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3.逃走防止の鎖なの!?
⑫
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「……実験は?」
なんだその裏のありそうな言い方は。
嫌な予感が走るのと同時に、俺の顔は強ばっていたんだろう。
師匠の顔にニヤッと意地悪な笑みが浮かぶ。
「…そういえば、あの実験って……」
「チンコ塞き止めてずっと弄ってたら、お前がどんな風になるか、っていう実験の事か?」
「そうだった!アンタなんちゅう実験してんだ!?弟子への嫌がらせに全力傾ける気かよ!!」
「いやいや、単なる嫌がらせじゃねえって。一番効果的な嫌がらせを探してただけだって。そうじゃねぇと意味が無いからな」
それって結局は嫌がらせって事だろう。
しかもよけいに質が悪い。
でもとりあえず、俺は師匠の言葉から気になるワードを拾いあげた。
「……意味が無い、ってなんのですか?」
もはや聞かなくてもいい気がする。
聞くよりも先に、こんな危ない奴の弟子を一刻も早く止めると伝えるべきだと思う。
「えっ、逃走防止?」
そしてサラリと言われたその言葉で、俺の血の気は一気に引いた。
「いやいやいや!!俺もう弟子止めますから!!今までお世話になりました!!」
今日も今日とてマッパだけど。
下着だって着ていないけど。
それでも昨日みたいに変なモノが股間に無い間なら、きっとどうにかなるはずだ。
俺は全身の力で師匠の腕を振り切って、寝台の上から飛び出した。
目指すはシンプルな木の扉。
その真鍮の取っ手が導くランプのように輝いている、ような気がしていた。
その取っ手に手をかければ、ガチャッっと呆気なく扉は開いた。
良かった鍵もかかっていない!!
これで逃げられる!
「だから、逃走防止だって言ってんだろ」
「ひぃっ!!なっ、なに?…あぅっ…ッ!」
不意に耳元で聞こえた師匠の声と同時に、ここ数日で嫌々ながらもお馴染みになった感覚が俺の尿道を急激に襲った。
「なんで、何も、なかった、のに…」
扉に手を掛けたまま、ズルズルと俺の身体が崩れていく。
「残念だったな」
寝台の方からゆっくりと歩いてきた師匠が、軽く扉を押し返した。
待って!俺を残して、閉まるなって!!
支えを無くした俺の身体が床の上に崩れ落ちる。
そんな俺の頭上で鳴った、カチャッと鍵を掛ける音がやたら大きく聞こえてきた。
「ししょ、う…お、おれ、も、う……」
敏感な尿道を擦られる感覚に腰が何度も跳ね上がる。
「へぇ、さすがに慣れてきたのか、今日はちょっとは喋れるんだな」
伸びてきた手が見当違いな事を言いながら、クシャクシャと俺の髪を撫でてきた。
「お、俺…も、もう、やめる、…って…」
「うーん?やめてさ、お前それでどうすんの?それ取れねぇけど」
指をさされたのは、両足首にはまった細かい装飾がされたガラスのような足輪だった。
まさかこんな所に変わっているなんて思わなくて、全然気がついていなかった…。
「綺麗に出来てんだろ。チンコの所だと俺が視覚に楽しみ難いから、そこに変えてみた。ちなみに片脚分で500cc分だからな」
作品の出来映えに満足そうな師匠の笑顔が憎たらしい。
それに、この人に出来ない事なんてないはずなのに、取れないって何だ?
俺はもう弟子なんて絶対に辞めるんだから、取ってもらわないと困るっていうのに。
「そんな、ことは良いから、はやく、あぁ…っとって、ください…ぁっ」
今では膀胱までたどり着いたゲルが、急激に溜まり始めて辛いのだ。
「っ俺…もう、でし、やめる、…から…」
俺は握りしめた掌に汗をかきながら、睨むように師匠を見上げた。
なんだその裏のありそうな言い方は。
嫌な予感が走るのと同時に、俺の顔は強ばっていたんだろう。
師匠の顔にニヤッと意地悪な笑みが浮かぶ。
「…そういえば、あの実験って……」
「チンコ塞き止めてずっと弄ってたら、お前がどんな風になるか、っていう実験の事か?」
「そうだった!アンタなんちゅう実験してんだ!?弟子への嫌がらせに全力傾ける気かよ!!」
「いやいや、単なる嫌がらせじゃねえって。一番効果的な嫌がらせを探してただけだって。そうじゃねぇと意味が無いからな」
それって結局は嫌がらせって事だろう。
しかもよけいに質が悪い。
でもとりあえず、俺は師匠の言葉から気になるワードを拾いあげた。
「……意味が無い、ってなんのですか?」
もはや聞かなくてもいい気がする。
聞くよりも先に、こんな危ない奴の弟子を一刻も早く止めると伝えるべきだと思う。
「えっ、逃走防止?」
そしてサラリと言われたその言葉で、俺の血の気は一気に引いた。
「いやいやいや!!俺もう弟子止めますから!!今までお世話になりました!!」
今日も今日とてマッパだけど。
下着だって着ていないけど。
それでも昨日みたいに変なモノが股間に無い間なら、きっとどうにかなるはずだ。
俺は全身の力で師匠の腕を振り切って、寝台の上から飛び出した。
目指すはシンプルな木の扉。
その真鍮の取っ手が導くランプのように輝いている、ような気がしていた。
その取っ手に手をかければ、ガチャッっと呆気なく扉は開いた。
良かった鍵もかかっていない!!
これで逃げられる!
「だから、逃走防止だって言ってんだろ」
「ひぃっ!!なっ、なに?…あぅっ…ッ!」
不意に耳元で聞こえた師匠の声と同時に、ここ数日で嫌々ながらもお馴染みになった感覚が俺の尿道を急激に襲った。
「なんで、何も、なかった、のに…」
扉に手を掛けたまま、ズルズルと俺の身体が崩れていく。
「残念だったな」
寝台の方からゆっくりと歩いてきた師匠が、軽く扉を押し返した。
待って!俺を残して、閉まるなって!!
支えを無くした俺の身体が床の上に崩れ落ちる。
そんな俺の頭上で鳴った、カチャッと鍵を掛ける音がやたら大きく聞こえてきた。
「ししょ、う…お、おれ、も、う……」
敏感な尿道を擦られる感覚に腰が何度も跳ね上がる。
「へぇ、さすがに慣れてきたのか、今日はちょっとは喋れるんだな」
伸びてきた手が見当違いな事を言いながら、クシャクシャと俺の髪を撫でてきた。
「お、俺…も、もう、やめる、…って…」
「うーん?やめてさ、お前それでどうすんの?それ取れねぇけど」
指をさされたのは、両足首にはまった細かい装飾がされたガラスのような足輪だった。
まさかこんな所に変わっているなんて思わなくて、全然気がついていなかった…。
「綺麗に出来てんだろ。チンコの所だと俺が視覚に楽しみ難いから、そこに変えてみた。ちなみに片脚分で500cc分だからな」
作品の出来映えに満足そうな師匠の笑顔が憎たらしい。
それに、この人に出来ない事なんてないはずなのに、取れないって何だ?
俺はもう弟子なんて絶対に辞めるんだから、取ってもらわないと困るっていうのに。
「そんな、ことは良いから、はやく、あぁ…っとって、ください…ぁっ」
今では膀胱までたどり着いたゲルが、急激に溜まり始めて辛いのだ。
「っ俺…もう、でし、やめる、…から…」
俺は握りしめた掌に汗をかきながら、睨むように師匠を見上げた。
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