の中に捻じ込まれる。
やっぱり師匠は鬼畜な奴だ。
優しい声音や表情とは真逆の行為に、後はさんざん泣かされた。
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